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「メルカリ」の話。

2018年の夏ごろからメルカリに品物を出品するようになった。

取り扱いは主に書籍で、読み終えたもので状態の良いものだけを選んで出品している。
2019年2月の現時点で、50品の出品中15品が売却されているので、そんなに売れている出品者ではないと思う。そもそも経済とか投資関係の書籍などが多いので、メルカリユーザーのボリューム層とはあまりマッチしない商品ラインナップなのだろう。

出品して何カ月も経ってすっかり忘れた頃、スマホのプッシュ通知で「〇〇が売れました。発送してください」というメッセージが届き、おぉやっと売れたか!と嬉しくなったり、あぁ売れちゃったのか…と一抹の寂しさを感じることもある。
なんだかんだ言っても読了した本というものには思い入れがあるものだ。

メルカリについて気になる点が3つある。

一つ目は「いいね!機能」だ。
出品した商品に誰かが「いいね!」を付けてくれるのだが、別にそれを言われたところで何にも嬉しくないのである。インスタグラムに投稿した写真やフェイスブックに投稿した近況に「いいね!」と言ってくれるのは有り難いが、商品を買いもしないでただ「いいね!」と言われても、いやいや買わへんのかいな、と思ってしまう。
長らくこの機能の存在意義がわからなかったのだが、けれども先日、「いいね!」は購入検討者のブックマーク的な意味合いや、暗に値下げ待ちを伝える機能であると聞いて納得した。実際、900円の出品している商品に「いいね!」が付いた翌日、800円に値下げしたところ、すぐさま売れるということもあった。
で、あれば「いいね!」ではなく「もう一声!」とか「購入検討します!」に名称を変えたほうが良いと個人的には思う。

二つ目は「値切り」だ。
これがけっこう考え物だ。微々たる値下げ交渉ならまだ応じられるものの、半値や1/3の額まで負けろと言ってくるユーザーも少なくない。当初は「こっちの利益確保もありますから…」とか応じていたが、最近は無視一択となった。
最低限のマナーは守らなくちゃな、と他人のフリを見てつくづく思う。

三つめは「転売」だ。
商品が売れると購入者の情報も閲覧できるのだが、売却後しばらく経ってアクセスしてみると、その商品が転売されていることがけっこう多い。転売の転売の転売の転売…というサイクルがメルカリの中では往々にして存在しているのだろう。
まぁ、購入後に何をしようが勝手ではあるが、思い入れのある商品であるだけに、複雑な気持ちになる。さらに私が売却した額よりもさらに高値で転売されていることもあり、これまた口惜しい気持ちになってしまう。

とはいえ疑似的な古書店主になったような気分も愉しめて、そういう点でもメルカリというのは面白いサービスだなと感心する。

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