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バイオリン筋トレ

あるアマチュアのバリバリ弾ける人に飲み会のときに質問してみました。
「指がよく回っておられますがどんなエチュードをやっているのですか」
「オケ曲をエチュードとしてやっているのでエチュードはやってません。」
カッコいいお言葉。素晴らしい!。でも少し音程が残念なところがあるのも事実。そのような人にこの曲は良いかも。初心者用なんですがね。我こそは上級者と思う人は挑戦してみてくださいな。テンポはお好きな速度でどうぞ。

これできる? 初心者用ですけどね。

 先生に指導を受けていれば、たぶん初歩の段階でやっているはずなので上級者の方は弾けると思いますがなかなか大変ですね。この練習曲を弾くときには以下のパターンでゆっくりとしたテンポで音程を確認しながら弾いていきます。音程が取れないからといって指を離すと練習にならないのでここは慎重に。

正確に弾くための予備練習

ちなみにバイオリン教室の先生の動画があったのですが、大変なことがわかりますかね。毎日4小節ずつでも良いので筋トレしておけば、かなり音程が綺麗に取れるようになるではないのでしょうか。バイオリンって音程が悪いとわかっていながら「指が痛いからまあいいか」的な妥協をしてしまうものなんですよね。意外に薬指と中指、人差し指と中指が開かないですね。まあ、この曲はその戒め。復習して思い知りましたよ。

↑ 指を弦からはずすと拷問、いや失礼、指の拡張練習になりませんのでご注意を。初心者は4小節だけでOK。4小節を弾ければおなじパターンでD線、A線、E線でも弾けるようになりますゆえ。できるようになったらB-Dur、As-Durとか他の調性でもやってみると効果的かも。あと手首の形をチェックするために鏡を見て弾いてくださいね。

追記になりますけど、この曲をやると指を痛めるかもしれないので練習する前に無理しないように。初心者はできる部分の2小節だけもOKです。それと下の動画をストレッチをやっておいてください。指だけではなく手のひらの筋肉も使う必要があることがわかるすごく良い動画です。指と手のひらが柔軟になってから弾くということですね。上級者の場合も3度重音、10度重音、フィンガード・オクターブの練習をする前にやっておくと効果的というか指を痛める予防になります。

うまいバイオリン弾きは医学にも精通しており筋肉と腱の動きを理解して弾いておりますよね。

●筋トレ練習曲集

ほとんど拷問練習曲集なんですけども毎日少しづつやればいいことあるかもです。ダブル・ストップ(重音)の予備練習とありますが音程をきれいに取るための練習曲集でもあります。このような筋トレ曲集はバイオリン教則本にはたくさんありますがプロ用はこれですかね。最近流行っているかもです。

確かN響コンマスのマロ様も推薦していましたよね。
海外へ行くと結構この教本の動画があってビックリ。マニアックなのに再生回数がすごい。これが世界とガラパゴス・ジャパンとの差ですかね。基礎能力がぜんぜん違う気がするんですよね。

現代医学とバイオリン演奏技術の融合との触れ込みですよね。
動画の文字にThey share a tendon in the hand. とありますが、間違って手の中で天丼を共有しますと訳して笑っちゃった。Tendonは天丼ではなくのことなんですね。

ちなみにhandとarmの違いわかります? handは手首より先、armは肩から手首までということで英語ではきっちりと区別されているのですね。さらに肩からひじまでが upper arm で,ひじから手首までが forearm。海外レッスン動画でよく出てくる言葉ですね。ちなみにDeepLは以下のように翻訳しているのが何気に凄い。

「手のひらの腱を共有している 

handを忖度して手のひらに置き換えたのか!
日本語では体の部位を表すワードや細かな進行形の動作が曖昧なんで英語でレッスンを受けた方わかりやすいと感じることもしばしばありますね。なんか他のサイトで解説がありましたけども、こんな英語はないとのこと。

腕が上がった(上達した)という日本的な文学的表現を英語に直訳してしまうと
His arms of violin playing went up.
これはバイオリン演奏時に腕が上がったという意味になり、外人には通じず上達したという意味で使いたいなら
He has improved his skill in violin playing.
となるらしいです。なるほどarmには文学的な意味はないのですよね。





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