見出し画像

「投資家目線」の話。

株式投資をはじめて3年くらい経つ。

運用成績はさておいて、株式の売買をするうえでは、当たり前だけれど、まず「どの株を買うか」が問題になってくる。
現在は情報過多な時代なので、テレビ・ラジオ・雑誌・ネット・SNSなどさまざまなメディアにそれらの情報は溢れている。いや、溢れすぎてナミナミになってもうこぼれているくらいだ。
どれもそれらしいコトバで「この株を買え、あの株は間違いない」と推してくる。けれども、そのコトバに従って買い付けていたら現金がもたないのは言うまでもない。
そして、当たり前だけれど、メディアを鵜呑みにして株を買ったところで、成功する確証はどこにもない。むしろ自分を含め一般庶民がアクセスできる情報なんて、とっくに鮮度の落ち切ったものである場合がほとんどと見ていいだろう。

ではどうやって情報を集めれば良いのかと言うと、投資家目線で生活をする、ということに尽きる。
日々の生活で神経を研ぎ澄ませアンテナを張り、世の中の需要を読めば、おのずと儲かる企業やトレンドのテーマやセクター(業種)が見えてくる。
文章にすると小難しい印象を受けるが、とても単純なことで、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に連想ゲームを展開していくだけだ。とある事象(風が吹く)を起点に物事を考えて、どのような事態になるのか仮説立てし、その恩恵を受けるのはどんな会社(桶屋)なのか…を考えてゆく。これは立派な「投資家目線」だと思うのだ。
よりイメージが湧きやすいように、私の具体例を2つほど挙げてみたい。

【CASE 1】猛暑の都内を朦朧としながら歩いて閃いた 編
事象:連日猛暑の夏+首都圏の高齢化
仮説:30代の自分ですら外出を控えるほど暑い⇒お年寄りはもっと外出しないんじゃない?⇒でも食事は欠かせないよね⇒デリバリーの需要が高まるのではないか
恩恵:出前仲介サイトを運営する夢の街創造委員会(2484)

【CASE 2】いつものスーパーで気づいた 編
事象:慢性的な人手不足+省力・省人化へのシフト+都内スーパーのレジセルフ化
仮説:最近セルフレジの導入が加速してる⇒これは都内だけでなく全国に広がるかも⇒省力・省人化は国策と聞いたし⇒セルフレジを作る会社って儲かるんじゃないか
恩恵:セルフレジのシェアが高い東芝テック(6588)

といった具合。
ふだん何気なく目の前を通り過ぎていくあらゆるものも、投資家目線というフィルターを通すことで、まるで違った価値をまとって見えてくるのが面白い。
投資にはたしかに「お金儲け」という側面もあるけれど、トレンドを読むセンスの訓練であもると考える。自分なりの未来予想図をひいて、待ち伏せするかのように予めお金を投じて結果を待つ・・・見事に目論見が当たった時の喜びと言うのはなかなか筆舌に難いものがある。

ここから先は

0字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?