【ズボラ自戦記・一人感想戦】力比べ(通信将棋)VSお嬢様

経緯と敬意を軽易に掲載

究極の蛮VS究極のBAN

「バッ…バカかてめェェッ」「ふざけんなッッッ」
「時間切れです……」

V擂台賽編、将棋V軍対クソコメリスナー軍の大将戦。
「ですわ~!!!!」や「パンケーキ🥞」で言わずと知れた音無のパワフルお嬢様と、クソコメの量で他の追随を許さないramhomeさんの対決。
死闘を繰り広げた結果……まさかの時間切れ。

お嬢様稼業、V名人戦や弟子育成などお忙しかったのは当然理解しております。……が、終盤の一番良いところで対局が落ち、不完全燃焼。まさか範馬勇次郎の気持ちを味わうことになるとは。

ということで今回は、「時間があったところでワシの勝ちじゃい!!」と言い張りたいひとり感想戦になります。異論があればどうぞ。9月いっぱいはソフト検討をしない予定です。雑魚どもかかってこい!!

お相手に対する認識

以前は、悪くなってもひっくり返すのは難しくない、レベルの認識でした。
しかし、昨今のお嬢様の実力の向上は目覚ましく、攻めがシャープに、より力強い指し回しに少し脅威を感じる自分もいます。

例えるなら、
「アマゾネスの格闘戦士」から「アマゾネスの剣士」に進化した感じですかね。「脆刃の剣」一枚あれば致命的な攻撃に化けるような(わかる人にはわかる)

序中盤

対向かい飛車の独特な形に苦戦を強いられました。
玉を固めて戦ってもいいのですが、策を弄して勝っても面白くない。「音無ちえる」とは力比べがしたかった——結果が本譜の攻め。ただ▲97角を完全に見落としていました。

中終盤①

仕掛けは歩損、玉形から若干不利(-200程度?)の分かれ。
膂力勝負には丁度いい局面だと感じました。
普通に勝負をしても玉形の分が悪いので、△73飛打から桂を助ける順を選びました。と金と金の交換になりますが、駒割が悪くならないこと、歩損が解消できることなどが理由に挙げられます。

中終盤②

このあたりから両者の読みの違いが顕著に表れてきます。
読み筋から外れる度に少しずつ、形勢が好転していくような気がしていました。

▲65桂打は少し甘く入った印象で、▲64角△52銀打▲99角成or▲51金打が読みの本線でした。
一方、89手目▲51金打からの攻めを軽視しており、97手目▲77香打を見つけたときは冷や汗をかきました。今回で一番危なかった局面だと思います。本譜の▲67銀打は全く読んでおらず、△同金か△同玉で長考に入ります。
「△同玉」も▲77香打で突入する変化よりも条件がいいと考えていましたが、
「△同玉」▲41龍△42金▲21龍△32銀打▲11龍「△45歩」▲71龍△61歩▲45歩△33玉▲51銀△52金左▲42銀成△同金▲44歩……と言った順があり、△45歩に替えて△66馬の順も自信がなく、「△同金」を選択しました。

中終盤③

「△同金」からの順は有利と認識して、あまり考えずに104手目△57成香まで進めましたが、▲22金打が読みになかった一手。△57成香に替えて△52角と受けに回る展開も考えていましたが、決めに行きたかったです。

▲22金打から急加速した終盤、108手目△51金打までは一目。
ここから▲42龍△同金▲同成銀と殴り合いになった時、後手は
・△38角成▲同玉を寄せ切る
・△48成香が一手一手の詰めろになる
のいずれかに該当しなければ勝ちにならない、と考えました。
駒一枚足りないような際どい筋が多く、10時間以上悩んだような気がします。

ギリギリの順

結局、結論としては、前者は寄せ切れず、後者に近い方法でした。

△48成香▲31銀△13玉▲22金打に△38成香▲18玉△28成香▲同金△19飛成▲同玉△17香▲18合駒(飛角金(銀)香)△29金打▲同金△同角成▲同玉△59飛打……という順があり、非常に際どいです。
ただし、▲18合駒が香、△59飛打に対して▲28玉の時だけ耐えています。
(他のすべての選択肢が詰むので悔しかったです)

しかし、この順などがあるため先手は後手に猶予や駒を一切渡すことが出来なくなっていることに気づきました。
△48成香▲31銀△13玉▲22金打には△12金打▲同金△同銀の順で、先手が詰めろを継続する手は▲15歩や駒を渡す手しか残っておらず、▲15歩は先ほどの順の△17香が△16香に変わることから、後手の勝ち。変な手なら△45歩と桂を取り込む手が詰めろ逃れのなんとやら。と判断しました。

そのため、△42成香に先手はいったん受けに回る必要があるのですが、
▲18玉と先逃げをどこかで入れる順などを上手く使って時間稼ぎするような展開だとより難しかったような気もします。

本譜は▲49金打。▲49金は△同飛成▲同金△62金▲42成銀に△48金打が詰めろになるため、完全に速度が逆転したような気がしています。
受けるのもなかなか難しいと思いますが、なにかあってもおかしくはないような。

金気は食いちぎれるので、ちょうどいいタイミングで香を埋めて耐える順を考えられていると困ったかもしれません。

そして、この△48金打でタイムアップ——

所感

まあ、こんな感じの文章を綴ったのも、勝負に自信はありながらも、自分の形勢判断に確証が持てないから、なのでしょう。
難しい終盤戦で、こちら側は長手数の寄せを要求されているところが要因。
ソフトにかける前に、お相手——ちえるお嬢様の形勢評価や、ほかの人たちの形勢評価を聞いて判定勝負をしても面白いのかなと思ったり。

衝撃・撃滅くらいで倒し切るくらいの甘い認識でしたが、抹殺のラストブリッドを放った段階でまだまだ大変。まさかシェルブリッド・バーストまで使わされるとは。強かったです。
とても初段とは思えませんいや、朝活見ていたらやっぱり初段かもしれないな……?

長い期間、熱い対局をありがとうございました!!
また懲りずに殴りかかってきてくださいまし~!!!!

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