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産後、夫に悲鳴をあげた時のこと

今では昔より子育てに関する心理学や脳内科学なんかも発展して、おまけにネットで体の変化なんかも調べられる時代になり、そういった意味では良い時代になったなと思う。

20年前はせいぜい保健所で助産師を招いての産前クラスに参加して、そこで情報をもらうくらいだった。 おまけに「イクメン」なんてワードもなかった。父親学級はあったかもしれないけど、わざわざ仕事を休んで来る人はそれほどいなかったんじゃないかな(うちの旦那は参加してないはず)

もしかしたら、今は違うかもしれないけど、当時の自分としては産後の夫婦の営みについてはよ〜〜〜く殿方に教育しておいた方が、その後の夫婦生活にとっても良いのではないの?と思うのです。(あ、それは乳がんになったときのオリエンテーションにも同じことが言えるけど、その話はまた別に)

だってさ、産後の体って出産した人ならわかると思うけど、ほんとボロボロなんだよね。その状態で休む間もなく年中無休の子育てがスタート。特に産後数ヶ月なんてそりゃタイヘンよ。 

私はそれでも旦那の「相手をしなくてはならない」という呪縛にかかっておりましてね。体も気も乗らない時でも頑張っていたと思います。でもそんな状態だと、心も体もしんどくなっちゃうんですよね。 

そんなある日、子供を抱っこしてボケ〜としていたら、背後から旦那に肩を叩かれたんです。普通に「ねえねえ」という感じで。 その瞬間、私は思わず

ぎゃ〜〜〜〜〜っ

と大音量で悲鳴 

「な、なんだよっ」とびっくりな旦那。 そうですよね、普通に肩を叩いたくらいでこの反応じゃ。疲れ切っていたから無意識に拒否反応したのもあるけど、これは俗にいう愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が関係して防衛していたことを後から学びました。 

オキシトシンは出産時に子宮を収縮する時や、産後は母乳をあげたり、赤ちゃんを抱っこして密着していても放出される脳内ホルモン。このホルモンが子供への愛情を作り出し、そして「子供を守って行くぞ!」という気持ちにもさせるんだって。 

この「赤ちゃんを守るぞ!」という感情は裏を返せば「敵から赤ちゃんを守るぞ!」という敵対意識も作りだすわけで。だから母親はいつでも敵から守るために神経ピリピリ、体はただでさえ疲れてイライラしてるからヒステリックになりやすいのです。 

ぎゃ〜っと悲鳴をあげられたうちの旦那はもちろん不機嫌になりましたわよ。「触るんじゃねーよ」オーラ全開だった私は相当怖かったと思うけど、でもさ、私だってこんな状態になりやすいってことを産前に知っておけば旦那には説明がついた。これが原因で不仲になった、なんてカップルもいるんじゃないかな?と思うんだけど。

もちろん、旦那さんも知っておけば「じゃあ、どうすれば妻を労われるかな?」とか考えられると思うし、それこそが本当のイクメンの様な気がしますが。。。ちなみに、オキシトンについて言えば、男性は育児に参加するようになると放出されるそうですよ。 頑張れイクメン。 

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