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「ショートパンツとブーツ」

まだショートパンツを履いていた頃の話だ

最後に外で履いていたのは40才の夏が最後だった
履くときは常にトレンカやストッキングをつけていた

いまだに宮城にいた頃、好きな衣料品店だったフジ屋で買ったショートパンツがある
フジ屋はお安い
それでいて生地がしっかりしている
素材が毛玉になりにくい
高級そうに見えるデザイン
雑貨もニーハイもバッグも好みのがあった
今でも名取や三ノ輪、三郷の好きな店には、買い物に行きたい
千葉なら大学病院にだって一時間あれば行けた
一時間あれば、そうきっとここより遠くに
行ってる
暖かくなるからこれから行けばいい
あ、コロ助くん(..)

フジ屋で買ったそのショートパンツはベロアっぽい
ネイビーだし
ホワイト&ネイビーのカーディガンに、ネイビーやワインレッドのタイツを履いていた
そのままでもレストランに外食に行けそうだった
でもそれでも脚が寒そうだ
また来年に持ち越しか
来年の冬も死んでいるのか怪しいが、女性の装いの喜びくらい取り戻したい

だから来年の冬の楽しみにタイトなハイネックとブーツ
やっとボブにしたから
このままボブをキープして行けるように
ハイネックに似合う細いネックレスも出来る
ブーツもカジュアルなのではなく、合皮でいいから探しに行こう

耳にかけて後ろのもたつきが気になるなら、膨らむように丸くカット
襟足を少なくしてサイドを長めにすれば、形もカッコいいし動きやすい
けどクセ毛だから段はもう入れたくない
36才の夏の頃はボブよりも短くしていた
だからボーイッシュだった
ショートパンツも履いていたし
ショートのサロペットも履いていた
クセ毛が厄介でショートにしたことをいつも後悔していた
黒のパフスリーブにボトム・ショートパンツ
インナーは白でグレーのボトムにグレーのトッパーカーディガン
パンツに丈の長いベストやトッパーカーディガンをよく着ていた
動きやすいのが一番だが、最近なに着てもしっくりこない
体型と歳のせいだろうか
黒・グレー・グレージュ・緑・茶色
今は
今は黒・ネイビー・グレー・カーキ
茶色は安定を求める色
グレーは育む色だとか
私は何を育みたくて灰色を好きになったのだろう

黒・ネイビー・グレー
時々バイオレット系や赤に惹かれる
昔から口紅だけはオレンジだ
上野にわざわざ一人用立ち食い焼き肉店に、不毛にも甥っ子と行った時
白のノースリーブのチュニックに、凝ったボタニカル模様の白黒のチュニックを重ね着していた
その時のボタニカル模様のチュニックは、素材の肌触りがよく、外国性のデザインだったので捨てたの悔やんでいる
今でもあの一人用立ち食い焼き肉店はやっているだろうか
食べに行く時、上野駅の派出所の前には数人の路上生活の人がいた
夜だったけれど暑くてぐったりしていた
木に寄りかっかったり、路面に寝ていて、暗がりで項垂れていた
だから表情は見えなかった

交番のお巡りさんたちは何も言わない
暑いから
見える所にいれば何かあった時、すぐ動けるからかな
でもどうしたら交番の前で路上生活していても、お巡りさんには何も出来ない、する必要がない
そうならないようにする解決法や、改革したりすることが、他にあると思うのだけれど
すみません
私も無駄遣いせず
納める義務のために
せめて没頭出来ることでお金を頂きます
向き合うと雑念と煩悩がよくわかる
それはそれでいい学びで修練
身を魂を引きちぎられる真冬は修行
それはそれで・・試練
まだ生きている
母親の死ぬまでの症状の過程は知っている
一切治療はやめたけど
 まだやり残した分、やれる
私は何一つ片をつけずにまだ死ぬことが出来ないから
例え望んだような人生ではなくても
やりっ放しで逝くのがすごく嫌だから
私は父親とも母親とも違う人間だ
私には私なりの計画というものがある

