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森とブロックチェーン(8)

前回までの話はこちらから

ラサ学士はメルセデスでアウトバーンを南に走っている。もう一つのアジトに向かっている。アウトバーンには速度制限が無く、メルセデスのメーターは300km/h を指している

不思議とこのスピードでも安定している。よくできている。次はメルセデスを買おうかなと学士は思った。

ラサに車の話をしたらとてもノリノリだ。彼女は車がメチャンコ好きらしい。BMWの6気筒が云々かんぬん、シルキー6がとメチャンコもりあがっていたが途中からぼくは意味がわかってなかった。


もうすぐだわ。アウトバーンを降りてからもう3時間くらいとばしたところでラサはいった。もう朝になりそうだ。

ほら。あそこのお城見えるでしょ。

お城の門をくぐり車を降りた。

僕は絶句した。

ラサも絶句してた。


やばい。彼以外にこの周りは20人ばかりの工作員と思われる者たちに囲まれている

ワインあなたが裏切り者なの?

裏切ってはいないよ。僕は億ラビットくんとは友達ではあっても部下ではないからね。僕は僕の思想に基づいて生きているだけだよ。だいたいだよ。会ったこともないのに友達なんて幻想だよ。

ちゃんと彼は億ラビットくんの部下としてBinancoのハッキングをして700億円を盗んでくれた。もう我々にとってはシナリオは完璧になった。あとは億ラビットくんとBinancoの関係が悪くなれば我々米国にとっては理想の形になる

億ラビットくんがBinancoの肩を持つからBinancoは仮想通貨でトップにおどりでた。億ラビットくんの資金送金を渋っただけのCoinCkeckersはハックされちゃったよね。

彼に肩入れされたBinancoは金融界を牛耳ってしまう。我々米国にとっては最高にBadなシナリオだよ。

億ラビットくんが消せればいいんだが彼はどこ居るのか我々をもってしてもつかめないからね。あんなに僕は彼とALISで仲良くできたと思ったのにオフ会では会えずじまい。

わかるかい。なぜ僕がぜんぶ君たちに教えているのか?君たちが億ラビットくんの基地を爆破してくれたのでもう用済みだからだよ。

じゃね。


学士とラサ
もう絶対絶命だ...


続く




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