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魔女の館の秘密 23

「私も、かずや何してるかな?
あの時は楽しかったなって思い出すことは何度もあったよ。」

「じゃなみも同じ気持ちってこと?」


「でもかずやとのことは過去のことで、
今はお互い歳を重ねて高校生の時のように、
無邪気じゃいられない。
確かに旦那を愛していないかもしれないけど、
彼を裏切ることは出来ない。
家族ってそういものでしょ?」

「俺は家族がいないからわからないけど、
好きじゃ無いのに一緒にいるの?
家族ってそんなに窮屈なものなの?」

私は何も言い返すことが出来なかった。

確かに窮屈だから私は働きに出て、
今こうしてかずやに会うことが出来た、
由香さんの言う通りなら、
私とかずやはここで会うことは必然だったってこと?

「窮屈かもしれないけど、子どもがいるから…」

「これからも自分の気持ちを隠して暮らして行くってこと?」

「そういう訳じゃないけど、
なんで数年ぶりに会ったのにこんなとげとげした会話なの?」

「俺はなみが好きなんだ、わかるだろ?」

そう言って彼は私に抱きついて来た。

私は彼を突き飛ばして逃げようとした、
しかし彼の力は強く私は逃げることが出来なかった。

私は恐怖を感じた。

早く逃げないと!

そう思った次の瞬間、

彼はパッと消えた。

私は何が起きているのかわからなかった、

そこに由香さんと旦那さんが現れた。

つづく

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