焼き肉をわざわざ上野にまで来て食べる自分
ひっついてくるデカイ図体の甥っ子
暑苦しい
鬱々いろんな事を考えている自分は
きっともっと暑苦しい
それ以降高校生になったワイシャツに学生ズボンの甥っ子は、よく成人に間違えられていた
私服でも明らかにガキっちいチョイスの服装なのに、APAとか泊まると新婚さんですか?とか聞かれてなんでだよ、と思った
その時だってまだ中坊
甥っ子なんていくら図体デカくなったって、昔のまんまに見えるから

自分の埃まみれの発散出来ない熱気と妄執に吐き気がする
寒くて死にそうなのに
のぼせているのか

自己臭妄

自分を卑下していると自分は臭い・汚ないって思う、思い込むやつね

そんなことないよ、って言われる時は
自己評価低くて、卑下してる時なのかな
いつも卑下しているからか
実際臭いけど?
病気の人の病気特有のにおいもあるだろうけど
加齢臭って疲労臭だな、って最近すごく思う

ご飯作るのめんどくさい
じゃなくてご飯食べるのもめんどう
水すら飲むのも
珈琲ですら飲むのも
何かに没頭している時は特にそうだけど
空腹を満たすのではなく
目を、心を満たすために、ちょっと食べればいい
ちょっとあればいいんだよ
どうせ消化不良なら
調味料は今の自分には毒にしかならない
多くを望んでも手にはおえない
例えたいしたことを望んでいるわけではなくても
けれどご飯を炊かなければ仏壇にあげられない

これは供養として当然なのか
線香だけじゃダメなのか
私の何々しなくてはならないと言う、強迫観念なのか
いつもの思い込みなのか


その夜は皇居近くの福岡会館に泊まったけど、今は営業していないという
皇居のお土産で頂いた、赤に金色の菊の御紋のついたミニバッグの色違いで、黒を買いに行きたいと思っている
赤いのはもう捨ててしまった
東京に働きに行っても、観光はちゃんとしたことないなあ
国会議事堂には見学しに行きたいと思う
中の吉野屋で牛丼食べていいんだっけ
そこの売店にも菊の御紋の
確かコンパクト鏡と櫛が置いてある

私は田舎に帰るたび、老ける
スカートではいられなくなる作業に逐われ
野良着と言われんばかりのカッコウで町まで行ったり
毎日何かしら自分の中で崩壊した
メイクすらすっとぼけた
メリハリのない仕様になってきた
私の字画の中には囲いから出たい
殻を破りたいのに出られない呪縛がある
いくら書籍の中で書いてあっても
自分が選んで神様と約束してこの名前になった気がしない
響きも何もかもが好きではない自分の名前
親がすでにこの苗字でいい加減につけた名前
そしてあまりにいい加減だったからか、家には都合のいい名前の娘になった
どうしてそうなったかは知らないけれど、違う名前に決まっていたのに寸前で親が勝手に変えたらしい
親に逆らえない親が親に逆らった失敗の見本

この前ツレに
殻、割っちまえ
言われたけれど、出来ない
わからない
どうやるのか
別人の自分がしゃべっているのをわかっていても、私はそれを瞬時に止めることすら出来ない
ただ欠点・欠陥を知っているのだから
どうすればいいのかもわかる
多すぎて混乱する
優先すべきこと
先伸ばしにしないこと
わかっている
私は凛として死にたいから
もとい、凛として生きたいから

汚れた水分が回っているのだろうな
トイレが遠い
これ以上瞼や顔やいろいろ浮腫むと厄介だ
頭痛は怖いし
いつにもまして読みづらい文章は、頭痛だけのせいだろうか
お水、なるべく飲む習慣を作ろう
白湯、美味しいし
若返って元気になりたいし

もう春はすぐそこ

え、もう春は来てるって


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