水に溶けている酸素の量はどのくらい?

■水に溶けている酸素の量はどのくらい?

夏になると、魚が水面で口をパクパクさせていて、魚ってえら呼吸じゃなかったっけって…。

調べてみるとえら呼吸というのは、口で酸素を取り入れて、えらで二酸化炭素として体の不要物を出して、泳ぐことによって呼吸しているのだとか。

同じ疑問を思ったことのある人は多いと思う。

手を洗っているときにふと思った。

ここに溶けている溶存酸素はどのくらいなのかと。


どのくらい溶けるかは、水の温度や気体によって変わるのですが、
1気圧空気中で25℃の水1Lには、最大で8.1mgの酸素を溶かすことができるらしい。
この数値は塩化水素やアンモニアと比べたら非常に小さい値だそうです。


水温が冷たいほど、水に溶けている酸素の量は多くて、

温度が高いほど、溶存酸素の量は低いそう。


まぁ、考えてみれば当たり前のことですが…。

多くの物質は温度が低いほど、固体、液体、

そして温度が高いほど、気体の物質になるから…。


自分のイメージとしては、温度が高いほど、気体が溶けてそう…というイメージだったので…。



ちなみに、温水を出すときに水が濁っているのは、直接水をガスで温めることによって、ガスが水と混じって濁っているから…。

だから、温かい水に特別にマグネシウムやカルシウムなどの硬物が沢山入っているわけではないということ…。。


■溶存酸素 (Dissolved Oxygen) とは

一般に、水に溶け込める酸素の量は、水温が低く圧力が高いほど大きくなります。

河川や湖沼において、DOは主として水中の有機物の汚れなどを微生物が分解するときに消費され、低くなります。

DOが下がりすぎると、魚などの水中生物に悪影響を及ぼすことがあります。

DOは、様々な要因に影響されますが、水温等が一定の場合には、流れがあり、きれいな水であるほど高くなり、汚れた水であるほど低くなる傾向にあります。



■一方で…

水温が高いのにDOが高い場合

湖沼水(こしょうすい)のうち、植物プランクトンの指標であるクロロフィルaが多く存在する場合、DOは高くなっています。

これは、夏場の湖沼水などでは、植物プランクトンが活発に光合成をし、酸素を作り出すためです。

その結果、湖沼水中に飽和溶存酸素を超える酸素が含まれることがあり、この時の水は過飽和状態にあると思われます。

またクロロフィルaが多いと、光合成により二酸化炭素が減少するため、pHが高くなることがあります。


一般に、汚れが多い水で、溶存酸素が低くなり、

きれいな水ほど溶存酸素の量が高くなります。

参考文献:新潟市役所ホームページ、溶存酸素量DOについて

     (更新日、2016年、2月2日)


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