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「いらっしゃいませ~♪」 ~ 僕の仕事 ~

こんにちは。スコッティです。

お蕎麦屋木斛の自称看板犬、12歳オスです。
僕のご主人さまは庭師の会社を経営しています。
趣味で蕎麦作りをはじめ、ご近所さんに差し上げていたのですが
「これは、美味い! 金払うから食べさせてくれ」
と皆さんおっしゃって、軒下でふるまうようになりました。
すると「雨の日、食べられない」という意見が出たので、屋根を作り、そして現在のお店になりました。
勿論、飲食店開業に必要な資格や手続きはとりました。


そして、僕は木斛が営業する金・土・日の昼の時間にお客さんにあいさつするようになりました。
もう、12歳なので、足腰も弱く、目もかすんであまりはっきり見えないです。
でも、声と、匂いでなんとかお客さんのことはわかります。
今日のお客さんはrakudaさん夫妻でした。
rakudaさんは、僕が小屋に寝ていると「スコッティ出てこなくていいよ、寝てな」と言います。
あと油の匂いがします。たぶん工場で働いているのだと僕は思っています。
奥さんは優しそうな声で「スコッティ、元気だった?」といつも気遣ってくれます。
rakudaさんはよく限定5食の「鴨せいろ」を食べます。


奥さんは期間限定の「梅おろし蕎麦」が一番好きで、梅のある時期はこれを注文します。


そして、天ぷらをひとつたのんでふたりで食べるのです。
うちの天ぷらはえびやいか、旬の野菜もたくさんあるので、ふたりで1人前くらいでちょうどいいと思います。


今日もrakudaさんは、鴨せいろ、奥さんはやはり「梅おろし蕎麦」、そして天ぷらを頼みました。
ふたりで、なにか話しながら食べる姿を僕は窓の外から眺めています。
そして、ふたりがお店から出てきたら、「ありがとうございました。また来てくださいね」と言うのです。


rakudaさんは「スコッティ、気持ちいいか?」と言いながら僕の首や背中をモミモミしてくれます。
ほんとは、それほど気持ちよくありません。
でも、「気持ちいいよ~」というようにお腹を見せたりしてサービスします。
皆さん、週末のお昼は「木斛」で美味しいお蕎麦をご堪能ください。
僕もお待ちしております。
***
久しぶりに「木斛」さんで昼ごはん。

うまつ!!!


最近、インスタにのってからは有名になってしまいなかなか入れません。
僕達より、少し年齢が上のご夫婦ふたりでやられているので大人数のお客さんへの対応も難しく、体も大変ということでした。
そのせいかはわかりませんが
「8月頃に店を閉めるつもり」とおっしゃっていました。
う~~ん、それは…つらい…
月1くらいでシークレット開店してくださいと頼むつもりです。

追記
この写真の看板犬スコッティ君は現在、虹の橋のたもとにいます。