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JK、 陽性になる [自宅療養編] そして、コロナ感染者になって思ったこと。


自宅療養

     自宅療養の初めの2日間は、トイレにもまともに行けず、おかゆを毎日食べるという生活を送っていました。食欲がないケースが多いらしいのですが、私は、味覚がおかしくなり、「キムチとタピオカ」などと、辛い食べ物や甘い食べ物を食べたがっていたそう…匂いもしなくなってしまい、辛いものが本当に食べたかったのは今でも覚えています。しかし、私も母も、コロナ陽性者。外には、当たり前ですが、緊急時以外、出れません。食料は、日に日になくなり、冷蔵庫はがらんとした車庫のようでした。そんな時に、私たちに手を差し伸べてくれたのが、都でした。新型コロナウイルス感染症の陽性者となり、自宅で療養している方を支援するため、食料品や日用品などの物資を無償でお届けするというシステム。東京都が、おかゆ、ビタミンドリンク、ゼリー、スープ、レトルトカレーだったりと、喉の痛みがある人も食べやすい食べ物や飲み物を配達してくれました。

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しかし、私は、味覚障害がその当時あった為、辛いものが一つもなく、文句を連発していましたね…

それから、コロナ完治まで、10日間、私は、耐えました☺︎ 今では、「こんなことあったなー。」と少し懐かしく思えますが、2度とかかりたくありません。

心理的・社会的ストレス

     10日間に渡っての、隔離。心理的なサポートも十分受けられない環境でした。楽しいイベントや友人の誕生日会だったりと、皆楽しそうなことをしていた時、私は、疎外感をかなり感じ、涙が出てきて、「なんでかかったんやろ、私最悪。」とブツブツと独り言を言ったり、母を責める時もありました。不安や恐怖というものがあって、「学校に帰ったら、皆に汚いと思われるのかな」「病原体扱いされるのかな」「距離を置かれるのかな」「質問攻めにされるのかな」「仲間はずれにされるのかな」といったネガティブな考えをしていました。不安状態のまま遷延してしまったらどうしようと不安しかありませんでした。勿論、家での自宅隔離でしたので、テレビもありますし、限られた環境ではありませんでしたが、何をやっても楽しく思えなかった時もありました。

コロナに感染して、日常生活に戻るまで。

     私の場合、共に寮生活をしているルームメイトや友人など、周囲の人は私の状態を受け入れてくれ、心配してくれる子もいて、とても恵まれていましたが、大袈裟な騒ぎをされるということも聞いたので、子供(学生)ってある意味、純粋で、すんなり受け入れてくれる人が多いのかもしれないなと感じました。感染した可能性があると言った途端に、吊るし上げられるようなことをされてしまったら、周囲が怖くて、何も言えなくなってしまうと思います。私がコロナ感染したのは、2022年、今年でしたが、もし、コロナが始まった2020年だったら…差別や偏見を受けたかもしれない…。

コロナ禍でのAsian Hate

実は、コロナがタイ(2020年当時は、タイに住んでいました。)で広まり始めた時、Asian Hateを受けたことが一度ありました。バンコクのBTS(Bangkok Mass Transit System Public Company Limited)*韓国のアイドルグループではありません。で、下校中、何を見てわかったのかは分かりませんが、私が日本出身だと気づいたのでしょう。”คนญี่ปุ่น”(コン イープン 意味:日本人)と言われ、私を遠ざけた、見知らぬ男性がいました。私は、自分でも自覚していますが、現在通う学校でも、「本当に、日本人?!」「ハーフさん?」「日本出身には見えない…」と言われてしまうほど、東南アジア顔らしいのです。なので、何故、その男性が私が日本人だと気づいたのかは未知ですが、よく考えてみると、そのインシデントは、Asian Hateではなかったことに気づきました。それを言った彼は、タイの方ですし、タイは、アジアの一部…その当時は、日本でのコロナ感染者が多かったからだったかもしれません。(日本での感染者が多かった理由として、抗原検査やコロナ検査のキットがきちんと整備されていたので、たくさんの人がすすんで受けたのも大きな理由)話は長くなってしまいましたが、人の偏見や差別が、よりコロナだったり、他の問題を深刻化させてしまうことに気付かされました。


最後に

     医療従事者の方には、療養の時、搬送の時に大変お世話になりました。ありがとうございました。そして、ナースの方々には、たくさんの迷惑をかけ、不安にさせてしまいました。母は、母自体コロナだったのにも関わらず、精神的サポートをしてくれ、私の療養生活が少しでも楽になるようにと、色々してくれました。最後に、私が、一番感謝しているのは、濃厚接触者となってしまった友人6人。不安があったと思います。ごめんなさい。でも、陽性ではなくてホッとしました。私が、不安でいっぱいだった時、心配してくれて、「隔離楽しくやってるよ、心配しないで、自分を一番大事にしてね。」の言葉には泣かされました。本当に、本当に、ありがとうございました。高校生1人がコロナ陽性になるだけで、周りがガラッと変わってしまうとは予期もしていませんでした。実は、今現在でもどのような経緯で、コロナになったのかはわからない状態。マスクをしていても、電車、バス、アパートのエレベーターだったりと、身の回りは、危険が広がっています。「自分は、ワクチンを打ったから大丈夫。」「マスク二重だから、平気。」と、油断していると、思わぬところで、かかってしまうかもしれません。日常生活、楽しむことも大事ですが、気を緩めないで、過ごしてください。







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