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ビッグ・ショーンが歌う、彼の人生の意味とは(Big Sean - "Deep Reverence" feat. Nipsey Hussle)

Writer:@imamole_

今回は、デトロイト出身ラッパー、ビッグ・ショーンの来月発表される『Detroit2』から、シングルリリースされた「Deep Reverence」を和訳&解説していきます!

フッドのドンとして業界で活躍してきた2人の仕事倫理やギャングの精神論まで、興味深いリリックが盛り沢山です。

では早速読んでいきましょう!

イントロ(Nipsey Hussle)

Hit-Boy
G. Ry got me
Look

【意訳】
ヒットボーイとG. Ryがいるぜ
ルック

1バース目(Nipsey Hussle & Big Sean)

Fuck rap, I'm a street legend, block love me with a deep reverence
I was birthed in a C-section
Hella cops and police presence, we got opps so we keep weapons

【意訳】
ラップなんてくそ食らえ、俺はストリートの伝説だ、仲間は俺を崇拝する
俺はクリップスとして生まれた
サツと警察の配備、敵がいるから俺たちは武器を持つ

*昨年3月に銃殺されたニプシー・ハッスルは、クリップスのギャングとして、そしてコミュニティリーダーとしても、ストリートの伝説になりました。彼の地域(ブロック)はそんな彼に敬意を払っていると言っています。

*帝王切開(caesarean section)とクリップスの頭文字でかけています。

We on y'all block while y'all eat breakfast
A lot of shots, we broke street records
Watch how you talk, I got reflexes, watchin' your cheap necklace
Then we slide out the East exit

【意訳】
お前たちが朝飯を食べている間に俺たちは縄張りを荒らす
たくさんの銃弾、ストリートのレコード屋を破壊する
口のきき方に気を付けろ、俺にはフレックスするものがある、お前の安いネックレスを見ながら
そして俺たちは東出口から滑り出る

*敵がのんびりしている間にも、ニプシーたちは彼らのブロックに侵入します。ギャングのワークエシックです。

But every time we get to fuckin' niggas up, TMZ catch it
Yeah, I still learn the street lessons
From the mastermind, first you master grind, then your team catch it

【意訳】
けど俺たちがヤバいことをするたびに、パパラッチが写真に収める
イェア、俺は今でもストリートを学んでる
黒幕から、まずは半端じゃない努力をするんだ、そしてやっと仲間が掴み取ることができる

*争いなどを起こすと、すぐにパパラッチ(TMZ)が追いかけてきます。特にLAに住む著名人は避けては通れないことですね。

*玄人のニプシーでも未だに学ぶ身だと、ハンブルな姿勢が見えます。

This time is for the money, I don't need credit
But I'm the don 'cause the streets said it, look

【意訳】
今回は金のため、クレジットはいらない
けど俺はストリートに認められたドンさ、ルック

*ニプシーは自称ボスではなく、実際にストリートと仲間に認められた存在なのだとラップしています。

コーラス(Nipsey Hussle, Big Sean & Both)

Fuck rap, I'm a street legend
But I'm the don 'cause the streets said it
Block love me with a deep reverence (Yeah, woah)
But I'm the don 'cause the streets said it (Yeah)

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