魔女の館の秘密 11

私は朝からお店に行った。

鍵を開けるときにこの前の音のことを思い出した。

あの時、奥の部屋確認すればよかった

虫とか動物がいたらこわいな…

私はゆっくりドアを開けて耳を澄ませて中を確認すると、
物音はしなかった。

誰もいなくてよかった、とホッとすると、

「なみさんおはよ!」

と後ろから声をかけられて私はびっくりして、
しゃがみ込んだ!

「ごめん、びっくりさせちゃった?」

「びっくりした!葵くんどうしたの?」

「絵を持って来たんだ。」

「来月じゃないの?」

「いい絵が描けたから置こうと思って。
由香さんは?」

「由香さん入院したの…」

私は葵くんに入院の経緯を話した。

「そうなんだ早く退院できるといいね、
由香さんこのお店好きだから。」

そい言って葵くんはお店の奥に行った、
私も葵くんの後をつけて、
お店の奥に行った。

私はキョロキョロと辺りを確認したけど、

動物も虫も人間も何もいなかった。

「なみさん何してるの?」

「この前1人でいた時、奥から音がした気がして・・・
でも気のせいだったみたい。」

「音?ふ~ん、僕それ知ってるよ。」

「えっ?何の音なの?」

「ここからだよ。」

葵くんが壁際に置いてある段ボールを、横にずらすと、
そこには小さなドアがあった。

つづく

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