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ramhomeさんの雑角換わり講座(早繰り銀編)

角換わり早繰り銀を雑に紹介していきます。
定跡紹介というよりも、考え方の理解を中心に進めていくため、正確性は担保しておりません。

長い?? ならこれでも観とけください!



角換わり早繰り銀概論Ⅰ(銀交換する形について)

角換わり早繰り銀の原則

以下は角換わり早繰り銀を理解するための考え方、その原則です。
この原則に従って、先手番角換わり早繰り銀の手順を
VS早繰り銀、VS腰掛け銀、VS棒銀の順番で見ていきます。

  1. 「銀交換」or「34歩打」を仕掛ける「先攻」「継ぎ歩カウンター」や「45歩カウンター」で受けて立つ「後攻」に分かれます

  2. 無駄な手を少なくし、仕掛けを狙いましょう(ただし、▲15歩、▲66歩などで力を溜める手もあり。相早繰り銀の場合は、こうして先攻後攻が先手後手と逆転する場合もあります)

  3. 基本は互角ですが、「先攻」の攻めに対して適切なカウンターが出来ない場合、「先攻」は有利になります。逆に、「先攻」に攻撃させなかったり、カウンターを上手く返すと「後攻」は有利になります。

補足です
・仕掛ける側を「先攻」、仕掛けられる側を「後攻」と呼んでおり、先手・後手とは別の概念です。後手から先攻する場合もあります。

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント①先攻の仕掛けまで

基本局面~仕掛け

注目ポイント③までは、構図をわかりやすくするために
角換わり早繰り銀VS角換わり早繰り銀 に着目、
基本局面から大雑把に角換わり早繰り銀を解説していきます。

これが基本局面です。
歩交換されないために▲77銀は入れた方が無難。

補足情報(なぜ▲78金を入れたいか)
角換わりではでも頻出筋なので覚えておくと
先手が▲78金を入れずに駒組を進めた場合、△75歩が手筋の反撃となります。
▲同歩と取りたいですが△65角打で馬が作られますね。
したがって、早繰り銀(△74歩)を見たら▲78金と指しておくことをおススメします。

この歩を取ると、△65角打で馬が作られてしまう。
▲47歩や、腰掛け銀の▲47銀が狙われやすいので注意しよう。

角換わり早繰り銀で一番の失敗パターン

このまま、普通に▲35歩△同歩▲同銀△34歩▲24歩……と銀交換してしまうと、みなさんも一度は経験のあるこの図のような失敗をします。
したがって、仕掛けを狙う場合は3つの選択肢のうち、どれかを入れてから。
そして、この3つの選択肢は将来の方向性を大きく分けるものになります。

基本図から銀交換したところ、失敗!!
何がいけなかったのだろう

これを避ける方法は3つ。
▲16歩を突いておくことで△15角を防ぐ
▲68玉とあらかじめ玉を逃がしておく
▲58玉とあらかじめ玉を逃がしておく

3つの手段とのメリット・デメリット

①▲16歩
メリット
・突いた歩を端攻めに利用できる
・飛車の横効きが残る
デメリット
・玉を79、88に囲う場合、立ち遅れてしまう

→ 対腰掛け銀など、79玉や88玉まで想定される場合は▲68玉優先(重要)

②▲68玉
メリット
・居玉を解消できる
玉形などの発展性が比較的ある(79玉、88玉)
デメリット
・相手の攻めに近づいてしまう
(特に、先手早繰り銀の攻めが効きやすくなる)

→ 早繰り銀に先攻させる場合は68玉は避けよ(重要)

③58玉
メリット
一手でバランスよく居玉を解消できる(発展性はあまりない)
デメリット
・飛車の横効きが消える

最速の仕掛けをする場合、
「△15角を避ける」という目的を果たせばこれらの手は必要なくなります。

したがって、①~③のどれかを指すことが出来れば仕掛けを検討出来るのです。
逆に、①~③の手を二つ以上指す必要はありません。
(厳密にいうと流れによっては後から指すこともあります)

まとめ

・対早繰り銀 → ▲16歩
・対腰掛け銀 → ▲68玉
から考えること!!

