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映画 ドラゴンクエスト ユアストーリー 感想&興行収入予測

昨日、公開初日に注目作、ドラゴンクエストユアストーリーを鑑賞して来ました。

客層はまさにドラクエ5世代でした笑

中高生というよりもドラクエ5世代で満たされていた映画館

天気の子とは違う客層を観察するのも映画上映前の密かな楽しみの一つです。

もちろん若い人たちもいましたよ。

という事で今回も

ネタバレあり!の感想記述と興行収入予測を行なって行きたいと思います。

ネタバレが嫌な方は絶対に見ないで下さい。

絶対にです。

予告編はこちら


以下、ネタバレあり感想&興行収入予想


目次

①スタートから懐かしの演出

②ゲマの悪役っぷりがいい

③花嫁どうするの問題の演出

④ドラクエ定番の音楽が気持ちいい

⑤ゲームをプレイした人ほど楽しめるかもしれない

⑥映画の世界観をぶち壊す酷い演出

⑦ドラクエ5をプレイした事がない人には退屈かもしれない

⑧10点満点評価

⑨興行収入予想



①スタートから懐かしの演出

スタート時にスーファミのドラクエ5のドット絵でストーリーが展開されます。

少年時代はドット絵で終了で少し物足りない感じがありますが、懐かしい演出におおとなるでしょう。

良い演出だったと思います。

②ゲマの悪役っぷりがいい

主人公の父親パパスはドラクエ5の大ボス、ゲマに倒されてしまうわけですが、

ゲマの悪役っぷりはゲームを上回るかもしれません。

本当に嫌な奴に仕上がっています笑

主人公を本気で応援できる非常に憎たらしい良い悪役でした。


③花嫁どうするの問題の演出

ドラクエ5といえば奥さんの選択をフローラかビアンカか選べる事が革新的であり、大きな魅力の一つのゲームでしたが、

映画ではCMを見ても簡単に予想できるように

ビアンカを選びます。

私もビアンカ派なので歓喜だったのですが、

フローラを蔑ろにした演出ではありません。

フローラもやはりステキな女性として描かれており、

フローラもビアンカも非常に可愛い仕上がりになっていて大満足でした。

④ドラクエ定番の音楽が気持ちいい

この映画は完全にドラクエファンに向けた映画でしょう。

ドラクエ定番の効果音、BGMが本当に気持ちいいです。

心の中でニヤリが止まらないシーンがたくさんあると思います。 

音楽は安心のドラクエです。

⑤ゲームをプレイした人ほど楽しめるかもしれない

ドラクエ5をプレイした事がある人なら必ず感じますが、あのキャラクターが出で来た時の喜び、あの街が出て来た時のワクワクはまるで当時、ゲームをプレイしていた時の気持ちを呼び起こさせます。

逆にあの街はでないのか、あのシーンはカットされてしまうのかちょっと残念な気持ちもありますが、ゲームをした時のワクワクを存分に感じられる演出が満載です。

特に勇者がわかった時の演出はかっこよかったですねー


⑥映画の世界観をぶち壊す酷い演出

ここまでべた褒めでしたが、映画の最後に映画の世界観をぶち壊す酷い演出がありました。

私は全く感動しませんでしたし、懐かしい気持ちにもなりませんでした。

確かに最後の演出で物語の伏線は回収したわけですか、見ている人のワクワクまで回収してしまう酷い演出だったと思います。


ドラクエシリーズでも最高峰にドラマチックなストーリーに答えるだけの素晴らしい世界観と演出をして来たのに最後にぶち壊して悪い意味で驚かせにかかって来たのは

完全に監督の悪いエゴだと思います。

多少のメッセージ性は最後の演出で強くなりましたが、

代わりにエンタメ性は大きな損なわれてしまいました。


⑦ドラクエ5をプレイした事がない人には退屈かもしれない

今回の映画は終盤以外は大満足の出来でした。

それは自身のドラクエ体験と照らし合わせながら懐かしい気持ちで鑑賞できた事

ビアンカ派の私にとって臨む通りにビアンカを選択し、その選択の演出も非常に良かった事

ゲマがゲーム以上に憎たらしい事で主人公を真剣に応援出来た事等です。

これほど深く感情移入できたのはゲームをプレイしていたからでしょう。

ストーリー展開は最後の酷い演出以外はシンプルかつ王道であり、ゲーム未プレイの人には普通の面白さぐらいに感じてしまうかもしれません。

映画の展開はポンポン進むので。ゲームをプレイしていなければ、なぜビアンカが主人公の事が好きであり、主人公もなぜビアンカの事をあそこまで大切に思っていたのかは理解は難しいと思います。

登場人物に感情を乗せられないと感動はできないでしょう。


⑧10点満点評価(及第点は6点)

世界観3(最後の酷い演出がなければ7)

爽快感6

ワクワク5(最後の酷い演出がなければ7)

キャラクター5(最後の酷いキャラ以外は6.5)

ストーリー5(最後の酷い展開以外は6.5)

ギャグ6

テンポ6.5

ド派手さ6.5

ドラクエ感 8

アニメーションの美しさ 8

音楽7

ビアンカとフローラの可愛いらしさ8

(10点満点評価の大体の意味合い)

