「いつか別れるでもそれは今日ではない」を読んだ

Fさんの「いつか別れるでもそれは今日ではない」という本を読んだ

率直な意見としては
ちょっとひねくれた恋愛の考え方
世間一般の理想の恋愛とはすこしズレてるかもしれない
けど、すごく面白かった

考え方がすごい面白いし、
自分が心の中で思っていたどこか抽象的なものを言語化してくれた感じ

でもいやそれは極論過ぎないか
なんて思う部分もある
それもまた良い

好きな場面は
筆者が小学生の時、大好きな美術の先生に
「先生のおすすめ本は何ですか?」と問うと
先生は
「あなたが私の好きな本を読んで私の好きな言葉を話して、私の好きそうな話をしてもあなたのことは好きなままだけど大好きにはならないと思う」
という言葉

以前私の事が好きだと言ってくれた男の子に
好きな音楽を聞かれてそれを聞いてくれて
感想を言われた時に
別に嬉しくもなく、むしろ何だかもやっとしたのはこうゆう事だったのかな、と思った。

相手が私と共に過ごす時間が長くなって私の好きな物を勝手に好きになってくれるのと
相手が私に好きな物を聞いて私の好きな物を好きになりに行くのは
結果はどちらも好きになっていると思うけれど
大きく違うと思った

世の中には
自分の好きな音楽、本を
好きな人に聞いて欲しいし、読んで欲しいし
感想も言って欲しいという人もいるだろうけど
私はそうでは無いと感じた
好きな本も音楽も一緒であればもちろん嬉しいけれど、一緒になりたいわけではない

他には
結婚した人になんで結婚したの?とよく聞くが
結婚するのに意味なんかない
むしろ意味が無い方がふたりの関係は強いものとなる
永い散歩に出掛けた時、ふとずっと一緒に歩いていたい、と思うような相手がいいのかもしれない
という考え方

なんで付き合うのか
なんで好きなのか
なんでこの人がいいのか
なんで結婚したのか
なんで結婚しようと思ったのか

私たちは何故?と理由を明確にしたがるけど
きっと恋愛はもっと直観的なものであると思うし、
逆にその何故という部分が消えた時
それが別れに直結してしまうのだ、と思った
会いに来てくれるから好きという人は
相手が会いに来てくれなくなったら愛は薄れるであろう
優しいから好きという人は
ちょっと優しくないと思ったら、
かっこいいところが好きという人は
ダサい部分が見えた時に、
理由が消えた途端に好きという気持ちが薄まるのかもしれない、と感じた

理由もわからないし自分でも分からないけれど
ずっとこの人といたい
そうゆうものがきっと大切なのだと思った

人を好きになる
恋愛というものに
何故と聞くのはきっと野暮なのであろう


ちょっとひねくれてるけど
ちょっと変わってるけど
この本を読んで恋愛とは  と考えるようになった
最近本から離れていたけどやっぱり本って
いいな、と思った





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