うつ病と共に 〜心がこわれた〜


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これは「うつ病」になって10年になる僕の、
心の変化をキーワードにして、
現在に至るまでをまとめたものです。
様々な原因から「うつ病」になり
今現在苦しんでいるみなさんの
何かのお役に立てば幸いです。
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うつ病

自分のすべてに
自信が無くなった
人と会うことに
恐れを持つ
外へ出られない
横にならり
呼吸するだけの毎日


崩れる

今まで積み上げてきた
自信や実績、
体力まで
すべてが崩れた
残ったのは
恐れと無気力な
自分


眠る

眠るというより
ただ横になっている
自分
考えることさえ出来ない


引きこもる

引きこもるには
わけがある
不安、恐れ、無気力
目まい、頭痛
胃痛、精神的に肉体的に
動くことをいやがっている
怖い、寂しい


絶望感

頭の中が
ぐちゃぐちゃ
どんどん落込こんでゆく
もうだめだ


あたりまえができん

なさけない
くやしい
歩くこと、電車に乗ること
一日働くこと
考えること
こんなこともできん


田舎へ

疲れた
家族で田舎へ
移り住む
山がある
田んぼがある
空気がうまい
少しほっとする


薬とのつきあい

精神安定剤
抗うつ剤
睡眠導入剤
いろんな薬のんだ
とにかく働くために


歩く

こんな自分いやだ
こんな自分嫌だ
抗うつ剤の力で
じっとしてられない自分
絶対復活するぞ
そんな気持ちで
毎日歩いた


頑張る

薬の力で
頑張るだけ頑張った
でもね
頑張らなくて
よい時もある
いや、頑張れない時がある


ふらふら

立ってることすら
できない
そんな自分が
情けなかった
怖かった
また動けなくなった
心が固まった


すわりこむ

その場に
すわりこんだ
脱水症状、
今まで我慢
してきた何かが
ぷっんと
切れた


自分で癒す

薬だけじゃ
なおらない
自分で自分を
癒す何かを
見つけないと
夢中になれる
何かを


はき出す

自分の心の中に
いろんな感情が
言葉になって
あふれてきた
全部はきだして
やる


支 え

吐き出した言葉、
それを筆で書いた
自分の字や言葉を
ほめてもらった
うれしかった
たまらんうれしい
今の自分でも
評価してもらえた


とにかく書く

書いてると時は楽、
書き続ける
ほんの少し
自信がついてきた
力を感じた
ありがたい
ありがたい


こころのかっとう

仕事が嫌になって
気がついたら
仕事が無くなってきて
残ったのは書きためた
字だけ
書くことを生業として
いけるのか・・・


孤独

一日誰とも
話さない日が続いた
一人で習字書く
毎日むきになって
書いた


逃げる

今の自分から
逃げたい
自分で自分を
ごまかしてる毎日
あかん、このままじゃ


何もしない
だらだらな時間

とりとめのない時間が
毎日続く
どうしようもない
でも書くことは
やめない、やめたら何も無くなる
今はこれしかない


自分やめますか

やっとたどりついた
今の自分
やり続ける
しかない、書く事しかできん


迷い

書くことを
生業としたい
そんな思いが
つきあげてくる
なんとかなんとかしたい


今の自分

お金は無いけど
自分を支える
支える事がある
そのことの大切さを
しみじみ感じる


暗やみの中にいた
長い時間
やっと光が見えてきた
自分を支える
力がわいてきた
不安との共存が続く
かすかな光と不安


僕に今出来ること

字を書くことだけ
それ以外はしたくない


ぜんぶ つながってた

今 字を書いてる
ふり返ると
今まで経験してきたことが
今の自分に つながってる
全部必要なことを
必要な時に体験してきた 学んできた

天職

字を書くことに何の抵抗もない
楽で 楽しい 自信がある
不思議でしょうがない自分がいる

人様のお役にたちたい
