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せっかくだから住環境を考える~流行りの玄関床仕上げ~

家を建てた方なら「家を建てるって選択と決断のなんて多いことなんだろう」と経験されたことがあるだろう。

壁ひとつとっても、「クロスを貼りますか?」「塗り壁にしますか?」「木板で仕上げますか?」等、仕上げ材を決めてホッとする。

次は、「色はどうしますか?」「どんな模様にしますか?」「杉にしますか?シナにしますか?」等、これでもまだ一息つけない。

「どの壁にどの仕上げにしますか?」「どの範囲までにしますか?」等、ほぼエンドレスで選択と決断を迫られる。

小さなサンプルを見ながら、家のイメージをふくらませて決めていく作業は本当に大変なことだと思う。最後には「もうどうでもいい」という投げやりな気持ちすら浮かぶ(こともある)。

建築って面倒くさい作業なんだ(と思う)。

玄関の床仕上げをどうするか、これも結構悩ましい箇所なんだ。

一般的な仕上げはタイル貼り。玄関土間から玄関ポーチまで同じタイルを貼って一体感をだす。最近のタイルはよく出来ている。石調や木調は、本物と見間違うようなものもある。機能性では、滑りにくい加工のしてあるもの等色々ある。

天然石を貼る選択肢もある。石にも色々な種類がある上、表面の仕上げ方、貼り方なども色々ある。またしても選択と決断だらけ。そして、お値段が高い。

予算の範囲内で考えると、好きなタイルは無く、もちろん石も無理。選ぶ事にも若干疲れて、最終的に土間仕上げにした。

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玄関ポーチも土間仕上げ。豪華さは全くない。けれど、モルタルの灰色と木の色との調和は抜群(だと私は思っている)。タイルや石で仕上げた際にできる目地がないので、掃除もしやすい。

タイルや石を使っていないので、そのコストもかからない。

大工さんが、「モルタル土間仕上げの玄関、これで3棟連続ですわ。最近多いですよね。結構いいと思うんですよね。」と話していた。そーかー、最近は土間仕上げ玄関を選択する人増えてるんだ。

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玄関に飾っているこの屏風のようなものは、建替え前の家の和室にあった欄間。欄間2枚を丁番でつないで屏風のようにしている。(そのため向きがおかしい。)

この屏風もどきが、モルタル土間仕上げの床に絶妙に合う(と思っている)。床が主張のない素朴な仕上げなだけに、迫力のある古い木彫飾りが生きるのだと思う。

土間仕上げは、「仕上げ材を貼る前の工事の途中ですか?」なんて見えてしまう事もある。ここは左官屋さんの腕次第。腕の良い左官屋さんと出会えたらモルタル土間仕上げの玄関もいいですよ。

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