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント②後攻のカウンターⅠ 継ぎ歩カウンター

継ぎ歩のカウンター

では、相手が銀交換を狙った場合、後攻側はいったいどうすればいいのか?
二つのカウンター方法を伝授します。

ここは▲同歩。▲同銀では△55角がありますね

▲同歩に対して△85歩

▲同歩と取ると△同飛が十字飛車なので、放置して▲24歩と銀交換を狙いに行きます

ここから、▲24歩(▲34歩と拠点を作るのもアリ)△同歩▲同銀△同銀▲同飛△23歩▲28飛△86歩▲88歩までが定跡です。
先手は攻めの銀を捌いて満足、後手も86に拠点を作って満足な展開です。

最終局面。先手は▲56角、後手は△56角や△87銀などを必殺技としながら攻めていく

補足⓪ 対腰掛け銀でも同じ筋が通用する話

この攻防は、対腰掛け銀でもよく見られる手になります。
下図の局面では▲35歩から同様の筋に持ち込むことができますね!
(もちろん、すぐに▲35歩だけではなく、▲58金など仕掛けを見せつつゆっくりした展開も考えられます)

対腰掛け銀では▲68玉がセオリー。
この場合、先手の攻撃に後手が受けるような展開になります。

補足① 先攻の強気なカウンター対策

▲88歩に替えて、より積極的なカウンター策があります。
それは▲84歩打です

積極的なカウンター策。
▲83銀や▲83角があるので歩を払いたいのが対局者心理ですね。

※正確に指すなら△87歩成▲同金を入れてから△84飛で▲86歩△82飛▲68玉などで一局です。

が、もしこれを△同飛と取ってしまうと
△84同飛▲66角△85飛▲11角成△87歩成で困ったように見えますが……
(後手△85飛ではなく△82飛なら▲83歩△同飛▲84歩△82飛▲83銀が決まります)

強く▲同金! △同竜に▲88香がありますね
最終盤面
初見では攻略が難しそうなのでおススメです!

補足②  後攻の△55角打問題について

銀交換中の▲24同銀のタイミングに将棋ソフトは△55角打を推奨します。
△55角打▲46角打△同角▲同歩の交換は、46の歩が伸びて△55角打の筋もなくなるように見えます。
しかし、将来的な△47角や△36角を睨んでいること、後述する△37歩打の筋が強化される深謀遠慮の手筋なのです。

このタイミングでしかこの△55角は入らない。
調べてみると、思った以上に打って得なケースが多い。

例えば、乱暴ですがこういった手もあり得そうです。

角成が受けにくく厄介。これには▲45角などが対応の手になりそうです。

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント③角交換後の方針について

共通手筋「▲56角(△54角)」

▲56角や▲45角などは角換わり早繰り銀で大活躍の手筋
破壊力抜群&後手番でも使える手筋なのでぜひ覚えてください。
▲66歩の形とは相性が良いです。また、△74の歩を取る筋はあまり良い手にはならないことが多いのは注意!

攻防を睨む強い角を設置しました。

防御の面(=飛車先封じ)
▲56角に△75歩と仕掛けていきますが、▲同歩△同銀▲76歩△86歩▲同歩△同銀に▲83歩が炸裂! 後手の攻めは決まりません。
※▲68玉型は△77銀成が王手で入るので罪深い

これを食らいたくなければ、事前に△84飛を入れる必要がありますね

攻撃の面(=数の攻め&端)

上記の手筋を防ぐため、△84飛と浮きました。
そこで先手は▲65歩△73銀と銀を追い払ってから▲35歩△同歩▲同銀と仕掛けを敢行します。△52金に▲24歩から数の攻めが決まります。

△同歩▲同銀△同銀▲同飛に△23歩は▲同角成がある。
破壊力抜群の攻めだ

また、▲56角での頻出手筋として▲12歩との連動があります。
上図の▲24歩に替えて▲14歩△同歩▲12歩に△同香は、▲24歩△同歩の瞬間に▲12角成があって優勢ですね!

