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「自分らしさ」をつくるコツコツ努力。

自分にとって真に『価値あるもの』はなんですか?

と聞かれたら、あなたは何と答えますか。

最愛の家族?
大切な恋人や、好きな人を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。
これまで自分が真剣に向き合ったスポーツを通して得た経験や、
仕事の経験を思い出す人もいるでしょう。

真に『価値あるもの』は、
他との<比較を超越>
したところにあるような気がします。

類似の存在や競合商品を比較して、こっちが優れているというのは比較競争の世界。この競争は勝ち/負けが存在するものですよね。
勝ったものでも、すぐに技術革新やアップデート版によって取って代わられる。「固有の価値」があるもののように見えて、実はとても儚(はかな)い。

真に『価値あるもの』は、こうした比較の競争とはちがうフィールドにいる気がします。

それにしかない固有の価値があって、
その価値は他の誰にも、別のものによって真似できない(と思わせるパワーがある)。

でもこれは、何もせずに維持できるものではなくて、
常に「より以上」を追究して
「固有の価値」を維持するために変化していく必要があるようにも思います。

伝統の理解と尊敬の上に、改良していく努力とか。
ちょっと努力を怠ると、価値が落ちて急に競争の勝ち負けにさらされます。

なんだか抽象的な話になってきたので、人間関係に置き換えると具体的になるかな?

お互いに「この人こそ!」と思った固有の価値を感じる相手であっても、
「より以上」の良い関係になろうと、歩み寄ったり理解する努力を続けていかないと質が下がってしまいます。

質が落ちてくると、たちまち他のものとの競争にさらされてしまう。
「よく見るとあっちの人の方が自分には合ってるかも?」「こっちの人と歩んだ方が良いかもしれない」という具合に。

仕事でも人間関係でも、固有の価値を発揮し続けるためには、不断の努力と成長による前向きな変化が必要なんだなあと思います。

オンリーワンの価値って?

近年「自分らしく」とか「あるがままの自分を大切に」という言葉がよく聞かれます。耳障りがいいし魅力的な響きです。
本屋さんにいくと、そんな言葉の入ったタイトルの書籍がたくさん並んでいます。

でもこれ、今のままでOK、何もしなくてOKという意味とは少し違うと思います。

自分らしい固有の価値を発揮するためにこそ、今、ここまでの自分を支えてくれた周囲への感謝とか、「より以上」を追究する意識とか、コツコツ努力するパワーが必要な気がするのです。

「自分」という固有の価値は、磨かないと活かせない。

「らしく」ないと感じることを、他人からの指図や流行りに合わせてやり遂げようとして、疲れ切ってしまう必要は全くないけれど、
自分がやりたいことのために、
大切な人の役に立つために、
自分の経験を活かすために、
努力と学習の<コツコツ営み>は必要なのだろうなあ、、、と思うのです。

社会も変化し、そのスピードも加速しています。

これから「自分らしい」固有の価値をつくりたいと思う人こそ、
社会や周囲が要求することを打ち返すことにエネルギーを使い切ってしまわず、自分が大切にしたいことを明確にして、そこへ向けて自分らしく、コツコツ進んでいって欲しいなあと思います。わたしもコツコツします。




なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。