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まわりがどうとか3割とか

知人と「なぜ野球選手の打率は3割前後に収束するのか」という話になった。

野球が好きすぎて、渋谷の109前の交差点の文化村通り方面を「一塁側」、道玄坂方面を「三塁側」と呼び、待ち合わせのたびにみんなに迷惑をかけてきた。そんな僕に言わせれば、野球選手の打率が3割前後に収束する理由は、

「3割打てばすごいと言われるから」

に他ならないと思う。

たとえば清原が、毎年3割ぐらいの打率を残しているとする。そして、ある日突然清原に、「今年は飛ぶボールに変わって、だいたいみんな5割ぐらいの打率を残している」と嘘をつくとする。実際はボールは変わっていないにもかかわらず、だ。

新聞やニュースも、すべて嘘の記録が載っているものを清原に見せる。今年の首位打者の打率は5割3分ぐらい。規定打席達していて一番打率が低い打者でも、4割8分は打っている。

そうすると、実際はボールなんて変わっていないにもかかわらず、清原はその年は5割近くを普通に打ててしまうと思う。これは、5割を下回った時点で清原はやばいと思って頑張るし、6割を超えた時点で満足して現状を維持しようと挑戦しなくなるからだ。

清原を自分に置き換える。自分が仕事で3割しか残せないのは、まわりが3割程度ということを知っているからで、まわりがどの程度かを本当に気にしなければ、突き抜けることができるはずだ。

そう信じて、まわりのスタンダードに惑わされないよう常に意識している。とはいえ、知っていることを意識しないのは少し難しいので、スタンダードに届きたいのではなく突き抜けたいと思っている分野に関する情報は、あえて入れないようにする。もしくは、そもそもまだスタンダードが存在しない分野で頑張る。

清原を例に出したことによって話の信憑性がなくなったのなら謝る。

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