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第15回 荒んだ心に言って欲しかった言葉

MDってカセットテープのように伸びないから画期的だった。

どうもRAP狂四郎です。

小学、中学と制限され抑圧された日々は高校生になり解放された。また、学校生活では大きい声では言えない事もしていた(暴力的)でもあった僕は嫌われモノであり友達もいなかった。(今、考えると本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。多分抑圧された分を吐き出していた。謝っても償いきれないかもですが、反省して人生を歩んでいます)

とにもかくにも本当に新生活がスタートした。

ただただ学校生活を楽しもう。友達も作ろうと。
実際、友達もいっぱいできた。何もする事なく、楽しい日々を過ごせた。テレビも自由に見れる。
ゲームもできる。

しかし、だ。

楽しい日々なんだが、強制された日々が長かったせいか、自由を持て余す日々に感じた。空っぽな日々に感じるのだ。楽しいのは楽しいが、熱くなれるものもない。この先就職して死ぬだけか?と。なぜか、悲観的で空っぽの日々に変わっていくのだった。

中学の時から音楽が好きで、ずっとウォークマンで音楽を聞いていた。救われた部分がいっぱいあった。ラジオもよく聞いた。
気がつけば四六時中音楽を聞く日々になっていた。
高校生の時ぐらいにMDが発売されだして、なんとかお金を貯めて買った。一駅二駅離れたところにブックプラザとゆうレンタル屋があり、そこに毎週通い好きな音楽、アニメを借りる日々。アニメはビデオをダビングし、音楽はMDに録音した。
ある日、ブックプラザに行くと洋楽のところに
定員さんの手書きでCDが紹介されていた。

「歌詞カードを見たらビックリするはずた!
これがヒップホップだ!」

的な、事が書かれていた。

手にとったCDこそがはじめてのラッパーとのヒップホップとの出会いだった。

レジェンド2PACだった。

多分、事件直後だったので紹介されてたんだろうと思う。

僕は歌詞カードの翻訳されたモノをみてビックリした

「黒人でも死んだら天国に行けるんだ」

「変わって欲しいと思うなら、まず自分が変われ」

今までの音楽にはない表現に度肝を抜かれた。
音楽で戦っている人がいる。俺は心に火がつけられた感覚を覚えている。
そこから片っ端から洋楽ヒップホップを借りて聞いた。皆、カッコよかった。夢中になった。
そこから日本語ラップも聴くようになった。
出会ってしまったのだキングギドラに。
そこからKダブシャインのファンになったのです。

僕が就職したての頃、彼がソロになって発表した楽曲に胸が震えた。

「殴られてそうな子供がいたら、すぐ俺に言え」

俺は

本当に膝から崩れ落ちた。

俺が、俺が、子供の頃に言って欲しかった事をこの人が言ってたんだ!
俺はこの人を尊敬し心の師と仰いでいる。
初めて大人を尊敬しカッコイイと思った。理想の憧れの大人像がラッパーだったのだ。
そして、俺もラッパーになる!そう決めたのだ。
俺はラッパーに心が救われたんだ。

音楽的にみたら僕はヒップホップから離れているかもしれない。
しかし、精神面や生き方に置いては誰よりもヒップホップをしている自負がある。

俺は職業ではヒップホッパー、ラッパーではない。しかし、生き様はヒップホッパーでありラッパーなのだ。

上面だけじゃ人は測れない。

何故なら俺はラッパーに心を救われたので感謝している。俺もそうなりたいからだ。

言って欲しかった言葉を言えるようによぉ?

なぁ、兄弟?


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