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川本治療所

多分3年位前に、肩や腕の痺れが出て、通うようになった川本治療所。阪神今津駅を降りてすぐのマンションの1Fにある。
体全体を指圧で、痛くないところが無いというぐらい、これでもかというぐらい、もう痛くて笑うしか無いというぐらい押される。
その痛さが回復に向かっていくことを感じさせてくれる気がするので、必死で耐える。ひらすら耐える。その痛さは脳にまで到達する時もあって、悶絶寸前、まな板の上の鯉状態。
暫く通って、なんとなく良くなったので遠のいていた。

院内の雰囲気は、全体的に薄暗く、静寂に包まれ、水琴の心地よい音が響いていて、ガラガラとガラス戸を開けて、一足院内に踏み込んだ瞬間から違う世界になる。
まるで海の底にいるような空間で妙に落ち着く不思議な場所。
久々に訪れて、あぁ、この感じ好きだな、となんとなく懐かしいような気がした。

とってもユニークというか、変わっているというか、院長の川本先生の話は楽しい。
多分こちらがどんな話題を振っても、話を膨らませて返してくれるはず。
わたしはもっぱら聞き役で、患者なので当たり前だけれど、話している時はニコニコ顔で、でも見据えるその目はどこまでもまっすぐ。
初診のカウンセリングで、副腎の話をされたことが印象的で、食べ物のこととか、凄く丁寧に細かく話されていたように思う。
わたしは割と内容をすぐ忘れてしまうけれど。
確か、自分でする指圧の方法なんかをわざわざメールで送っていただいたりした。
久々に今回訪れた時も、家に帰って自分でできるようにと指圧の方法をまたいろいろと教えてもらった。
わたしの体の状態を診て、きちんと理解できるように、なぜそんなことになるのかということをしっかりと伝えてくれる。

痛かった腰と膝はまだ治っていない。
久々に訪れて、この海の底、癖になる気がした。



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