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Solana Ignition Hackathon

Solana Ignition Hackathonでは、 Web3, DeFi, Gaming, and Digital Art 、そして Collectable NFTs に焦点を当てたものになっていました!

おおよそ6000人の参加者が、568のプロジェクトを提案された模様です。 Microsoft、Jump Crypto、Standard Chartered、Forte、Metaplexが、今回のスポンサー枠としてSolana Venturesと共に審査を行いました。

>> Hackathonプロジェクト一覧は以下から

ちなみに、審査基準は以下のようになっていました。

・Potential Impact:将来性
プロジェクトがSolanaのエコシステムにどのような成長を与えるか

・Functionality:機能性
プロジェクトがどのように機能するのか

・Novelty:新規性
プロジェクトのアイディアや出来栄えがどれだけユニークであるか

・Design:デザイン性
プロジェクトのUXやデザインがよく考えられているか

・Go-to-market Strategy
プロジェクトがマーケットに出回り、コミュニティから関心を集めているか

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これらを踏まえたうえで、今回のSolana Japan Meeting ではスピーカーが各分野担当する形で軽くどのようなプロジェクトが優勝されたのか、を紹介していきます。

Web3部門

※私は勝手にWeb3のプロジェクトを軽く紹介するので、まとめておきます ♪

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Solana創設者であるアナトリー氏は、Web3部門についてちょっとしたアドバイスとして以下のように言っていました。

Don’t just try to build a Web2 product in Web3.
>> Web2の製品をWeb3で作ろうとするだけじゃいけない。

Build something new
>>新しい何かを作ること。

Whatever you really believe should be using crypto, that’s the thing to build.
>>クリプトでなければいけないものならどんなものでも、作ればいい。

そもそもWeb3.0とはなにか?

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Web3部門は、Microsoftがスポンサーとして提供している枠になります。また今回のハッカソン上におけるWeb3部門のルールとして、、、

Web3 Track: Build decentralized apps, DAOs, and infrastructure to cut the middleman out of popular web2 platforms

>>Web3部門:分散型アプリ、DAO、インフラを構築することで、人気のあるWeb2プラットフォームから”ミドルマン”を排除すること

に焦点を当てています。

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改めてなのですが、Web3.0とは、現在のWeb2.0の次に訪れる新たなWeb世代のことを指しています。とってもやさしいビットコインさんから引用させていただくと、

Web3.0とは、分散化された拠点でネットワークが繋がれ、自分の情報を自分で管理することができるWeb世界のことを言います。

※Web3.0という言葉を作り出したPolkadot CEOのギャビンウッド氏による、なぜWeb3.0が必要なのか?という記事も、Web3.0についての理解を深めたい方に役立つと思うので、掲載しておきます。

記事の中で、彼は以下のようにWeb3.0の世界について述べています。

From a user’s point of view, Web 3.0 will look barely different from Web 2.0, at least initially.…Web 3.0 will engender a new global digital economy, creating new business models and markets to go with them …

少なくとも最初は、Web 3.0というのは、Web 2.0とほとんど変わらないように見えるでしょう。… Web3.0は、新しいグローバルなデジタル経済を生み出し、新しいビジネスモデルとそれに伴う市場を作り出すでしょう。

Web3.0の世界を知ったうえで、Ignitionで選ばれたプロジェクトが、どのようなものなのかをご紹介していきます。※基本的にHackathonのサイトに上がっているものを和訳している内容になります。

Project Citadel

Web3部門第1位を獲得したProject Citadelは、”Solanaプロトコルのためのデスクトップクライアント”です。

Serumが以前「Web3のとって、重要な報告としてフロントエンドにおける分散性、一つのインターフェイスにお気に入りのプロトコルを集約できるようになりました」とのことで称賛されています。

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Inspiration
DeFiエコシステムにおける”煩わしさ”から、Project Citadelの発想が生まれました。あなたのお気に入りのプロジェクトをにアクセスするためにブックマークをしたり、スプレッドシートのような古き良きものに頼ってしまうことがあります。

そのため、フロントエンドの分散化とエコシステム拡大に伴うフラグメンテーションを目標として構築されています。

What it does
・Wallet作成
・Swaps
・DEXs
・ポートフォリオ管理
・Farming/Staking

要するに、ユーザー側では、よく使うプロトコルのみを自分のデスクトップに設定すれば触れるようになる、というものです。

初期リリースでは、Serum,Mango,Raydiumを、一つのUIで行えるようにするそうです。

How we built it
前回ハッカソンから参加しようとしていたが、構築するためのツール不足に気が付きました。故に、Solnetをサブミッションとして構築したそうです。

