教師50日目~予備実験~

スケジュール

8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:20 教務部会
9:20~10:30 時間割調整&初任研レポート作成
10:30~11:40 大学時代の教授と打ち合わせ
11:40~12:00 昼食
12:00~13:20 雑務
13:20~14:10 初任研
14:20~15:10 授業
15:20~16:10 進路講演会
16:10~16:25 掃除
16:25~16:30 ST
16:30~17:00 部活動
17:00~18:30 予備実験

今日は有意義な1日だった。
その理由は2つある。
1つは時間割変更によって、午前の授業がなくなったことだ。
まとまった時間があると、教材研究などの自分の仕事が捗るからありがたい。
3コマ連続を嫌がる先生が居るけれど、個人的にはまとめて授業をやってしまって空きコマが連続する方が好きだ。
ある先生の「どこかでキツい分、他のところが楽になるから良いよね。しかも、毎週じゃなくてその週だけだし。と言うか、結局自分のやるコマ数は変わらないんだから文句言う必要ないよね。」という言葉はまさしくその通りだと思う。
時間割に文句を言うのはだいたいこの作業をやったことがない人。
やったことがないから大変さも分からず、言いたい放題。
めちゃ、時間かけて動かしたのに文句言われたり、謝ったりするこっちの身にもなって欲しい。

時間割調整は大変だぞー!
来年は卒業するぞ!
ただ、来年の人にめちゃ協力的でありたい。
7コマ連続、バッチコイ!!!

もう1つは部活動が最初と最後だけ顧問が居れば良いという風になったことだ。
コロナの警戒レベルが下げられて、少しずつ縛りが緩和されてきた。

これらのおかげで午前中は大学時代の教授と探究的な活動の時間の相談が出来た。
探究的な活動では、問いを立てることが最も難しく、最も大切だということが実感出来た。
それを知るために何を調べれば良くて、何をもって結論を出せるかまで見越した上で問いを立てることをじっくり時間をかけて生徒と共に学んでいきたい。

教授からの至言は「きちんと色々な文献を読み込むこと。様々な先行研究を参照して、再現したうえでさらなる1歩を加えていくのが探究的な活動の本質だよね。」だ。
まさにその通りだと思った。
自分が大学院時代にやっていた研究も先行研究をきちんと参照して、そこに新規性を付け加えていた。

そもそも、自分が思い付くことを他の人が全く思い付かない訳がないし、先行研究がないということはそれは研究が困難であるということである。
自分を過信しない方が良いし、もっと過去から学んだ方が良い。

さらに、いつもなら部活動の顧問をやっている時間に予備実験をやることが出来た。
今日は力と加速度の関係を調べる予備実験をしたのだが、一定の力をかけていることを生徒に分かりやすく伝えることに苦心した。

最初は坂道を使う方法を考えたが、三角関数をやっていない高1には伝わりにくいことが分かった。
指導教員と考え、最終的には滑車と重りを使う手法に辿り着いた。
重りの個数という最も視覚的に分かりやすく力を表せることがポイントだ。

さらに、下から空気を出して摩擦力をなくす装置を使い実験を続けた。
最初は力を増やしても加速度が増えず、苦労した。
しかし、以下の3つの工夫により比例関係を導く事が出来た。

・重りを軽くして速度計の誤差を少なくした。
・空気を出してしばらく待って安定した状態で始めた。
・重りが上の滑車と離れた状態からスタートした。

予備実験を重ねていくうちにだんだん生徒に伝えたい事実が分かりやすくなっていくことが嬉しかった。
そして、理論と実験が一致したとき実験の楽しさを味わう事が出来た。
今まで、理論こそが美しいと実験を食わず嫌いしていてすみませんでした。
理論と実験をきちんと行き来させる楽しさや美しさを実感することが出来ました。

これも部活動が軽くなったおかげだ。
本業は授業なので、他のことはほどほどに予備実験を始めとする教材研究に今後も勤しんでいきたい。

今回は理論を確認する実験だったからそこに近付ける工夫をすれば良いだけだったけど、何も分からない状態から実験をしたら誤差に惑わされて本質が見えなくなりそうだと感じた。
過去の偉人や大学の教授たちはその状態から仮説を立てて、きちんと検証して、理論化してきたわけだから尊敬してもしきれない。

明日は研修がなくなったから、時間割変更で飛んできた1コマ授業があるだけ!
時間を有効活用して、指導案作ろう。
指導案のフォーマットないのマジでくそ過ぎる。
時間の無駄!
そもそも指導案の体裁を整えるのに時間をかけることこそ本当に無駄!
生徒がきちんと理解出来るような授業を組み立てれば良いだけでしょ!
本質を見失ってはいけない。

さっさと作り終えて、来年からの初任者の為に指導案を残そう。

終わり。

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。