相手の香が角の射程に入り、△23歩を動かせなくなります
▲56角のもう一つの攻め筋。ほかの戦形でも頻出なので覚えておくように

▲56角(▲45角)の対策
・△54角……同じように筋違いに角を配置して相手の飛車先を押さえる
・△55角……急所の角は筋違いかこのライン
・△55銀・△55歩など……王道の対策、▲56角を圧迫することがねらい
・△41角……▲45角が受けにくい場合の緊急回避。あまり積極的に使いたくない

共通手筋「▲55角、▲66角(△55角)」

先述のカウンターの▲66角もそうですが、
▲55のラインに角を打つことも有効な場面が多いです。
図の局面であれば、▲55角が基本手筋です。
△64銀に▲22角成△同金▲23銀成と飛車先突破に成功します。

▲56角に次ぐ基本手筋です。しっかり覚えましょう

先攻側「▲12銀・▲12角」

銀交換後に▲14歩△同歩▲13歩打と指した場面。

▲13歩打に△同香が自然ですが、

今回は▲12角が決まります。
▲21角成の桂取りと▲23角成の飛車先突破が受かりません。

二つの狙いは受かりにくい

後攻側「△87銀(△87角)」

△86歩の拠点を活かすなら△87銀(△87角)が破壊力満点!
先手は▲79金と引く一手ですが、構わず△88銀成▲同銀△87歩成で飛車先を突破できます!!
【注意】飛車の横効きが通っていると条件が若干悪くなります

後手必殺の一手。一瞬駒損になるので要注意です!

さらに、△96歩▲同歩△98歩▲同香を入れると、△87銀の威力が上がります。
今度は▲79金としても△98銀成がありますね!

二つの狙いは受かりにくい

急所「▲33歩、△37歩」

ハイレベルな知識になりますが、
後手側の急所は▲33歩▲22歩も急所になりやすい)

歩が潤沢にある局面では、▲33歩から考えたいところです。
△同桂と桂を活用されてしまいますが、▲21角や▲34歩打が受けにくいです。

△同桂なら▲21角や▲34歩と攻めが続き、
△同金なら▲22歩と隙をついていけますね

▲21角に△31銀と粘っても、▲34歩打がシャープな攻めです。

△45桂▲46銀△44歩と進めば、▲32角成△同銀▲33歩成が飛成を見て良い感じです!

こちらもハイレベルな知識となりますが、
先手側の急所となるのがこの△37歩のラインです。
この歩を取らなければ△36角▲58玉に△27銀や、△38銀打▲同金△27角打などの強襲があります。

知らないと指せない急所の△37歩。
どう受けても味が悪く、場合によっては△37銀が成立する場合も

▲同桂には△87銀▲79金△88銀成▲同銀△36歩が非常に良い手となりますね。▲38歩と受けると△87歩成が飛車の横効きを消してさらに痛くなります。

とにかく執拗にこのラインを攻める。
桂がいなくなれば王手飛車もあり、攻めに事欠かない

(▲15角△52玉▲37角と捻った受けもありますが。△36銀▲46角△47銀成▲35角△36歩▲38歩△85飛などで受け切れていません)

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント④ハイレベルな手待ち

(ハイレベルな話なので省略可)

原則にもあるように、
相早繰り銀の仕掛けVSカウンター側の構図において、先攻後攻は基本的に互角です。
したがって、先攻側が先攻の権利を譲る代わりに、他に有用な手を入れることが考えられます。=手待ち
こうした手待ちの状況では、お互いに相手に仕掛けられるリスクを考えながら、有効な手を指し相手に攻撃権を受け渡していきます。

