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ヴィオラ記号の邪道読み(バイオリン弾きのための)

ヴィオラのハ音記号は頭の中では読めるのですが、いざ楽譜を見ながらヴィオラを弾こうとすると大混乱。鈴木メソッドの人が楽譜が読めなくて困ってしまう理由が初めてわかりましたよ。楽譜なんて楽典を読めば1日で理解できるのでなんで難しいと思うのかと不思議だったのですが、そうではなくて頭の中で鳴っている音と運指と楽譜の音符がつながらないということですよね。すごくわかります。とてもモドカシイ。

まあとりあえず基本は音階だよねということで13ある長音階スケールをひたすら練習。ここで気が付いたのですが、ヴィオラのC-Durの運指はバイオリンのG-Durの運指と同じ、ヴィオラのD-Durの運指はバイオリンのA-Durの運指と同じということ。ここで、あれと思いました。

ハ音記号に階名を付けてみると
ト音記号でG-Durに移調してみると。
こちらはヴィオラの運指ですが、
G-Durにするとバイオリンと運指が同じになります。
ヴィオラの譜面で三度下の青い音符をト音記号の調号で弾いているのだと思って弾きます。

この読み方だと、バイオリンを弾ける人なら即座にヴィオラのハ音記号でも演奏することができます。つまりG音を弾いているつもりでも出る音はC音ということです。相対音感の人なら簡単にできると思います。絶対音感を持っている人はこの読み替えは気持ち悪いかもしれません。

まとめるとハ音記号で書かれている音符の三度下をト音記号で#を足す、つまり五度高い調で弾くとバイオリンの運指感覚で弾けるということです。五度高い調というのはF-DurならC-Dur、C-DurならG-Dur、D-DurならA-Dur、E-DurならH-Durになります。
ただH-Dur以上になると読みにくくなるので、この読み方はハ音記号に慣れるまでの一時的な読み方ということになりますね。

とりあえず一時凌ぎの譜読みですが、ハ音記号でヴィオラを弾けるようになったら今度はバイオリンが弾けなくなるのかな。少し心配ですね。

まあこの程度の読み替えでヒイヒイいっているようでは、バンドネオン奏者からは怒られそうですが。


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