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【解説】有限の君、幽幻の僕/KAITO


自分で作った曲を自分で解説するコーナー。
今回はKAITO曲『有限の君、幽幻の僕』です。

まずは歌詞を書いておこう。


題名:有限の君、幽幻の僕
歌唱:KAITO_V3
詞・曲:なまけもんP

『生きててごめんね』だとか
『生まれてごめんね』だとか
そんな悲しいことを言わせてごめんね

親が育て方間違えた?
君が育ち方間違えた?
そんなことないよ
そう信じてる

青い鳥が幸せを運んでくるとは限らない
君に届いた不幸を破ってゴミ箱に投げ捨てた

永遠を望んでも君は有限で
『消えたい』と泣く優しい君を
僕は抱き締めることも出来ないんだ

『つらい』『しんどい』『終わりにしたい』
君にとっては現世こそ罰
これ以上酷い地獄があるのだろうか

君の本気を笑う奴は
本気になれない呪いにかかる
奴らがコソコソ笑う間に
僕らは星に手を伸ばそう

人を世界を神を自分を
呪い続けて独り苦しむのはもう辞めにしないか

永遠を望んでも君は有限で
僕は悲しいけれど
君がヒトをやめてしまったら
僕はもっと悲しいと思うよ

永遠を望んでも君は有限で
君の涙を拭えたならば
僕は幽幻になってもいいよ


いつもの暗い曲ですね。
どちらかというと自分に言い聞かせる曲。

「生きててごめん」とか「生まれてごめん」とかも自分で言った経験ありますね。みなさんは経験ありますか?

私は親に「育て方を間違えた」と言われるレベルの欠陥人間なんですが、親の発言というのは一生子供を縛るもので。
ずっとずっと、「私は育ち方を間違えたのだ」という気持ちを抱えて生きてきました。

「青い鳥」はTwitterのことです。
DMとかマシュマロとか、不幸の手紙を送ってくる輩は多いですが、そんなものはビリビリに破ってゴミ箱にポイしちゃいます。

私には「消えたい」と泣きわめいても、抱きしめてくれる人などいません。
これは自分を慰めるだけの歌です。そして私は優しくなどありません。

現世以上にひどい地獄ってあるのでしょうか。
もしかして、この現世こそが前世から堕ちてきた結果の地獄であり罰なのではないでしょうか。

「他人の本気を笑うやつは自分が本気になれない呪いにかかる」、とある漫画の名台詞です。打ち切りになったのがもったいない。
コソコソ陰で笑って馬鹿にしてるやつはほっといて、私たちは私たちのやるべきこと、やりたいことに手を伸ばさなければならないのです。

人を、世界を、神を、自分を、呪い続けて独りで苦しむのは未だにやめられそうにありません。この世のすべてが敵のように思えて、呪いと毒を撒き散らし続けています。

でも、私はやっぱりどこまでいってもヒトでしかなくて、上位存在にも下位存在にもなれず、どこにも行けない。猫にでも生まれていたら、もっとシンプルに生きられたのにね。

私の涙を拭ってくれる「僕」も、私にはいません。
彼は既に幽幻です。幻でまやかしでしかありません。

……といったような解釈の歌詞です。

ちなみに歌声の一部に帯人がハモってる部分があります。
友情出演です。友情があるのかはともかく。
単純にハモリが欲しかっただけで、帯人の人選の意味は特にないんですが。

あと、これは動画の本質には関係ないのですが、「曲名/ボカロ名 - なまけもんP」と動画のタイトルにつけるようになってから、何故か再生数が増えてる気がします。
やっぱりボカロPの名前がわかってると、気になってクリック率上がるのかな? 商品の野菜に生産者の顔写真を貼ってあるような感じなのかな。知らんけど。
ボカロPの方でやったことがない方は試しに実践してみるといいかも。

それと、YouTubeにも同じ曲を投稿しているんですが、あっちでは曲名の英訳をタイトルにつけたりしています。
YouTubeはニコニコに比べて海外の視聴者の割合も高いので、英語つけておいたほうがわかりやすいかなと……。
DeepL翻訳さんに頼っているので、英訳があってるのか自信がないのが懸念なんですが……。

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