10…史上最高レベルで文句なし

9…映画の魅力の核となる最高峰のレベル

8…非常にハイクオリティで映画の武器となるレベル

7…中々高いレベル、好印象なレベル

6…合格点レベル、映画を見ていて特に不快感を感じないレベル

5…クオリティが低いが我慢できるレベル

4…映画の印象に悪影響を与えるレベル

3…映画全体の印象に多大な悪影響を与えるレベル

2…これ一つで映画が全部台無しレベル

1…絶句


完全にドラクエの世界観をぶち壊す演出を最後にぶち込んできます。

それが無ければドラクエ5プレイヤーは誰もが絶賛できる名作だったと思います。 

どんでん返しが全く面白さに繋がっていないのが非常に残念な映画です。

終わりよければ全て良しですが

終わり悪ければ全て悪しの映画になっていて本当にもったいないですね。

ドラクエ5のエッセンスはギュッと詰まっていますし、音楽も映像も素晴らしいです。

結婚選択演出も非常に良かったです。

どんどん強くなる主人公もまさにゲームをプレイしていた時の感覚を思い出させてくれます。

堂々と最後まで天空の花嫁で勝負して欲しかったですね。 

しかし、映像も音楽もまさにドラクエでしたので天空の花嫁を2部作として企画し、ビアンカやヘンリーとの思い出をしっかりと描いて誰が見てもビアンカに感情移入できる仕様にして映画を作って欲しかったですね。


⑨興行収入予想

ドラクエファンならば見ても損はない映画だと思います。ドラクエファンならば映画代金詐欺では全くありません。

一方でドラクエファン以外が見ても感情移入が難しい映画だと思います。

ゲームでは時間をかけて物語が進むので恋愛への感情移入、家族愛への感情移入が出来ますが、未プレイ層からは不満が出る仕様でしょう。

加えてドラクエファンから非難が出るであろう最後の酷い演出により、良い口コミもあまり期待できない気がします。

途中まではドラクエファン大満足の展開と演出だっただけに残念です。

興行収入は最低25億円

おそらく35億から45億円で終了でしょうか?

この興行収入は映画自体の面白さよりもドラクエが築き上げたブランド力による興行収入だと思います。

ドラクエ未プレイの人に対して天空の花嫁の魅力を伝えきるには2時間という尺はあまりにも短かったと思います。

この映画はアニメーション映画として、天気の子やトイストーリー4に勝てるクオリティの映画では残念ながらありませんでしたが

ドラクエ5を楽しんだ人にはオススメできる映画だと思います。

ブルーレイを発売する時は素直にミルドラースを倒すエンドにしてくれればもう一度観ると思います。

ドラクエ5は名作なので興味がある方はプレイしてみてください。


追記

本日8月20日

ドラゴンクエスト ユアストーリーの2回目を見てきました。

何故、酷評したのにもう一度見てきたのかを説明すると、

見終わったあとは脱力感や酷いオチを繰り出してきた脚本にイライラしていましたが、

日にちが経つと映画の良かったシーンが思い浮かんできて映画の素敵なキャラクター達に会う為にもう一度見たくなってきてしまったからです。

2回目を見た感想ですが、

1回目よりも抜群に面白く感じました。

もともと1回目も最後のオチを見るまでは面白く感じていたのですがオチの演出に痛恨の一撃を喰らって映画全体の印象が悪く感じていましたが、

今回は強力な痛恨の一撃で全滅した後にしっかり対策して臨んだ2回目の鑑賞です。

オチの酷さに対して心に天空の鎧を装備して鑑賞するとあら不思議。

制作側が映画で伝えたかった事も割と受け入れる事ができましたし、画面が真っ白になっていく謎の演出も無の心でスルーができました笑

序盤、中盤、終盤はドラクエの素晴らしい映像を堪能してあとは酷いオチを脱力しながら適当に受け流してエンドロールを楽しむという鑑賞スタイルです。

スライムが喋り出すなど興ざめのオチはやはり全く感動はしませんが、

ドラゴンクエストユアストーリーは

序盤、中盤、終盤の出来が本当に良いんです。

序盤はゲマの悪役っぷりが際立ち

中盤はビアンカの圧倒的な可愛いさに釘付けになり、ブオーン戦の迫力に感動し

終盤は天空の剣のカッコよさと勇者のアクション、そしてゲマとのラストバトルは本当に圧巻であり、主人公がジャミとゴンズを一撃で粉砕する成長っぷりは爽快感の塊でした。

結局、私は2回目を見ても同じシーンに感動していたのです。

何度も見たくなる決めシーンがあるのがドラゴンクエスト ユアストーリーの魅力だと感じました。

1回目を見て映画に絶望しつつも心の奥底であのシーンは良かったよなと思っている人がいれば

ぜひもう一度だけ騙されたと思って劇場で見てみて下さい。

一回目の鑑賞とは驚くほど違った印象を映画に持つと思います。

それほどあの痛恨の一撃を繰り出すオチに対する準備の有り無しで映画への印象が変わった事が驚きでした。










皆様の応援に支えられて毎日連続投稿継続中。ゲームアプリの触りの部分をプレイする事でゲームの出来を独自に判断し半年後のセルラン を予測をしていましたが、エンタメ未来予測全般に挑戦したいと思っています。