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私が経験した婚活と出会った紳士たち~第三話 いいから連絡先教えてよ

私は利用したシステムを使って結婚いたしました。会員だった6カ月間で出会った方たちのエピソードや、お断りした経緯などを思い出せる範囲で書き残しています。一部有料記事になりますことからマガジン内にあるプロローグをご一読いただきご検討いただければ幸いです。

婚活界隈の方のお役に立てれば幸いですが、恐らく人とは違う経験をしておりますことから、エピソードとしても楽しんでいただけるかと思います。今回は第三話になります。

第三話 いいから連絡先教えてよ


システムを無視した出会いの斡旋

今回お見合いした方は、今までと仕様が異なっていました。通常はお見合いの申込みをいただいた方の中から、こちらが選ばせていただいてお会いするという流れでした。(詳しくはプロローグをご覧ください)

そしてこの度は何故か結婚相談所の担当者さんから直接ご連絡をいただき、会ってみてほしい方がいると言われたのです。どんな方ですか?と伺ったのですが、濁されてしまって「良い方だと思うからちょっと会うだけ会ってみない?」ととてもカジュアルな感じでお願いされたように記憶しています。

私は入会したばかりだったことや、このシステムの仕様がいまいちわからないでおりましたので、そんなこともあるのかと二つ返事で了承してしまいました。

今回お会いするCさんとはお昼くらいに結婚相談所で待ち合わせとなりました。時間より少し早めに着くと担当者さんが出迎えてくださって、私がお見合いを引き受けたことへのお礼などをしてくださいました。その後に恰幅の良いスーツ姿の男性が出てきたのですが、担当者さんと同様に来てくれてありがとう的なお礼を言ってくださったと思います。担当者さんとのやりとりを見ると、どうやらこちらの男性は結婚相談所の支店長?的な人のようでした。

支店長は腕時計をちらちら見ながら「あいつまだこないなぁ」と少しソワソワしていました。その言葉でなんとなく察してしまったのですが、恐らく「あいつ」とはこれから私とお見合いする方のことだろうと思いました。さらに推測するとお客様のことをあいつと言うわけがないですし、支店長の友達なのかもしれないと薄っすら気が付いてしまいました。

俺は俺だから察してよ

Cさんが到着したのは、約束の時間ギリギリか遅れてても1分とかその程度で遅刻とは言い難い時間だったと思うのですが、支店長がCさんの身体に肘を軽くぶつけながら小声で、何でもっと早く来ないんだよみたいなダメ出しに加え、「お前その服なに?」とCさんに放った言葉はもう私の耳へと確実に届いておりました。

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私が婚活して出会った方たちのエピソード

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