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【15軒目】しば田(東京都調布市)

ついに煮干の夢を見た。

関東でランクインしている店は、なんでこうも煮干ラーメンばかりなんだ。もともと煮干は好きだけど、今月の僕は明らかに煮干を食べ過ぎている。

もし僕が今、シンガーソングライターとしてデビューしたらきっとこう歌うだろう。

君さえいれば 他に何もいらない
特に煮干はね

気をとりなおして、仙川へ。

仙川なんて、「湯けむりの里」に行く目的以外で来ることなんてないと思っていた。というか、仙川で降りる人は全員「湯けむりの里」に行くと思っていた。いや、それは言い過ぎかもしれない。

駅から10分ちょっと歩いて、到着。11時の開店に合わせてきたら、待ち時間はほぼなし。

メニューを見ると、普通のやつと、煮干ラーメンがある。

秒速で、普通のやつにした。与沢翼が1億稼ぐよりも秒速だったと思う。それぐらい、今の僕には煮干は必要ない。

ここでサプライズ。なんと、幼馴染で、ラーメン好きタレントとしても活躍している伊藤えみさんと、遭遇。この近くで、舞台の稽古をしているらしい。活躍は知っていたけど、会うのは、実に20年ぶりだ。

そう、実家は徒歩3分の距離にあるんだけど、最後に会ったのは、僕が小3でえみさんが小6のとき。声変わりして低くなった声を初披露した。

ラーメンは人を繋ぐ。本当にそうだ。

さて、ラーメン。スープがなみなみと入っていて溢れそうだ。

一口食べる。美味しい。「隙のないラーメン」という表現がふさわしい気がする。ラーメンを構成するすべての要素のバランスが、計算され尽くしているようだ。

まさに正統派の味なので、食べた瞬間の驚きがあるわけではないけど、ただただ、とても美味しい。毎日食べたい。そんなラーメンだった。ごちそうさまでした。

さて、スーパー銭湯好きキャラが定着してきた僕は、ラーメンの後もちろん湯けむりの里に行くことを期待されていると思うんだけど、実際は、この旅の途中で僕はスーパー銭湯よりもコーヒーが好きになっていた。

猿田彦珈琲アトリエ仙川へ。

君さえいれば 他に何もいらない
スーパー銭湯もいらない
コーヒーは要るけどね


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