それで生活できたら幸せです。


うつ病との 付きあい方

うまく言えないけど 書くね・・・

たぶん3年くらい前になると思うけど
まあ、いちばんシンドイ時期二三年を過ぎてね
それ以後、薬で何とか過ごしてたんだけど、僕は字を書く事で
その分ありがたかったんだけど、やはりしんどくてね
やる気が出なかったり、もちろん電車に乗ったり
人込みがたまらなかったり、いろいろあって、会社も閉めてね、
どうしてこんな病気になったんだろうとか、
元の自分に戻りたいとか、昔のようにばりばり働きたいとか、
こんな自分では駄目だ、何とかしなくてはとか、
いつも考え 考えまくって 自分を責めて、
疲れ果ててたんです。病気意外に自分で自分の首を絞めるほど
責めて責めて疲れ果ててたんです。でもう疲れ果ててね
経済的にも苦しくなってて、もうどうにもならん状態、
そこで何を思ったか、「もういいやあ」とね
「あきらめたんです」。もういいやあ、昔のようにならんくても
薬をのまないと働けなくても、もう何でもいいやあ、
だって、これ以上考えて考えて自分を責めるのに疲れ果てたから、
その時は ほんとにもう良い、何でも良いにしよう、
もう必要以上に考え、悩み苦しむ自分をやめよう、
そんなふうに感じた、そんなふうに思えた、そこまで追いつめられた、
今だからかもしれないけど、ぜんぶ許せた 許した、
自分を許すしかなかった、そんな時がありました、そうなりました。
そしたらね、気がついたら何か違う、今までと違う、楽な自分がいたんです。
間違いなく 今までの感じと違う自分が居たんです。
メルマガを書き始めて もうだいぶたってたかなあ・・・
もう十年くらいうつ病さんと付きあってきたから記憶が無いくらいです。
今ではあんなに沢山のんでた薬も寝る前だけで毎日が過ごせる、
あたりまえができん時期を過ぎてきたから、あたりまえに感謝もできる、
だからね、僕の場合は「あきらめたら」結果的に「あきらめない自分」を手に入れてた、
これが実感です。うまく言えなくて、表現できないけど・・・・・
「あきらめるな」とか「がんばれ」は正しいことだけどね、
時に、一度あきらめて、頑張る事をやめちゃった時に、疲れ切った自分をやめて、
もうこのままでもいいやあ、くらいな感じですべて手放した時に、新しい何かが始まった、
そんなふうに今の僕は感じてます。何となく感じてもらえたらウレシイです。
今でも立ちくらみしたり、人込みでふるえたりすることもある、
でもね、しょうがないやあ、また来たかあ、くらいでね対処できる、
それ以上の恐怖感は無くなりました。これは決して精神論ではなく、
自分に降参する、参ったする、これは人間には出きることです。

自分に降参すること、参ったすること、このことを書くか書かないか
自分の中で迷いました。この意味を間違えて、いや取り違えて伝わることが
怖かったのです。でも、書きました。これは僕自身がうつ病になって心の底から
感じた事だからです。みなさんは うつ病・心の病気でこんなに頑張ってきたではないですか
もうそろそろ今の自分を許してあげて下さい。
本当の意味で「癒し」とは、過去を許し、今を許し、そしてこれからの未来を
あなたが あなた自身に 許してあげることです。
「がんばらなくて いいよ」とはそういうことです。
一生懸命生きてきたあなたには 許される言葉です。
一生懸命に良いも悪いもありません。今生きていることが一生懸命です。

今年の個展に「自分に 降参」という文字を書きました。
あるお年寄りの方がね 何かあったんですか?とその文字を見ながら聞かれた事を思い出しました。
「ええ・・・」とただそれだけの会話でしたが、その時のその方の目の優しさを覚えています。
その時 書いてよかったんだな、そんな風に感じました。

人はみんな その人生の中で その環境の中で 様々な出来事の中で

我が人生を 受け入れる そのために生きているのではないでしょうか・・・

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