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相互尊重

最近世の中を見ていて、一番足りないのかなと思うのがこの言葉です。

世界中のどこを見回しても、人間関係を「敵・味方」「上下」「勝ち負け」「強弱」「無関係な他人(存在しない人)」「客と提供者」といった何かに切り分けることで区分を作ろうとしているように感じます。

世の中が複雑になって何かに区分して整理したい気持ちもわかるし、自分もついついそうしてしまいますが、それだけでは、中々世の中との折り合いがつかず、常に生きづらい状況になっているように感じます。

上でも下でも、敵でも見方でもないけれども、同じ社会・世界に生きる者同士の「相互尊重」の考え方が、もう少し必要な気がします。

ダイバーシティの考え方にもつながる「自分が必ずしも、今は共感・納得しない事でも存在を認め、共存を図る」考え方が、複雑化する社会では必要だと思います。

人間は、社会性の生き物であり、社会なしには生きてゆけません。

「被害者意識」を持つのではなく、「超越的な位置」に自分を置くのでもなく、環境・社会との調和を図りつつ、生きていくために今一度『相互尊重』の意味を考え、自分と周りのバランスをとることが必要になると思います。

学校教育も、学力や能力の優劣を語るのと同じバランスで、社会との共存に関して語る機会があってもよいのではないでしょうか?

その前提があってこそ、社会規範と生き方についての政治や経済の話もできるのではないでしょうか。

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