指定暴力団の構成員の推移(1992~)

はじめに

警察白書をもとに指定暴力団の構成員数の推移をまとめました。
当初は、初指定時と3年毎の更新時のみの情報に限定されていましたが、毎年末の情報が示されるようになり連続的に構成員数の変動を追うことが出来ます。

全暴力団の構成員の推移

まず、指定暴力団以外も含めた全ての暴力団構成員の推移を1992年以降で確認します。(準構成員除く)
暴力団対策法が施行された1992年付近で大きく減少した後に、一旦横ばいで推移し、その後近年の暴力団排除の流れを受け減少しています。

構成員の推移

主要団体の構成員の推移

警察白書内で主要団体と名指しされているのは、山口組、神戸山口組(~2015年)、稲川会、住吉会の4団体です。

主要団体の構成員の推移

2010年以降、山口組は他団体以上の減少傾向を示しています。警察の取り締まり強化、暴力団排除条例の制定、山口組分裂の影響があると考えられます。

中堅団体の構成員の推移

メディアであまり注目されない、主要団体以外の構成員の推移を示していきます。
便宜上、中堅団体と呼称しますが、構成員数で1,000人以上を擁したこともある会津小鉄会(京都)、極東会(東京)、松葉会(東京)の3団体を示します。

中堅団体の構成員の推移

横ばいで推移する時期もありますが、一貫して減少傾向にあります。

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