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自作キーボードのすすめ for BackspaceKeyアドベントカレンダー

下記のアドベントカレンダーに参加させていただいたので、それ向けの記事です。記事執筆時点ですでにアドベントカレンダーが3つ出来ています。多いことはよいことです。


BackspaceKeyとは?

まずは今回のアドベントカレンダーを開催しているBackspaceKeyとはなにか?についてですが、BackspaceKeyはいわゆるMisskeyというSNSのインスタンス(サーバー)のひとつです。Misskeyは分散型SNSなので、複数のインスタンスが存在しています。

BackspaceKeyはbackspace.fmというテック系ポッドキャストが運営しており、backspace.fmをさくらインターネットがスポンサーしている関係で、さくらインターネットとの関係が強いとかなんとか?

Ratata的にはエッチな画像が流れてこない落ち着いたインスタンスという認識で、暇なときに好きなことを書かせてもらってます。

なお、私の運用しているウェブサイトもさくらインターネットさんのお世話になっています。ありがとうさくらインターネット!

今回の内容

すでに自作キーボード関連のnoteはいくつか投稿していますが、今回はBackspaceKeyのアドベントカレンダーということで、あらためて私がハマっている自作キーボードについて書こうと思います。

自作キーボードとは?

自作キーボードとはまさに言葉の通りキーボードを自作することです。

ですが、一言に自作キーボードといっても組み立て済みキーボードを買ってキーキャップを交換するのから、ハンダ付けが必要なキットを購入し部品やキースイッチ、キーキャップをひとつずつ選定し組み付ける、果ては自分で基板やケースを設計しオリジナルのキーボードを制作し販売するところまで、と奥の深い趣味となっています。

自作キーボードのいいところ

自分のこだわりが実現できる

私は毎日パソコンを触る生活をしているので、キーボードは生活必需品です。その生活必需品で自分のこだわりを実現できるのはとても満足度が高いです。いまも自分で制作したキーボードでこのテキストを書いていますが、市販のキーボードでは得られない満足感があります。

組み立てるのが楽しい

電子工作としては比較的シンプルで危険も少なく、私にとっては気分転換としてうまく機能しています。また、私は配信もするので、配信のネタとしても助けられています。

ゲームがうまくなる(かもしれない)

詳しくは後述しますが、私はゲームをやりやすいキーボードを求めて自作キーボードを始めました。実際の効果は不明ですが、使いやすい道具でゲームをしたら上達の助けになるかもしれませんね。

コミュニティが落ち着いている

自作キーボードを趣味にする人は比較的年齢が高く、また、電子工作やプログラミングへの造詣も求められるせいか落ち着いた方が多いです。ミートアップなども定期的に開かれており、平和で楽しいインターネットライフが送れています。

日本最大のミートアップ「天下一キーボードわいわい会」のサイト

Ratataと自作キーボード

少し自語り入れていきます。

沼に踏み込むまで

2014年末にクリプト・オブ・ネクロダンサーというゲームにハマったのですが、このゲームの操作のためにしっかりしたカーソルキーが欲しくなったのがキーボードに興味を持ったきっかけでした。

そこで2015年2月に購入したのがFILCOのMajestouch 2。しっかりとした打鍵感でよいキーボードで、いまでもMajestouch 3となってシリーズが継続しています。当時はまだ日本語配列を使用。

特に不満なく3年半が経った2018年11月にお酒をキーボードにこぼしてしまいLogicoolのG Pro TKLに買い替えたのですが、これがいまいち気に入らなかったのが終わりの始まりでした。上海問屋の日本語配列73キーキーボード(2020年9月)、EpomakerのSK64(2021年3月)と徐々に小型でマイナーなメーカーのキーボードを購入しだし、2021年3月末頃に最初の自作キーボードを完成させるに至りました。

