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私が経験した婚活と出会った紳士たち~第四話 中華街で俺様系

私は利用したシステムを使って結婚いたしました。会員だった6カ月間で出会った方たちのエピソードや、お断りした経緯などを思い出せる範囲で書き残しています。一部有料記事になりますことからマガジン内にあるプロローグをご一読いただきご検討いただければ幸いです。

婚活界隈の方のお役に立てれば幸いですが、恐らく人とは違う経験をしておりますことから、エピソードとしても楽しんでいただけるかと思います。今回は第四話になります。

第四話 中華街で俺様系


私は疲れ果てていました

お見合い期間も半ばとなり、個性豊かな面々に私は疲れていました。ある日のこと申し込みいただいた方々のプロフィールをふんわり拝見していると、気になる方が目に留まったのです。

30代後半、高卒、年収1000万円。お医者様や外資系になりますと30代で年収1000万円という方はいらっしゃるのですが、普通の会社員で高卒、高収入というのは珍しく、一体何者なのかと興味を持ちましてDさんに会わせていただくことにいたしました。

そもそも私は個性豊かな方々に疲れ果てていたのに、何故ちょっと目立つ方を選んでしまうのか。今考えればではございますが、届く200~300のプロフィールのほとんどは普通の方ですので、その中から一人を選ぶというのは些細な違いを基準にしなければならず、選ぶまで時間がかかるのです。そうなるとどうしてもひと際目立つ方を手に取ってしまうのは、仕方がなかったのかなと考えられます。

ラスボスが住まう城へ

Dさんとは中華街で夕食を食べましょうということになり、近くで待ち合わせをしてからお店へと向かいました。せっかくだから有名店にしましたとおっしゃるDさんがご案内くださったお店は、中華街の中でもひときわ目立つ派手な門構えの建物でした。

朱色をベースに緑や黄色が散りばめられた賑やかな色味、重厚感のある柱や扉には繊細な細工が施され、ゲームの世界で言うのであれば、ちょい悪ボスキャラが住まう高貴な城とでも申し上げたら良いのでしょうか。そして城の前ではチャイナドレスを纏った女性が手招きをするがごとく店内へと迷い込ませます。

私はくらくらしながら足を踏み入れ、外観の派手さをそのままに引き継がれた店内に目を見張り、忙しく動き回る従業員の方たちを横目に言われるまま奥へと向かいました。階段があり、敷かれた深紅の絨毯に足を沈ませながらゆっくり二階へと上がっていきます。案内されたお席はテラスのような作りになっていて、吹き抜けになった階下なども含め店内全体を見渡すことができました。

Dさんと向かい合わで席に着き、厚く重いメニューをスタッフの方から受け取ります。そっとメニューを開くと、文字がびっちりと書き詰められていて、料理数に比例しない数枚の見本写真が貼ってありました。「好きなのをどうぞ」とDさんに言われますが、高級中華店初心者の私には何を注文すればいいのかわかりません。そしてお値段に関しても全てが驚くような高価な金額で、中華と言ったらチャーハン700円みたいなお値段だと思っていた私にはあまりにも刺激が強すぎました。

「何でも好きですのでDさんにお任せします」と申し上げ、結局私は選ぶことから逃げてしまいました。量もわかりませんし、お料理名を見ても何なのかわからないんですもの。Dさんはそれならとお店の人を呼んで、これとこれとこれとと言いながら豪快にぽんぽんお料理を選んでいきます。私はそんなにたくさん注文して全部食べられるのかと一筋の不安を感じていました。

Dさんはスーツ姿でいらっしゃって、身長は180㎝以上がっちり体型でございました。足が長いからなのでしょう。組んだおみ足はテーブルからはみ出ておりました。声は太く大きいく、笑い方もガハハとされる方で、まさにこのお店にぴったりのラスボス的な印象の方でございました。

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私が婚活して出会った方たちのエピソード

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