らさ

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フリーライターです、仕事してます。kasato17@gmail.com http://twitter.com/massarassa http://massarassa.hatenablog.com

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空気階段のいる世界に生きられてよかった。単独ライブ『baby』再演の感想など。

「あらびき団」→「空気階段の踊り場・駆け抜けてもぐら」で空気階段を知る 2018年の年末に放送された「朝まであらびき団SP あら1グランプリ2018」ではじめて見た空気階段の面白さは底抜けだった。披露されたネタは代表作「クローゼット」だ。 間男が女の部屋でイチャついてると、そこに彼氏が帰ってきてクローゼットに隠れるという、あるあるな設定から始まるこのネタだが、クローゼットに入った間男は異空間に迷い込んでしまう。 そこにはピンクのタンクトップを着て、角刈りにサングラス姿の太っ

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    • 日記20200620-21

      いろんなことに怒ったり呆れたりしている人たちがFaceAppなんてアプリで自撮りして楽しそうに暇つぶしててみっともないと思う。FaceAppはかつて「人種切り替えフィルター」なるものも搭載していて怒られたらしいけど、人種も性別も節操なくぽちぽち変えて遊んで楽しいですか。日々の弛まぬ努力の結晶としての自撮りを今こそありがたがろう。 日常の苛立ちの30%はSNSから摂取していて時間が勿体ないのだけれど、自分の感情が凪ぐくらいならと、些細な苛立ちや怒りを蔑みを慰みものとしてSNSか

      • 日記20200618

        最近、登降園時に歩いてくれなくなったので、今日は久しぶりに娘をベビーカーに乗せた。いつも家を出てすぐに僕の正面に回りこみ両手を上げて「抱っこ」と言う。かわいいけど、暑くてしんどい。保育園に行くときは、さすがにマスクをしているので、なおのこと暑い。ベビーカーに乗せようと娘を持ちあげたときの重たさが、昔とは違っていた。たった2週間くらい前まで、毎日この動作をしていたのに。抱っこしようとして抱きあげるのと、ベビーカーに乗せるために持ちあげるのとでは、感覚が違った。抱っこは腰を使うけ

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        • なぜインターネットで日記を書くのか

          「今、日記がアツい」とか言われるようになって久しい。ノートに記して机の鍵付き引出しにしまうタイプの日記ではなくて、インターネットに書くタイプの日記。 紙の雑誌をやめ、noteでの有料配信に移行した「テレビブロス」でも、日記特集があった。そのリード文は、「なんだか今、めちゃくちゃ日記が読みたい」と始まり、次のように続く。 きっと一生に一度レベルであろう、この特殊な状況下で皆どう過ごし、どんなことを考えているのか。まずそれが気になるし、人と会う機会が減った寂しさから「肌触りを

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        空気階段のいる世界に生きられてよかった。単独ライブ『ba…

          日記20200615

          「見えないことは、存在しないことではない」 運転免許の更新に行った。講習で流されたビデオから聞こえてきたのが冒頭の言葉。コロナ対策でドアも窓も開け放たれた暑い部屋でぼうっとしていたけれど、唐突な箴言に目が覚めた。五感と想像力を研ぎ澄まして生きていきたいですね。僕はもう5年はハンドルを握っていない、11年前に免許を取って以来、運転回数は30回未満のペーパードライバーです。 そういえば免許更新に行こうとしてはじめて自分が免許証を失くしていることに気づいた。家で失くしたんだと思

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          日記20200614

          友人とランチに行く約束をしていた妻から「いろいろあり、ランチは流れましたので帰ります」とLINEがあったのは12時ちょうどで、妻はほんとうにすぐ帰ってきた。むくれている。何があったのか訊くのも憚られるほど、気が立っているようだったので、そうっとしといたら、ふっと話しはじめた。 「店の前でスマホ見たらLINE来てて『行く予定だった店、さっき電話したら予約でいっぱいだった。どうしよっか』って。でももう私お店の前で待ってるし」と始まった。 「彼女が行きつけのレストランなんだけど、近

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          エヴァ・デュヴァネイ『13th -憲法修正第13条-』(2016)見た

          最近、自分の消費行動について最近考えてしまう。木村花さんの死によって、リアリティショー『テラスハウス』が終わったことや、男性シッターによる児童へのわいせつ発覚と、その後の対応の杜撰さによってベビーシッターマッチングアプリの「キッズライン」に失望させられたのがきっかけだ。 テラスハウスもキッズラインも、「大丈夫なのかな?」とどこかで薄々感じながらも、その娯楽性と利便性に惹かれていた。薄々感じていた漠然とした不安が、深刻な結果によって裏付けられてしまったことに、想像以上のショッ

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          日記20200612

          昼食、妻が「鳥手羽元のお酢煮」の煮汁で作ったラーメンめちゃくちゃ美味しくてたまげた。ほのかな酸っぱさが新鮮だった、今いちばん好きなラーメンは、妻の作る「鳥手羽までのお酢煮」の煮汁ラーメンだと言い切ってしまおう。美味しかったなぁ〜。 6月から再開した保育園だが、とりあえず週3回の保育から始めてる。感染が心配というよりは、保育園への配慮のつもり。娘は火曜と金曜は自宅にいる。 心理的には、保育園を休んでいた頃よりしんどい。このごろ暑いのもあって朝の散歩は控えている。朝、妻がダイニ

