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第1回 野球データ分析競技会          予選応募資料公開     2022/3/20・21 @Japan Sport Olympic Square

 (おはようございます・こんにちは・こんばんは)Baseball Analyst Team RAUDの島孝明です。プロ野球もついに開幕し、MLBも長いロックアウトが解かれ、ますます野球熱の盛り上がりを感じています。

 昨年からRAUDはBFJ協力のもと、データ活用の面で社会人野球のデータサイエンス事業に協力してきました。主だった活動は、若手を対象としたJr.合宿や日本代表候補強化合宿において、トラッキングデバイスを用いてパフォーマンスデータの計測を行いました。また、集めたデータからプロスペクトリストの作成、及び計測データの公開(一部)も行ってきました。

 データの公開に関しては、閉鎖的な環境にある野球界に僅かながらインパクトを与えたのではないかと感じています。これをきっかけに、MLBに追随する形でNPBのデータが公開されていくと、さらに日本球界が発展するのではないかと期待しています。

 また、第92回都市対抗野球大会にてデータ解説も務めました。近年、データに対する価値は高まりを見せています。視聴者に対して新たな試合の楽しみ方を提供するとともに、新たなファンの獲得という観点からも効果的な取り組みと言えるでしょう。

 こうした野球界の潮流に乗じて、BFJとJABAはトラッキングデータを用いた「野球データ分析競技会」を企画することとなりました。アメリカではすでにSABR ANALYTICS CONFERENCEと称したイベントが毎年開催されています。また、Diamond Dollars Case Competitionでは、学生を対象にデータコンペティションが行われています。(これらイベントでは、MLBの球団に正社員もしくはインターンとして関わることのできるチャンスを得ることができます。)

 今回開催した野球データ分析競技会において、RAUDは運営協力として約5ヶ月前から準備を進めてきました。不運なことに、コロナの影響で1ヶ月延期することになりましたが、先日記念すべき第1回を開催することができました。

 延期により公募期間が伸びたことによって、当初よりも多くのチームから(最終的には16チーム)応募をいただきました。(最初は7チームも集まるのか?とか応募したら即決勝なんじゃないか?といったいくつかの不安を抱えていたのが正直なところです)
 

 応募にあたっては、「大谷翔平 飛躍の秘密」をテーマに、Baseball Savant のデータを用いてを分析してもらいました。
 そこでこのnoteでは、ファイナリストに選ばれた7チームの応募資料(PDF形式)を紹介したいと思います。選出にあたっては、4名の審査員によって以下の採点ロジックが用いられました。

4つの項目のうち、特に「新規性」において各チームの得点差が大きかった。
高度な統計技法を用いて独自の切り口で分析したチームは得点を伸ばした。


横浜市立大学大学院

大阪大学大学院

(ワニ博士がたくさん登場します)

関西大学大学院

神戸大学附属中等教育学校

滋賀大学

同志社大学_A

同志社大学_B(チーム名KKK)


以上がファイナリスト選ばれた7チームの予選資料になります。
今大会では、野球経験のない人も参加していただけたことが印象的でした。

横浜市立大学大学院(最優秀賞)と大阪大学(優秀賞)のスライドはHomebaseにて公開されています。


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