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【家元噺】

落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。

【家元噺】とは立川談志師匠の十八番をお弟子の談修師が演じる。談志師匠は落語立川流家元と名乗られていた。

★ 粗忽長屋

家元の十八番は比べられるし、噺も強烈なので避けていらした。立川流は前座噺として、道灌、狸札、子ほめ等を教える。でも若い時から談修師はそれを避けて家元のやらない噺を演じていた。稽古は付けてもらったことがない。当時大勢弟子がいたので、空気を読んで教わりに行かなかったらしい。今なら空気を読まずに懐に飛び込む所だとおっしゃる。没後十年、そろそろいいかなと。

家元と談修師はキャラクターが違う。いつも思うがお座敷に向いている方だと思う。お前は死んだと兄貴分に言われ、だんだんその気になって来る熊。主観の強い奴の勝ちか、みんなが巻き込まれる。あの後長屋に帰って一体どうなるんだろう。

★ 権助提灯(初演)

これは嫉妬の話だ。男がお妾の家に夜遅く着き「女房に言われてやってきた」この一瞬から始まる戦い。(元々あったんだろうけど) 女房は気を利かせた風に言ったら亭主がどうするのか見たかったのかも知れない。玉座に座る正妻と、若さと楽しさのお妾。本当に大事に思われているのはどちらか?いざとなった時に選ばれるのはどちらか?すべてを持つ女と、若さが武器の女の意地の張り合い。こうなると大事な男に一晩中歩かせるなんてどうでもいい。まあ女を二人持つのはそれだけの経済があるからステイタスなのだろうが、いやはやなんともお気の毒。振り回される喜びもあるのか。所帯を持てるかどうかもわからない奉公人の権助から見たら縁のない話だが、田舎者の図々しさを出してわざと的をつく言葉が真実。言葉のトーンで言わない感情が伝わってくる。

★ へっつい幽霊

この噺のどこが好きかって「塀越しの話なんでぇ、間違っていたらごめんよ」この台詞!威勢がよくて、幽霊のお金を使った挙句、博打で取り上げちゃう熊さんの強さ。幽霊との熊さんの会話がおもしろさ。意外に知らなかった幽霊の決め事。若旦那金ちゃんの屈託のなさもいい。サゲに熊さんを上回る金ちゃんはやはり商売人だ。

家元噺誠に結構でした。またやって欲しい会です。


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