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          日記20200611

          『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が明日から公開されるので、同監督の前作『レディ・バード』を見た。噂通りの傑作だったので、文章も書いた。 レディ・バードには共感しっぱなしだった。人生ではじめて徹頭徹尾共感した映画の主人公は『勝手にふるえてろ』のヨシカだけれど、『レディ・バード』を10年前に見ていたら、『勝手にふるえてろ』を上回ったろうな。多分、レディ・バードのようになろうと決意したはず。今と違う世界に行きたい、というのは、今と違う自分になりたい、ということだ

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          グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』(2017)

          走る車から飛び降りること冒頭、車中で母のマリオン(ローリー・メトカーフ)と口論になったレディ・バード(シアーシャ・ローナン)が、突然助手席のドアを開いて、走行中のトヨタ・カローラから飛び降りる。その瞬間、快哉を叫びたくなった。車中で親と喧嘩したら、たとえ自分の身が傷つこうとも、アスファルトに飛び降りるのが、ティーンエイジャーだ。 グザヴィエ・ドランの『マイ・マザー』(2009)という映画が好きだった。主人公の少年は、『レディ・バード』同様に、車中で母と口論になる。しかし、レ

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          日記20200610(地元の友人)

          地元の友人が、地元のライブハウスの閉店をインスタで惜しんでいた。 「我らの青春、ヒューマンステージがなくなるそう。(中略)ハイボール片手に思い出に浸るおじさん」 彼の青春のライブハウス、ヒューマンステージとやらに俺は行ったことがない。ラジオCMでしか馴染みがないんだよな、アジカンやブラフマン、エルレガーデンなどが来るライブハウスとして認識するのみ。那覇からは少し遠かったので、高校生までの僕には縁がなかった。那覇だって僕の住んでいた豊見城からは距離がある。 数少ない友人の

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          日記20200609(登園、しめじ、冷やしうどん)

          登園再開以降、晴れた日は、手をつないで歩いて送ることにしている。これまではずっとベビーカーに乗せていた。ラクだから。でも娘の歩くスピードもだいぶ早くなったし、体力もついてきたので、大人の足で徒歩5分ちょっとの保育園まで手をつないで歩く。 ビルとビルのあいだを歩いていると、娘が壁面に揺れるロープに気を取られていた。見あげると、命綱に揺られながら窓を掃除する男がいた。娘に上を見るよう促してから、お掃除してるんだよ、かっこいいね、と言うと、「かっこいい〜」と歓声を上げていた。 スー

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          2ヶ月半ぶりの銭湯

          2ヶ月半ぶりに銭湯へ行く。銭湯を好きになってから、こんなに足が遠のいたのは初めてだ。練馬区桜台の久松湯へ。以前来たときには露天風呂で常連らしきじいさんたちが、オリンピックはどうなるでしょうな〜と話していた。彼らは新国立競技場をしょうもないとも言っていた。 サウナ目当てだったけれど、ひとまず露天風呂に入った。体が芯から溶けていく感覚に落ちて、目を開けているのが難しかった。深い青空から柔らかい陽が射していて祝福だった。 久しぶりのサウナだし、「密」はなるべく避けたほうがよいご

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          2ヶ月半ぶりの銭湯

          日記20200607

          この土日は妻といっしょにNetflixで『愛の不時着』を見ていた。韓国の財閥令嬢で、自らも会社運営をしている女性が、パラグライダー中に竜巻に巻きこまれる。不時着したのは敵国・北朝鮮。彼女は第一発見者の軍人と恋に落ちていく……というラブコメなんだけれども、楽しく視聴している。日本に住む僕にとっていちばん近い外国の「戦争」が、ドラマの装置として機能しまくってることに、新鮮な驚きを覚える。近くて遠い、同じなのに違う、いっしょになりたいのになれない。70年近い休戦という特殊な状況の説

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          嘘みたいな体

          テレビで、ある小兵力士が特集されていて、彼の体重は99キロだと紹介されていた。僕がもう少しがんばって食べたら、彼の体重に追いつけるのだな、と思ってびびった。僕はそこまで太ってしまったのか。 太った自分の姿が、自己イメージと合わなくて、戸惑いとともに生きている。あごまわりの肉付きがあまりにだらしない。道を歩いているとき、ふとコンビニのガラスに映る自分を見ると、その分厚さに驚く。ラグビー選手みたいだ。ぶよぶよだけど。 僕は、どんなに太っても、肘から手首にかけては肉がつかない。

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          日記20200605(二日酔い)

          二日酔いだ。金曜日だから、家族で居酒屋に行って、帰宅後も飲んだ。妻が「レモンサワー飲み比べしよう」と何本も買っていて、2人でコップに分けながら飲んだら、自分がどれくらい飲んでるのか覚えられなくて、つい飲み過ぎてしまった。 眼窩が重い。左右のこめかみから頭蓋骨に沿ったアーチが崩れかけている。 小田嶋隆『上を向いてアルコール』では、アルコール中毒になるのに理由は要らないと書いてあった気がする。なんとなく飲みはじめ、なんとなく飲みつづけ、気がついたら四六時中飲んでるのがアルコール

          日記20200605(二日酔い)