手待ちとして考えられる手
・端歩:▲15歩と突き越す手や▲96歩と相手の端を受ける手が考えられます。
・▲66歩:継ぎ歩カウンターの△86歩に対して▲同銀と取れるようになる(図参照)
・▲58玉:バランスをとり、傷になりやすい47地点などをカバー
・△52金:飛車の横効きが消えますが、防御力の向上を見込める

△86歩に対して▲同銀と取れるようになるのが▲66歩の効果
将来的な△67角や対腰掛け銀では△65歩などの隙にもなる

角換わり早繰り銀概論Ⅱ(対腰掛け銀について)

基本局面(対腰掛け銀)

先述「王手飛車にならないための3つの手段」にある通り、腰掛け銀指向
の△64歩を見て先手は▲68玉を選択します。

すると、以下の局面に合流するはずです。

今回の基本局面はこちらです

ここで▲35歩と仕掛けていきたいですが、▲35歩△同歩▲同銀に△86歩▲同歩△88歩がカウンターとなります。

取ると△55角。
88に二枚の駒が効いていないことの弊害が出ています

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント⑤後攻のカウンターⅡ 45歩カウンター

失敗例▲78金

基本図から▲78金△44歩▲35歩と仕掛けますが、これにはカウンターの△45歩が刺さります。
腰掛け銀の基本となる反撃筋です。
後手はキチンと△45歩が間に合うように△54銀・△44歩を指していきましょう!!!!

先手の失敗例になります。
早繰り銀側は、いかにこの45歩を間に合わせるかが一つのポイントですね!

△45歩に▲37銀と逃げるのは歩を取られて失敗。
したがって、▲34歩△46歩▲33歩成△47歩成▲32と、この瞬間は一瞬駒得に見えますが、△46角▲37歩△57角成▲69玉△48歩打……などで先手劣勢です。

キーになる変化の一つです。
先手はこうならないために▲78金以外の手で工夫を施します。

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント⑥▲79玉

先述の▲78金進行の不幸は、▲68玉の玉形にあります。
△46角打が痛打となり一気に劣勢の変化。したがって、先手は▲78金に代えて▲78玉や▲79玉と玉を逃がしつつ88を受けるのが一案でしょう。

▲78玉と▲79玉のメリット

【▲78玉】
素早く玉が安定する(▲68金と組むことが多い。耐久力は若干心配)
・後述の5筋を突く仕掛けがある(通常、角換わりで5筋を突く手は悪手とされている)
【▲79玉】
・一瞬心もとない形になるが、後から▲78金で安定する(組めれば耐久力がある)

今回は便宜上、▲79玉を先に記しておきます。

▲79玉、異質に見えますが面白い一着なのです。
先述の継ぎ歩カウンターは▲89桂にヒモがついていて成功しません。
図から△44歩▲35歩△45歩とカウンターを仕掛けるのが基本局面になります。

▲79玉VS△45歩カウンターⅠ 取り合う場合

△45歩に構わず▲34歩。
そこで△46歩と突き進むと▲33歩成△47歩成▲32と△46角の攻め合い時に、▲78金よりも▲79玉の方が玉の危険度が低いことが分かるはずです。
▲44銀の局面は先手優勢です。

飛車取りに構わず▲44銀打。相手が急所の53を受けたら▲26飛と手を戻す。
▲26飛のタイミングで35地点もカバーできているのは大きい。

▲79玉VS△45歩カウンターⅡ 取り合わない場合

取り合う変化は後手不利。
基本図に戻って、△45歩▲34歩には△同銀が本筋となります。
▲37銀と銀を引かされますが、これで互角
の流れです。

この局面では△33桂と△33角どちらも考えられ、双方互角の展開です。
後手の方が若干まとめにくいかもしれません

ここで後手は△33桂か△33角の選択となります。
(比較的△33桂が多い気がします)

△33桂なら、▲24歩△同歩▲同飛△23金▲28飛△24歩▲78金……が一例
△33角なら、▲78金△52金▲38飛……が一例
どちらの展開でも先手は銀と飛車で3筋(もしくは▲46歩△同歩▲48飛など)から攻める形になります。

細い攻めを繋げられるまでは先手指しにくいかもしれません。
3筋や4筋から後手の悪形を咎めていきたいです。

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント⑦▲78玉

次に、▲78玉型について説明です。
こちらは▲79玉型での攻め筋(△44歩▲35歩△45歩▲34歩……)も活用できますが、それに加えてもう一点優秀な攻め方があるんです。

それは、上図より△44歩▲56歩!