Solnetとは、blockmountain(Solanaエコシステムに貢献したい!!というチーム)が開発した、WindowsにあるツールをSolana上で使うことが出来るようにしたものです。

Citadelは、dotnet、Avalonia(WPFに似たマルチプラットフォームのGUIフレームワーク)、Solnetライブラリーを使用して構築されたデスクトップアプリケーションです。また、Mango、Serum、Pythのオンチェーンソースと、CoinGeckoとBonfidaの2つのサードパーティプロバイダからデータを集約されています。

Bulldozer

Web3部門第2位を獲得したBulldozerは、”AnchorによるSolanaプログラムを簡単に構築できるローコードプラットフォーム”です。

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Inspiration

彼らは、VCから支援を受けているわけではなく、たった2人の開発者が仕事の合間に一生懸命にこのプロジェクトを作成したそうです。ソフトウェアを開発することは難しいからこそ、開発者である二人が、開発者の目線としてWeb3のためのソフトウェアを創れる環境やツールを作成することに燃えていたそうです。

開発者は、プログラムのエコシステムをGUIで管理することができるようになるそうです。

Alon

Web3部門第3位を獲得したAlonは、”Solanaのコードを全体をWebAssemblyに、コンパイルできるように一つの言語に移植可能にしたものです。

Inspiration
Solanaのプログラムを組むのは、macOSとごく一部のLinuxでしか動作しないために簡単ではありません。なので、WindowsやUbuntu以外のLinuxを使用している60~70%の開発者にとっては運が悪い、、とのことです。

そこで、Solanaの開発環境をツールを利用しやすくしたい、とのことがキッカケになっているそうです。

Zigで書かれたプログラムをSolanaでも使用できるようにした!という報告が上がっていました。

ChainCrunch

Web3部門第4位を獲得したChain Crunchは、”オンチェーン分析の為のプラットフォーム”です。

3万人のフルスタックエンジニアのチームで、過去にビックデータやデータ分析に強いバックグランドを持っている方が多いそうです。

Motivation
過去のデータをインデックス化し、生きたデータをストリーミングできる機能性は、投資家や開発者、トレーダー、また政府機関、データアナリスト、たくさんの人に役だつものになると、考えられているそうです。

どのくらのウォレットがSPLトークンを使っているのか、という集計データを取り出したのか、というツイートにアナトリーも「いいね!!」とコメントしているのも見受けられました^^

その他にも、Solanaに投資をしている人がどのエコシステムに関心が高まっているのか(つまりトランザクションが多く行われているのはなにか)というのを、可視化できるようにした、というのも彼らのプロジェクトの魅力です。

このように、オンチェーン上のデータを取り出して可視化できるようにし開発者がより簡単にデータを確認したうえで、Solana=Web3という新しい拠点で開発することを目標としているそうです。

Dialect

Web3部門第5位を獲得したDialectは、”Dapps とユーザー / ユーザーとユーザを繋いだオンチェーンメッセージプロトコルであり、モバイルアプリ”です。

open-sourceのツールとしてAnchorだけじゃモバイルで必要となるその他のツールが足りないためそこを補うようなものを作りたいとのことです。

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Inspiration

Web3において、新しいアイデンティティの象徴として”ウォレット”が用意されてます。これは新しい可能性を秘めていますが既存のGmailやGoogleのサインインが必要ではない故に、Dapps側からの通知ができないというのが不便なのでは?ということから構築されています。

What it does

そのため、Dialectは、オンチェーン・メッセージング・プロトコル(web3 SMS)とモバイル・アプリ(web3 SMSアプリ)、そしてアプリ間およびユーザー間の連絡橋を担い、スマホに通知を送ることを可能とするプロジェクトです。

Solanaの目標である10億人のユーザーに届けることを可能にするには、間違いなくモバイル=スマホでの使用が欠かせません。だからこそ彼らは”モバイルファースト”での開発を行っています。

※ただ現在のSolanaでは、モバイルベースなものはまだまだ発展段階なので開発面ではそのあたりがかなり苦労したとのことです。


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