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慈愛の獅子舞

獅子舞において、獅子は神聖な存在。
獅子は、天より村の家々の災厄を祓う様にと
とても大事な役目をたまわります。

地方の獅子舞の種類にもよるので
細かいあらましは、それぞれではあるかと
思います。

ただ、私が見聞きし携わった獅子舞では
獅子は多くの人々の為に
自らの体に蓄積する災厄にとても苦しみ
もがきながら、それでも役目を果たすために
時には天狗と死闘を繰り広げつつ
最期は、天狗によって・・・調伏されます。

でも、このままでは終わらずに
天狗は動かなくなった獅子の口に
ある薬を(神薬とでも言うのでしょうか)
飲ませて、再び命を獅子に吹き込むのです。

善も悪も、災厄も無くなった様に感じる
場面が目の前には広がっていました。

お互いの健闘を称え合うかのように、舞い踊る姿。
ゆったりとしたお囃子で、思い出を廻っているのかと
感じさせるのです。

相手の苦しみは自分の苦しみなのです。
相手の喜びは自分の喜びです。
災いをやがては転じて福と成す。

心では、なんとなく分かっているのでしょう?

慈悲の心、慈しみの心で獅子舞を見ていると
涙が出そうになります。
愛おしいのです。
獅子舞愛が高まると、心も少し苦しいですが
素晴らしい伝統文化がある事に
心から感謝したいです。

あとは、しっかりと次世代に継承されればと
願うばかりです。

ちょっと感傷的な書き方になりましたが、
いつでもいつまでも大好きな獅子舞について
書けたので満足です。
有難うございました( ^^) _旦~~

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