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Jコール率いるDreamvilleメンバーたちのリベンジを読む。(Dreamville - 「Down Bad」 feat. EARTHGANG, J. Cole, Bas, JID & Young Nudy)

writer:@raq_reezy

こんにちは。

リリースから少し経ちましたが、Jコールが率いるレーベル「Dreamville(ドリームビル)」からコンピレーションアルバム『Revenge of the Dreamers Ⅲ』がリリースされました。

今回は、そちらのアルバムから2曲目の「Down Bad」を解読していきたいと思います。

こちらの曲には、Jコールに加えて、ドリームビルのメンバーであるJIDやBas、EarthgangのJohnny Vinus、ドリームビルではありませんがYoung Nudyも参加しています。

「Down Bad」は「どん底にいた」というような意味ですが、「そこから這い上がってきたぜ!」というドリームビルの面々の意気揚々としたラップが印象的な一曲です。

1バース目(Young Nudy)

Yeah, I am the king of the E.A.​
Get this bitch screwed like the DJ (Big slime)
Yeah, I am the shit where we play
We got the chalk where we play (Okay)

【意訳】
操作、俺は東アトランタの王
DJ Screwみたいにビッチをめちゃくちゃにする
そうさ、俺たちの遊び場はくそったれさ
俺たちが遊ぶ場所には、いつもクラックコカインがあるぜ

*DJ Screwは、曲のピッチを下げるChopped & Screwedというスタイルを生み出して、アメリカ南部やアトランタのヒップホップの源流となった人物です。

*「Chalk」はクラックコカインを表すスラング。

Yeah, come through the city
We gon’ chop your ass up just like some sushi (Yeah)
AK-47, stick go stupid (Yeah)
Draw the money out, all the way...

【意訳】
そうさ、俺たちの街に来てみな
お前のケツに銃弾をぶっ放してやる、寿司みたいに
AK-47が暴れまわるぜ
お金を引き出して、このまま行くぜ

*どうして「寿司みたいに」なのか分かりにくいですが、おそらく寿司のネタが魚を薄くチョップしているということで、「chop your ass」と掛かっているのでしょう。

*AK-47は銃の名前です。

2バース目(JID)

Okay, lil' dirty, nappy-headed East Atlanta nigga
Father said that I was a force
.44, Hank Aaron chrome
Wanna make it home? Then get out the Porsche

【意訳】
オッケー、汚い、ヘンテコな髪型の東アトランタ出身のラッパーさ
父親は言った、俺はフォースだって
44口径のピストルをぶっ放すぜ、ハンク・アーロンさ
無事に家に帰りたいか?それなら素直にポルシェから降りやがれ

*「44」という数字は、「44口径」の44と、ハンク・アーロンの背番号のダブルミーニングになっています。

Let a nigga cover FADER 'fore I have to fade a nigga at the FADER Fort
It’s tomato or tomato, either way, the boy the greatest
Play it, I won't say it no more

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