マガジンのカバー画像

マガジン:パルプスリンガーズまとめ

589
超巨大自由売買商業施設”Note”を舞台に描くクリエイター達のとんちきうろんトラブル日常!
運営しているクリエイター

記事一覧

ホワイトスノー・ホワイトストーン・ホワイトデス B・Part #パルプアドベントカレン…

「納得いかーんッ!」 ジョッキビールをあおったレオは開口一番、そう言い放った。 彼の憤懣…

ホワイトスノー・ホワイトストーン・ホワイトデス A・Part #パルプアドベントカレン…

白い白い一面のキャンバスに、ぽたり、ぽたりと赤い花が咲く。 ざくり、ざくりと雪を折る音に…

世にCORALの導きあれ。 #AKBDC2023

 アクヅメは不機嫌だった。 彼は生まれながらの反抗者であり、自分にとって興味ないもの、今…

五十億の死、幾万の骸

 骸、骸、骸。 銀の骸、緋の骸、緑の骸、桃の骸、灰の骸。 おおよそ、黎明期のAIによって描画…

全裸の呼び声 -60- #ppslgr

「ハァ?」  レイヴンはとうとう、相方がこの異常空間におけるSAN値チェックに失敗し、狂気…

全裸の呼び声 -59- #ppslgr

『プロポーションッ!』  熱い露出誇示咆哮と共に闇の露出者はダブルバイセップスを、光の露…

全裸の呼び声 -58- #ppslgr

「ふたりとも下がっておれ。こやつの相手はワシでなくば務まらぬじゃろう」 「貴様はいつもそうだな、ラオ。いつだって正しく、迷いがなく、先頭に立つ。そうだ、あの大虐殺の折でさえ、それは変わらなかった……」  闇の露出者は、厳粛なる面の瞳をわずかに細め、郷愁の念を醸し出した。二人の股間は、光と闇、表裏一体、陰陽図めいて各々の存在を主張している。ラオが歩み寄り、間合いが縮む。 「あの頃はワシと兄者、ともに肩を並べ、無辜の民のためカラダを張って戦ったのう。そして助かった者も、犠牲に

全裸の呼び声 -57- #ppslgr

「まともな飯、水、空気を恵んで貰えるなら、靴だって舐める。今なら」 「恩人なんだからしな…

全裸の呼び声 -56- #ppslgr

 百は流れてくるツッコミどころの内、せいぜい一つくらいしか茶々を入れられていないが、それ…

全裸の呼び声 -55- #ppslgr

 屈強な全裸の集団が、あたかも孔雀の尾羽飾りのごとく一斉に裸体をさらけ出し見せつけるのは…

全裸の呼び声 -54- #ppslgr

「裸ーッ!」  全裸中年男性レギオン存在は、先程射出された分体と再合体すると、ボリューム…

全裸の呼び声 -53- #ppslgr

 体調不良時の悪夢でもそうはお目にかかれない最低攻勢を、三者はそれぞれの手札を切って耐え…

全裸の呼び声 -52- #ppslgr

「最悪過ぎる」  暑苦しいにもほどがある筋肉ムキムキの中年男性群による、組んずほぐれずの…

魂の灯 -おまとめ版- #ppslgr

「書けない……」 乱雑に本が積まれたワンルーム、暗がりの中で呻きが密やかに消えた。 パソコンの前で顔を伏せる、ぼさっとした黒髪に眼鏡の若者。モニターには、テキストエディタが開かれたまま、カーソルバーが虚無的に点滅していた。 「センセイは……どうして、オレを……」 握りしめた両拳をデスク板面に押し付けて苦悶するも、答えが出るはずもなく。問いかけは暗がりにとけゆく。それでも、苦闘の中で、若者の眼だけは死んでいなかった。 「書くんだ……オレは……!」 ――――― エメラ