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通信将棋で3時間悩んだ局面

通信将棋にハマるの巻

こんばんは、ramhomeです。
最近は通信将棋にハマっています。
長考の悪癖が極まり、プロ棋戦よりも平気で悩んでしまうのが悩みの種。
挑戦は積極的にお受けしておりますので、物好きな方は是非。(感想戦もしましょうね。しなくてもいいですよ)

今回は、そんな通信将棋の一局面、終盤戦で悩んだ局面について呟きたいと思います。あくまでつぶやきなので、簡単に。

この局面、あなたならどう指しますか?

この局面の形勢判断と読み筋の正確さ
時間がなければ酷い将棋になっていた気がします

局面への経緯①

△36龍まで(39龍)。対三間急戦。序盤戦を制したものの、
中盤で仕留め損ね難解な終盤戦へ

数手遡った局面。
39龍の活用を図った手ですが、この手が入っているようでは三間飛車側の変調でしょう。ここで次の一手。ちょっとだけ難しいですが、スクロールせずに少し考えてみましょう。

局面への経緯②

▲53銀が好手。後手はこの銀が取れません

▲53銀は好手ですが、44の銀がなくなったことにより△55馬と攻め合うことが出来るようになりました。そして、▲62銀成△同金。
問題の局面です。

回答と解答

課題局面

3時間悩んだ私は、形勢を+1000程度と判断、
▲66金△44馬からの順に賭けることにしました。(以後の順は読み切れず)
ソフト評価は+1500。▲66金△44馬▲75歩(候補にしたものの本譜は▲41龍)と、一応は正解の順を選ぶことが出来ました。

しかし、これは以下の候補手を3時間かけて検討、全て失敗と思ったため、という消去法に過ぎません。切れ負けで正着を指すためにはどうすればいいのか、悩んだ末筆を執りました。

①▲56歩

この手を読んでこの局面まで誘導していました。しかし、

▲56歩の目論見としては、▲52成香の成立。
▲56歩△同桂▲52成香△68桂成▲同金△同金▲同馬△65馬▲71龍△同玉▲94桂△同香▲92金の必死です。(手順A)
ただ、この手順では、
△68桂成を保留して△65馬で桂が手に入らず必死を掛けられないので負けと読みました。(手順B)

実際は、▲56歩△56桂には▲同銀△同龍▲66金で+1000
手順Bは△65馬に▲77金と桂を避ける手がありほぼ互角。
読み筋が荒いことに気付かされます。

実際は駒渡し過ぎで先手が詰みます

②51龍

▲51龍が第二案。馬金両取なので悪い道理はないはずだが……

この手の目論見は、
▲51龍△99馬▲62龍△71銀▲61角成△62銀▲同馬の清算です。

見た目としてはスッキリと攻めが決まっており、気分は良いように見えますが

しかし、
以下、△71香▲88銀△98飛と進み明快でないように思え、この手を却下します。(手順C)

実際はそもそも△99馬に▲62龍の時点で、△98銀があり後手の勝勢だったようです。
私は△98銀▲88金△76桂▲同銀△同香▲77歩で受け切りと読んでいました。が……、
また、他にも手順中に寄せ筋がたくさんありあまり良い順ではないようです。

▲77歩まで。寄せ切ってください。

あとがき

切れ負けだとどの順に踏み込んだかわかりません。
予想以上に危険な順を渡り切ったんだと、ややもすればあっさり投了に追い込まれていたことを考えると背筋に冷たいものが伝います。

高段者の皆さんは、どうやってこのような局面の正着を見出しているのでしょうか。読みの力でリスクを排除するのか、感覚的に危ないことがわかるのか。それだけでも分かれば少し課題と光明が見えるような……。
よければぜひご教示くださいませ!

最後になりますが、レッツ通信将棋!! 楽しいですよ!!

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