初めて作った自作キーボード。Melgeek MJ64という基板を使用。

このときはまだ市販の基板を購入し、パーツを組み合わせてはんだ付けする範囲におさまっています。

自分でキーボードを設計しだす

このあと、およそ2年間あーでもないこーでもないといろんな市販のキーボードや自作のキーボードを試していたのですが、2023年6月に使ってみたいのにこの世に存在していないキー配列を思いついてしまい、いてもたってもいられず、その日のうちに「自作キーボード設計ガイド」という同人誌を購入し、最初のオリジナルキーボードを設計しました。

そのとき思いついた配列。60%キーボードの右側の記号2列をなくして上に1行追加している。

下記リンクがそのときに参考にさせていただいた同人誌ですが、電子工作の素人である私が、短期間でキーボードを設計できたのは完全にこちらのおかげです。キーボードを設計してみたいという方は必読。

SHIKAKUNA65

そして、その勢いで設計されたキーボードが下記リンクのもので、65%サイズですが普通の65%より幅が狭く縦に長いので、SHIKAKUNA65と名付けました。頒布もしているので、もし興味があればよろしくお願いします。

他にもいろいろ作りました

NecroPad2。ネクロダンサー専用パッド。
NecroPad4。透明レバーレスアケコン風
Dekopon。6x6分割オーソリニア試作品。
Mashikaku。6x6分割オーソリニア。アルミケース採用。

自作キーボードの沼紹介

私がハマっている自作キーボードは前述の通りですが、他にも自作キーボードの沼ポイントはいろいろあるので軽く紹介していきます。

スイッチ沼

キースイッチをいろいろ試していく沼です。ホットスワップ対応のキーボードであればスイッチはかなり簡単に交換できるので、比較的浸かりやすい沼になっています。

スイッチは大まかに分けるとリニア(押した力に直線的に反応する)、タクタイル(押す途中に軽い引っかかりがある)、クリッキー(押したときにカチッという音が鳴る)という3タイプがあり、リニアとタクタイルには静音モデルも存在します。

スイッチによって作動するまでの距離が異なったり、重さやガタツキが異なるのでいろいろ比べてみると楽しいです。

下記のECサイトなどからスイッチは購入できます。

遊舎工房

みんな大好き遊舎工房のサイト。世界でもめずらしい実店舗を備えた自作キーボード販売業者です。

TALP

こちらのECサイトは送料が安く、私の好きなオーソリニアというタイプのキーボードにも使える部品を多く取り扱っているのでよく使っています。マニアックなスイッチを国内で調達できるのもよし。

キーキャップ沼

キーキャップを交換する沼です。こちらも比較的浸かりやすい沼ですが、高級なキーキャップや、グループバイという共同購入形式でしか手に入らないキーキャップ、ハンドメイドで宝石のようなレジンキーキャップなど様々なキーキャップが存在します。

手に入れやすいキーキャップでしたら前述のECサイトなどから入手できますので、探してみるとよいと思います。

カスタムキーボード沼

自作キーボードはすべてカスタムキーボードなわけですが、特にカスタムキーボードと呼ばれるのはアルミの削り出しケースや基板のガスケットマウントなど高級で複雑な設計を取り入れたものになります。

有名なカスタムメーカーや設計者が制作したキーボードを厳選した部品で組み立てると、市販のキーボードでは得られない上質な打鍵感を得ることが出来ます。

レイアウト沼

キーボードのレイアウトについてあーでもないこーでもないする沼です。物理的な配列(カラムスタッガード、ロウスタッガード、オーソリニアなど)や論理的な配列(QWERTY配列、Dvorak配列、大西配列など)を弄ることにより、自分にとって最適なキーボードの形状や形式を探る沼です。

設計沼

自分が欲しいレイアウトや仕様のキーボードが存在しなかったときに、ときとして人はキーボードを設計して自作しだします。多分一番深い沼ですが、試しに設計してみたら思ったより簡単だったので、みなさんにも是非挑戦していただきたい沼です。

まとめ

一言に自作キーボードとしてもいろんな楽しみ方があります。BackspaceKeyを見ているような方はキーボードに毎日触っているでしょうし、毎日触る道具に少しこだわってみるのもいかがでしょうか?

この記事はオリジナルキーボードMashikakuで書きました。


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