妊娠期におけるメンタルの話。

妊娠、出産を終えて、妊娠期に起こったメンタルの変化について覚え書きとして書いておこうと思う。

私はもともと落ち込んだり辛いことがあっても1晩寝れば大体持ち直しているくらいの精神の持ち主。
別に無理したり知らずにストレスを溜めている...ということもなく、あーストレス感じたなーと思えばご飯食べて好きなゲームでもすれば解消している。

そんな私でもホルモンバランスには抗えなかった。

不妊治療中から、暇さえあれば足りないホルモンを注射していたけど、その頃は特に副作用などもなく、快適に過ごしていた。

おかしくなったのは妊娠初期から中期にかけての年末。

私は出血が続いたため自宅での安静生活を余儀なくされていた。
もともと家でじっとしているのが苦手な性分に加えて好きだった仕事も辞めざるをえず、リビングのソファーベッドをベッドにして一日中寝たきり。
ご飯くらいは作りたくても買い物すら許されず、しかも死ぬほど心配性な夫と義両親により完全監視体制。
朝から義両親が来て勝手に洗濯やらをし、作ったご飯を置いていく。
たしかにありがたいけど、正直放っておいてほしかった。
つわりで限られたものしか食べたくないのにあれこれ作ってくれて、明日また来るのに残す訳にもいかない。
洗濯物だって夫にならともかく勝手に触られたくない。

ホルモンバランスのせいだと思うけど、大変いい義両親でもこの時ばかりは本当に疎ましく思っていた。

元気だしやりたいことたくさんあるのに動けないもどかしさ。
あれこれ勝手に世話してくる義両親。

ある日、いつものように朝からきた義両親の前でとうとう私は突然号泣してしまった。
ストレスMAXだった。

もちろん義母が気づいてものすごくびっくりしてた。
そんな私を見せたことなかったから。

自分でもなんで突然泣いてしまったのかわからず泣いていたら、義母は黙って背中をさすってくれた。
何も聞かないでいてくれた。

疎ましく思ってしまって、ほんとにごめんなさい。

毎日帰り道にある義実家に寄って帰ってくる夫にも、私が泣いたことは全く話してなかった。
いろいろ察してくれる、本当にいい義両親。

安定期に入って切迫流産での入院を終えて家に帰ってきてからは体調もよく順調で、ご飯もおいしく食べられ、ストレスといえば検診前の血圧測定くらいなもので、とてもぐうたらのびのびと過ごしていた。

このままなにもなく、出産できると思ってた。

臨月が近づいた頃、夕食を準備していると急に悲しくなった。
ほんとに、なんの前触れもなく突然。

鍋を振りながら、わけもわからず涙があふれてくる。
夫が帰ってくるまでに止めなきゃ、と思っても止まらない。

夫が帰宅して、気づかれないように洗面所に移動してタオルに顔を押し付けてすこし泣いて、なにもなかったように食事を並べる。

向かいあってご飯を食べはじめたけれど、またあの悲しい気持ちが押し寄せてきて、ボタボタと涙を流してしまった。
驚く夫にごめん、と言い、ソファーベッドに倒れ込んで声をあげて泣いた。

犬が心配してそばに駆け寄ってきてくれて、抱きしめて泣いた。

理由はわからない。

そんなことが、週に2回くらい襲ってきた。

家族といえど人前で泣くことがとっても苦手だった私が、どうしても止められない涙があるんだとこの歳になって初めて知った。

マタニティブルー?というものなんだろうか。
今でもあの時の感情をうまく表せないけど、本当に不安定だったなー、私。となにか他人事のように思い返している。

とにかく、ホルモンバランスというのはやっかいだと思った。
次に来るのは、更年期になるのかな?

こんな不安定な私の相手をする夫をはじめとする家族も大変だな、としみじみ感じた、妊娠期でした。

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