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NVIDIA(NVDA)の株価を見てちょっと驚いてしまった話

毎日、朝は米国株、夕方はNISAやiDeCoの投資信託の価格を資産管理やパフォーマンスを算出するExcelファイルに転記しているのですが、夕方のNISAやiDeCoは投資信託の運用会社のWebページから手打ちでやっているので今いくらかってのはその時見ているのですが、米国株は米Yahoo!Financeに登録してあるポートフォリオ全体やダウ平均やS&P500といった各指数が何%動いたかを確認した後、そのままポートフォリオをCSVファイルとしてダウンロードし、その時点では個別の銘柄の上げ下げといったのは見ていません。

Excelの方で先ほどダウンロードしたCSVファイルからコピペしてポートフォリオ全体やそれを構成している各銘柄の前日比や前月比、年初来の上げ下げをグラフ化したものを見て「前日比でポートフォリオの資産が下がっている犯人はコイツか!」なんてことをしているのですが、こちらでも各銘柄が現在いくらなのかってのは見ておらず、とにかく上げ下げの変化しか見ていません。

で、たまたま先ほどNVIDIA(NVDA)の株価を見てみたら900ドルを超えており驚いてしまいました。商品先物でサヤ取り(2つの商品の価格差の動きから利益を得る方法)をしていたときサヤ(価格差)ばかりみていて、ある日ペアにしている大豆やとうもろこしの先物価格を見て驚くなんてこともありましたが、そんな感じです(ちょっと違うか)。

過去の売買履歴はこれまたExcelで管理しており、これを見たところ2021年7月20日に1株から4株への株式分割を行っており、前日の終値は749.88ドルでした。

念のため米Yahoo!Financeで過去の株式分割について調べてところ、合っていました。

NVIDIA(NVDA)の過去の株式分割の履歴

インターネットバブルの頃は株価が上がっていくと株式分割を繰り返しており、その頃の筆頭銘柄だったシスコ・システムズ (CSCO)なんかはほぼ毎年株式分割をしていました。銘柄毎に「だいたいこのくらいの株価になると株式分割をしてくるなー」というのがあって、その水準を超えてくると予想通りに株式分割を発表していました。

シスコ・システムズ(CSC)の過去の株式分割の履歴

デル(DELL)なんかも凄いもので、分割したと思ったらすぐに株価が上がって数ヶ月後にまた分割なんてことをしていました。パソコンのBTO(Build To Order:注文を受けてからパソコンを組み立て・販売する)の先駆けで今ではどこでもやっていることですが、バブルですからただのパソコン組み立て・販売会社でも賛辞の書き込みがあちこちで見られ、とにかく株価が上がって儲かればなんでもいいんだなというのを教えてくれた銘柄でした。

その点シスコ・システムズ(CSCO)はルーターやスイッチといったインターネットに必須な機器を売ってましたし、シスコ・システムズの機器が業界標準で、他メーカーはシスコのルーターと接続できることは当然で(インターネットが普及する前まで、TCP/IPはインターネットでは使われていてあるにはあったのですがまだデファクト・スタンダードとまではなっておらず、マイクロソフトなんかも含めて各社が独自のネットワーク規格を作って独占しようとしていましたが、別々のネットワーク規格で構築されたネットワーク間で通信ができるように間に入って別のネットワークの人と通信できるようにどっかの大学の研究室の学生だかが作ったのがルーターの始まりで、これがその後シスコ・システムズになったように記憶しています。元々ルーターは通信規格の変換装置だったけどインターネットの普及によりTCP/IPが業界標準となった今では意味合いが大分違ってしまったような気がします。20年以上前に読んだ本の知識でかなり曖昧になっているので、間違ってたらごめんね。あえてぐぐって確認はしません)、ルーターを設定するためのコマンドなんかもシスコ・システムズと同じにするほどでした。そのためインターネットバブルに関連していると言えますが。

その後デル(DELL)は上場を辞めたのですが、今見たら再上場したみたいですね。インターネットバブルの頃のデータを見ようとしましたが再上場以降のデータしかなく、見られませんでした。

話を戻してNVIDIA(NVDA)の直近の株式分割は2021年7月20日で、その前日の終値が749.88ドルだったので(米Yahoo!Financeのヒストリカル・データは株式分割後の価格のため、価格を4倍する必要があります)、とっくに株式分割をやってもよさそうなものですがやってません。

株式分割のメリットって1株の価格が下がることで投資家が買いやすくなるくらいで、株式分割をしたことで企業価値が上がるわけでもないのでやらなくてもいいって言ったらいいです(NVIDIA(NVDA)の場合だと株価は4分の1になりますが、株数が4倍になるので時価総額は変わりません)。でも大抵の場合、株式分割を発表すると企業価値が上がるわけでもないのに株価が上がることが多く謎なのですが、今後も株価が上昇して株式分割が行われるであろうという期待みたいなものがそうさせているのかもしれません。

バフェットのバークシャー・ハサウェイはクラスA株は株式分割をしないで今まで来ており、そのため今は1株628,390ドル(2024年3月20日終値。1ドル150円換算で94,258,500円!)となっており、個人がホイホイと買えるような水準ではないです。

バークシャー・ハサウェイA株の株価(2024年3月20日終値)

昔、バークシャー・ハサウェイの株価に連動する投資信託を作ろうとした会社があったそうですが、バフェットがそれを阻止するためにクラスB株というクラスA株を30等分したものを出し、議決権はないけど個人でも手を出しやすいものを出したということがあります。これはクラスA株を持っている株主が本当は小口でバークシャー株を売りたいけど1株の価格が高いため売りづらいという問題も解決しており、クラスA株1株をクラスB株30株に交換するという選択肢も与えました(クラスB株を30株集めたとしてもクラスA株にすることはできないみたいですが)。

バークシャー・ハサウェイB株の株価(2024年3月20日終値)

余談ですが、投資情報サイトによってバークシャー・ハサウェイのクラスA株、B株のティッカーがBRK-A、BRK-BだったりBRK.A、BRK.Bだったりと違ったりするので、とりあえずBRKとだけ入力し、出てきた候補の中から探していたものを選べばよいかと思います(米Yahoo!Financeも以前はBRK.A、BRK.Bだったような気がするのですが、勘違いかな?)。

今、ふと思ったのですが、インターネットバブル以降は株式分割をする会社が減ったような気がします。株価が上がらないことには株式分割しようがないのですが、それでも株式分割のニュースを聞かなくなったなーと思います。

株価急上昇で時価総額上位に入ったテスラ(TSLA)はどうだろうと調べてみたら、2020年に1株→5株と2022年に1株→3株をやっていて、上場来のチャートを見ても上昇期と下降期のそれぞれで行っているので、株価がいくらを超えたから行ったというわけではなさそうです。

テスラ(TSLA)が株式分割を行った日と分割の内容
テスラ(TSLA)の株価チャートと株式分割が行われた日([S]とあるのが株式分割が行われた日)

とにもかくにもキャピタルゲイン狙いだけど株を売って生活費を捻出して生活している身としては株式分割して小口化してほしいなぁという気持ちはあります。配当金で生活するにはまだまだ資産が少ないですしね(FIREの水準は超えていると思いますが副業する気はサラサラないですし、会社員時代にうつ病2回に休職2回(同じ病名だと2回目の休職はできないので通院している主治医が別の病名で診断書を書いてくれました)を経験しているのでもう働きたくないです。「働いたら負け」ではなく「働いたら殺される」です)。


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