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魔女の館の秘密 20

夜ごはんの後片付けをしながら考えた。

(過去に戻れる?魔法?・・・魔女の館?)

ぐるぐると答えの出ない問題を考えていると、

「ママ、パパは今日は遅いの?」

急に娘の話しかけられ驚いた!

「えっ?うん、飲んで帰って来るって言ってたよ。
早く寝なさい!明日も朝練あるでしょ!」

「うん、おやすみ。」

私は混乱した頭をスッキリさせる為に、
由香さんにもらった、
ラベンダーの香りのするアロマキャンドルをつけて、
ゆっりお風呂に入れることにした。

1から整理しよう!

私は旦那にも自分にも不満があった、
そして、
心のどこかにいつもかずやがいた、
あの時代が一番輝いていた気がして・・・

でも違かった。

私は本当のかずやを知らなかった。

私はあの時の思い出を美化していたのだ。

今に満足していないから、
過去に気持ちが行っていた、
でもその過去も私が美化した過去で…

私ってわがままで独りよがりな人間だった。

なぜか涙が出て来た。

かずやの気持ちに気が付けなかった自分、
旦那が悪いと決めつけていた自分、
私って・・・ひどい人間じゃない?

今に満足していないのは昔からだった、
このままじゃ、
何にも満足出来ない人間になってしまう。

自分を変えよう。

私は静かに決意をした。

今日は色々なことがあって疲れた、

色々なこと・・・

かずやにキスしたこと・・・

思い出すと恥ずかしい。

私はお風呂から出て寝ることにした、
どんなに考えても答えは出ない。

今日は疲れて体も重い・・・ゆっくり寝よう。

私は鉛のように重くなった体をベッドに沈めて眠りに落ちた。


つづく




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