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バイオリンのスケール練習について

最近、Youtubeでたくさんのバイオリンレッスンの動画が公開されており先生についていない人にとってはありがたいと思うのですが、中にはひどい動画もあるのでご注意を。結論としては、数年間はきっちりとした先生のもとで修行するのが良いと思います。先生を見極めるのは簡単です。スケールを演奏してもらえればその先生のレベルがはっきりとわかるからです。

悪意はないのでしょうけども、ひどい動画では左手の人差し指を離すべきとなどと下手になる誘導をしているのかと思えるものがあります。私はいろいろなバイオリニストの演奏を聴いてきましたが、超一流の人で左手の人差し指を離す人はいませんですし、そもそも動きに無駄がなく美しいです。プロ奏者でも離す人はいますけど音程が悪いです。ただし、ビブラートのときは離しますのでこれは例外と考えてください。それとポジション移動で音程が悪くなる人が結構多いのですごく気になります。全体的に低めになる人(自称先生?)が多いです。3rdポジションですでに音程が悪いというのは基本がまったくできていないということですよね。良い先生にならいましょう。

かわいそうなのが、何も知らない初心者の方がにわかの知識で導音を高くとっていて素晴らしいとか、スケールによって音程が違うのですねとかいっている人がいらっしゃるのですが、そもそも音が外れております。よき見本になるサンプルを聴いておかないと判断できないと思うので以下、紹介しておきますね。

この方はロシアの音楽大学の生徒さんと思いますが、これくらいの正確さで弾けないとプロとしてはダメなのですね。このレベルで弾ける先生なら問題はないでしょう。ただ、この人でも音程に微妙な部分があることを審査員レベルならすぐにわかってしまいます。知り合いに東京藝大のバイオリン弾きがいて、これ以上のレベルで弾けていますが、それでもコンクールに落ちてくるのだから、プロになろうとするバイオリン弾きは本当に大変だと思います。

こちらも参考になりますね。ヴェンゲロフにしごかれています。こちらはビブラート付きの音階なので人差し指を指板から外していますが、この段階に進むまえに上記のような弾き方ができていないとダメです。基本のところが見たければ動画の15分以降をみてください。かなりよいアドバイスがされています。

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