基本図より▲78玉△44歩▲56歩

▲78玉VS△45歩カウンター

△44歩▲56歩に△45歩とカウンターを間に合わせてきましたが、
▲55銀と強気に出れるのが、▲56歩の意図となります。

この形では、「▲37桂の活用」が大きなポイントになります

Ⅰ▲55銀△63銀

▲55銀には△63銀と引くのが自然に見えます。
しかし、▲26角打と53地点を強力に狙うのがわかりやすく、
▲37桂からの先手の猛攻をしのぎ切るのは大変ですね。

37桂の活用を睨んだ角打ち

Ⅰ(B)▲55銀△55同銀▲同歩△46歩の場合

△46歩か次の△47角打を狙った鋭いカウンター。
形は悪いですが▲58金左△47歩成▲同金がおススメの順。
後手は少しまとめ辛く、先手は「▲54歩を突き捨て▲37桂を活用する」方針がわかりやすいですね。

△86歩に▲同歩とすると△87銀(取ると△69角)の強襲があり、▲同銀。

補足変化
△46歩に▲同歩△47角打(△57角打は▲47銀打から桂の活用を見る)▲63角△65角成という変化も有名です。
(むしろ、こちらの方がメジャーですね)

△65角成に対しては、▲35歩と馬を作ろうとする手や▲37桂
後述する▲58飛という激しい変化があります。

△65角成には▲58飛が積極的で、△29馬(桂を取られなければ▲37桂がある)▲54歩△同歩▲同角成は互角ながらも味が良いように思えます

△42玉なら▲64馬に△41玉▲45歩くらいで一局

▲78玉VS銀矢倉

▲78玉・▲56歩型に対する最もしっかりした受けは、△43銀と銀矢倉を作る手になります。
せっかく繰り出した銀を引いており後手手損ですが、意外と手厚く攻略が難しいですね(互角)

基本図より△52金▲35歩△43銀
後手は組むときに▲63角を打たれないように注意!

銀矢倉攻略の手筋として、控えの歩は覚えてください。
上図より▲34歩△同銀右▲36歩!

単に▲35歩打とすると、銀の進路を妨害します。
この場合は、▲35銀の活用が狙える▲36歩が有効になります。

▲36歩は次に▲35銀△同銀▲同歩を狙っており、
歩が前に出ながら銀交換できる。

角換わり早繰り銀を理解する注目ポイント⑧対棒銀

必殺の▲56角(△54角)

早繰り銀対棒銀は比較的方針が明確で指しやすいです。
その理由がこの▲56角の存在。
※先手でも後手でも同じ筋が通用します

棒銀側が△95銀まで進めたところに▲56角と打ちます。(基本図)
△86歩から攻撃を仕掛けた場合、▲同歩△同銀の瞬間に▲83歩打と飛車先を止めて先手優勢となります。

攻防の角がここでも大活躍します。

したがって、△84飛と浮きたくなりますが、
これには▲88銀と攻めを空振りさせるのが受けの形です。
以下、後手には攻めがなく、▲96歩の狙いもあるため先手指しやすいです。

△86歩▲同歩△同飛などであれば、この瞬間に▲96歩が炸裂します。

実は、後手の本筋は△72角打です。
これには▲66歩と突きます。

以下、△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛車に▲77金と受けます。
▲88飛から後手の飛車先を逆襲する筋もあり先手指しやすいです。

△82飛なら▲83歩△同角▲88飛
△84飛なら▲75銀打△85飛に△84歩or△86銀で先手ヨシ!

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