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ヤブ医者

 昨年末に新型コロナウイルスに感染する前に母が目やにが出るので眼科へ行くと言ってきました。前から目やにのことはなんとなく聞いていたのですが、1年くらい通っていたので治らない病気なのかなと思ったとき、母が目やにを拭ったティッシュを見たら、目やにではなく大量の膿が出ていました。

 これは変だぞ、この病院ではダメだと思い、近くの別の眼科へ連れて行きました。初診であることを伝え、お薬手帳を提出。問診票を書いて提出したところ、「緑内障なのですか?」と聞かれました。白内障の手術はしましたけれど、緑内障と言われたことはありませんと応えたところ、お薬手帳に記載されている薬の中に、緑内障の薬が入っているとのことでした。

 医師に診察してもらったところ、涙のう炎という、涙をつくるところから目を通って鼻へ抜ける通り道の途中で炎症が起きているため膿が出ているとのこと。また診察の結果、緑内障ではないとのことでした。今まで使っていた薬は全てやめて、今回処方する目薬だけを使ってくださいと言われました。

 眼科の入っているビルの地下にある調剤薬局に処方箋とお薬手帳を持って行ったらお薬手帳を見て「緑内障なのですか?」と聞かれ、ああ、今まで行っていた眼科はヤブ医者だったんだと思いました。

 思えば私が区役所から目の定期検診の案内が届いたので定期検診の書類一式を持ってこの眼科へ行ったところ、「どこも悪くないのに何で来たの?」と真顔で聞かれたり、母の付き添いで行ったとき私は診察室から出されて同席させてもらえませんでした(ちゃんと治療してくれた眼科は診察室への同席がOKでした)。

 処方された目薬を使ったところ、涙のう炎が治り、膿どころか目やにも出なくなりました。

 病院や医者によって当たり外れがあるとは思っていましたが、ここまでひどいケースは初めてでした。

 他には、母が数年前から腰の脊椎が神経を圧迫して足が痛くなっており、家の近くの病院に通っていたのですが(脊椎が神経を圧迫していると診断した病院でもあります)、行っている治療といえば、膝への何かしらの注射とボルタレンサポという強力な座薬の鎮痛剤を処方するだけでした。ボルタレンサポは長期間の使用はよくない薬なのに私が把握しているだけでも1年以上使用しているため、この病院では治してもらえないと思い、脊椎を専門に扱っている病院を探したところ、近所の某大学病院の整形外科に脊椎を専門にしている先生がいることが分かりました。ただし紹介状が必要な病院だったため、次回の通院のときに紹介状を書いてもらおうと思いました。

 通院したときに某大学病院で治療を受けたいので紹介状を書いてもらえないかと話したところ急に怒り始め、
 「某大学病院に行けばいいじゃないか!」
 「紹介状が必要だから書いてほしいんです!」
 「勝手に行けばいいじゃないか!」
 「だから紹介状が必要なんです!」
と喧嘩になったのですが、紹介状を書くには患部のレントゲンとかが必要だと先生側が折れ、レントゲンを撮ったところやはり骨が神経を圧迫しているのが分かりました。そして紹介状を書いてもらい、某大学病院に電話して予約を取り、受診。やはり腰の骨が神経を圧迫している腰部脊柱管狭窄症と診断されました(この病院で手術を行ったところ、足の痛みは無くなりました)。

 腰部脊柱管狭窄症の治療のために紹介状をお願いした医師もただの対症療法をしただけで根治しようとしていないわけですから同じくヤブ医者と言ていいのかもしれません。

 事故物件情報を載せている「大島てる(https://www.oshimaland.co.jp/)」みたいに、この医者はヤブだみたいなサイトがあっても良さそうですが、Google Mapで病院の情報を見るとその病院の評価が見られます。ですが医師や看護師の態度が悪いとか病院がきれいといった本質的な情報では無いんですよね。病院へ行くのって病気や怪我を根治してもらうために行くのであって、それがちゃんとできているかどうかで評価すべきだと思うのですが、どうでもいいような情報があふれています。みんな何しに病院へ行っているんですかね。

 そういえば昔、耳の治療のために耳鼻咽喉科へ行ったのですが、耳の治療なのに治療が終わったら湯気みたいなのを吸わされる治療行為を受けたことがあります。これって診療費を稼ぐための行為なんですかね。こういった病院も駆逐されてほしいです。

 一時期、医師の数が足りないなんて騒がれたことがありましたが、医師が足りないのではなく、ちゃんと治せるまともな医師が少ないだけで、医師だけではあふれているんじゃないでしょうか。

 とにかくヤブ医者にあたるとお金と時間が無駄に消費されていくという悲惨な結果がまっているので、国は医療費の削減を考えるのでは無く、ヤブ医者をなくすことを考えた方がいいと思うんですけどね。


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