見出し画像

【京都】秋の散策 ③鷹峯 常照寺・源光庵

長い寄り道をしましたが、ようやく鷹峯に到着です。
まず、常照寺を拝観しました。
常照寺HP http://tsakae.justhpbs.jp/joshoji/toppage.html

吉野門と紅葉

わぁ!綺麗な紅葉!
山寺風のこの門構えがたまりません。
これは吉野太夫が寄進した山門なのだとか。
門をくぐり、内側から外を見ると、今度は額縁で切り取られたような素敵な絵になります。

まるで額縁の絵画のよう

いいなぁ、やっぱりいい、京都!
しかもこの贅沢をほぼ貸し切り状態で楽しめるとは!今日はここへ来た甲斐があった、など思いながら、本堂へ。

綺麗な花傘みたいな飾りが華やか

常照寺には何度も来たことがあったけれど、実はこのお寺、別途拝観料を払うとお庭が見学できる、ということを知りませんでした。
せっかく来たし、光悦寺も見られないなら、お庭も見てみよう…と軽い気持ちで見学することにしたのですが、これがまた見事なお庭で感動。
いくつかご紹介します。

谷のほうに階段を降りていくと池が
色とりどりの紅葉
とても神々しくて見惚れました
紅葉に囲まれたお堂

別世界でした。
ここ、京都市内だよね?と疑いたくなるほど、静かで落ち着いたお庭でした。
谷、といってもいいのかも。
まだまだ自分が知らない京都はたくさんあるなぁ!と思わず興奮してしまったほどです。
いつもと違った京都観光がしたい方に、ぜひお勧めします。
人もごくごく少なく、写真スポットにも絶好ですよ!

意表をつかれ、感動し通しだった常照寺を後にし、次は来た道を戻る感じで源光庵に。
源光庵HP  https://genkouan.or.jp/

門が、顔のように見えませんか?面白いですね。

ここにも丸と四角が使われています

建物に入って、まず、悟りの窓と迷いの窓を前に、正座してみます。

悟りの窓(左)と迷いの窓(右)

かなり久しぶりの拝観だったのですが、一つ、自分の中で、以前と変わったところがありました。

以前は、丸と四角、どちらの窓が良いだろう?と思いながら窓を見ると、あぁやっぱり丸い、悟りの窓は落ち着くなぁ、という結論に至っていました。

でも、今回、ふと、丸い窓と四角い窓、どちらもあるから良いのだ、ということに気がつき、何かとても深いものを得た気がしました。
これも、歳を重ねた証拠、かしら。

お庭と部屋が一続きのよう

このお寺のもう一つの特徴は、血天井です。

本堂の⾎天井は、伏⾒桃⼭城の遺構です。
慶⻑5年7⽉(1600年)徳川家康の忠⾂・⿃ 居彦右衛⾨元忠⼀党1800⼈が⽯⽥三成の軍 勢と交戦し討死、残る380余⼈が⾃刃して相 果てたときの恨跡です。

源光庵HPより

あまりに気の毒、酷いということで、伏見桃山城の床材を、お寺の天井に上げて供養したことにあるそうで、京都には他に養源院などいくつかあります。
壮絶な戦国時代の様子が伝わってきて、物語の世界ではない、現実にこういう惨事があったんだ、と息を飲む思いがします。
どうぞ安らかに、と手を合わせてきました。

さて、旅のお話は最後、
【京都】秋の散策 ④京都府立植物園
に続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?