ラムネ/コピーライター

コピーライターになって17年。二児の母、5歳と7歳の娘がいます。旅と酒が好きです。

ラムネ/コピーライター

コピーライターになって17年。二児の母、5歳と7歳の娘がいます。旅と酒が好きです。

マガジン

  • コピーライターになりたかったあの娘の話【高校〜美大進学】

    なんでコピーライターを目指し、今でもコピーライターを続けているのかを、細々と綴っています。

最近の記事

東京は魔物。

東京に向かっている。 何年ぶりだろう。 4歳まで、東京に住んでいた。 一橋大学で三輪車を乗り回していたと聞いた。 15歳の時、はじめて友達と卒業旅行に出かけた。 夜行バスで来て、原宿のMILKで真っ赤なバッグを買った。今もキラキラした想い出。 18歳の時、美大受験という名目の社会見学で ひとり東京に来た。多摩美、遠かったな。 20歳の時、大学の友達と夏に旅行に来た。 雷門の前でピラミッド作った。 人生で一番アホが炸裂してた。 21歳の時、就活のために週一で通った。

    • 心を燃やせ、頭を回せ。

      あけましておめでとうございます。 元日は朝イチからレンタカーを借り相方の実家に行くはずが、まさかのレンタカー予約されてない事件が勃発し、高速バスを検討するも満席。結局、荷物を最小限にまとめ、電車で2時間半かけて帰りました。 年始早々おもわぬハプニングでしたが、2人とも無言で粛々と次の一手を探し、何食わぬ顔でチビ2人を連れてご挨拶に伺った私たち家族を、いま自画自賛しています。 ここ数年、私たちの生活は数々のコロナ対応によりイレギュラーで溢れかえっていました。しかし、その多

      • 人生スリリング選手権。

        そろそろ、次の夢がほしい。 こういうことを書くと、こんな時代になにをアホなことを言ってるんだと言われるだろうし、実際自分でも半分そう思うんだけど。 広告を作るという憧れを抱いたあの日から22年。夢だったことを仕事にして、はや17年。ありがたいことに、あの若かりし頃夢見ていたことは、ほぼほぼ一通りやり尽くしたなと思っていて、このまま進むとあとはなんだ、これまでと同じように日々をアップデートしながら繰り返すか、次世代を会社をどうしていくとかそんな特にやりたくない仕事をしてお金

        • いま生きてる人、全員すごい。

          2020年。 まぎれもなく歴史に残る一年でした。 一昨年の暮れ、こんなことになるだなんて予想だにしていなかった私は、やれ令和はじめてのお正月だ、やれ2度目の東京オリンピック開催だと浮かれた企画ばかり出していたけれど、フタを開けたら違う意味で歴史的年号になっちまいましたってんだ。べらんめぇ。 ぱっと見の2020の字面がいいもんだからさ、それっぽいロゴとか作ったりさ、みんな浮かれてたのにさ。なんだろね、ほんとにね。 そっからはさ、もはやずっと探り探りですよね。仕事もプライ

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        • コピーライターになりたかったあの娘の話【高校〜美大進学】
          14本

        記事

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          いま、わたしに必要なもの。

          いま、わたしに必要なもの。

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          もがいた先にあるもの。

          もがいた先にあるもの。

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          38歳のハローワーク。

          とかく今は、何をしてても、生きづらい。 まるで戦時中みたいな閉塞感。マスクと真夏日のせいだけじゃない。いつ何時社会の目にさらされるかわからない怖さに、毎日怯えて生きている。毎日更新される数字を聞くたび、真綿で首をじわじわ締められる。 すべてが不確かだから、みんな思い思いに偏った自分だけの正義を振り回す。誰も彼もが余裕がなくて弱ってるから、軽くしんどいって言うこともできない。直接会えば1分で笑って終わりな話も、リモートだと一言一言研ぎ澄ますように研磨して、下手に牙を向かない

          38歳のハローワーク。

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          2020年の桜が教えてくれること。

          2020年の桜が教えてくれること。

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          いつの日か、届くはず。

          いつの日か、届くはず。

          わたしだって、好きで隠れてるんじゃない。

          わたしだって、好きで隠れてるんじゃない。

          ママとクリエーターの狭間で。

          子どもが産まれてからというもの、外に出るといってもだいたいが会社と保育園とスーパーと家の往復で、なかなか新しい情報をインプットする場に身を置くのが難しい。 もちろん子育てにはこれまでとは違ったヨロコビがたくさんあるんだけど、仕事を趣味の延長でやってるような自分にとっては、トレンドを理解してそれを先行く提案をするのが本来の仕事なのに、まぁそれが実に歯がゆくて仕方ないのだ。馬車馬のような20代に蓄積した情報遺産と経験則でなんとか今はえらそうな顔してるけど、こんなに時代が急激に変

          ママとクリエーターの狭間で。

          14 答えは、腹の中にある。

          ガチャリ。 玄関のほうから、父の帰ってきた音がしました。膝で寝ていた猫が自らリビングのドアを開け、父を迎えに出ます。 ときは、カラオケ全盛期。テレビから流れる流行りの歌をぼーっと口ずさんでいたわたしは、すこし姿勢を正し、何食わぬ顔で「おかえり、ごはんあるよ。」と返します。 父はビールの缶を開けながら、おもむろに会話を切り出しました。「手紙読んだよ。行きたいという気持ちはわかった。でも、これって決めたんなら、もう他の普通科の大学は受けないと約束すること。そこにすこしでも

          14 答えは、腹の中にある。

          税率アップはつらいよ。

          生きていればいるほど、役職というのはどんどん増えていくもので、それが増えれば増えるほどタスクも増えていくものです。 かくいうわたしも、仕事では会社員であり、名ばかり管理職であり、仕事内容によってディレクター、コピーライター、プランナーでもあります。 そして、プライベートではチビっこたちのお母さんであり、相方からすれば妻であり、うちの親からすれば子どもでもあります。 普段から、さまざまな役職に付随する数々のタスクをギリギリの状態で回しており、少しでもイレギュラー対応が必要

          税率アップはつらいよ。

          13 180万円の決意表明。

          「家から通える範囲」で「試験内容にデッサンがない」というだけで受験する学校を選び、あくまで記念受験という軽い気持ちで受けていたので、正直本当に合格したらどうするかなんてことは、考えてもいませんでした。 そもそも、この大学のこの学部は業界的にどんな立ち位置なのか。どんなカリキュラムで何を学べるのか。ここを出てみんなどこに就職するのか。年間の学費はいくらかかるのか。自宅から毎日往復5時間もかけて通えるのか。そんな現実的な疑問が次々浮かんでは心に重く積み重なります。 よくよく書

          13 180万円の決意表明。

          12 ようこそ、極彩色の世界へ。

          試験の次の日も、またその次の日も、わたしはふいに叫び出しそうになるココロに蓋をして、何事もなかったかのように受験生の日常を送りました。 高3の11月にもなると、すでに高校に行っても授業らしい授業はなく、チャイムが鳴ろうがみんなひたすら自分の受験科目を勉強し、先生もそれを黙認していました。たまに飽きたら、友達とくだらない話で息抜きして、また机に向かう。ただ一点でも多く点を取る、それだけのために。 味のしないガムみたいだな。 極彩色に塗りたくられたあの1日を境に、わたし

          12 ようこそ、極彩色の世界へ。