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サンシタ・デイズ -スズメ・デイ4-

朝焼けと共にイナゴ禍めいたバイオスズメの群れが遥か山の木々より飛び立つ。マッポーカリプスめいたその異様はニンジャが必要とされるに充分な事態だ。

古代より害獣がもたらす農産物への被害はそのまま農村を壊滅させるに等しい意味合いを持つ看過できぬ災いである。

防衛対象のコメバタケは背の高い柵で囲われており、バイオスズメの干渉を多少なら防ぐことが出来る。しかし、一方では過剰な攻撃を受ければあっさり壊れる程度の強度しかない。

また、畑の一角にはパトリオットミサイルランチャーめいたオムラ製スズメキラーが設置されていた。
このスズメキラーは射程内のスズメを駆逐する恐るべき音波兵器だが、ニンジャとてもダメージを免れない危険物である。

「やってやる、やってやるぞ!」

徐々に空を塗りつぶし殺到するバイオスズメの群れを前にして気合いを入れるレインボーフード。
バイオスズメはコメにしか興味がなく、こちらへ攻撃を仕掛けてくる事はほぼない。
生き物への殺生に気が咎めなくもないが、これは生存闘争であり善悪を論ずる余地無しと改めて割りきった。

そしてバイオスズメ第一陣がコメバタケの囲いへ向かって飛翔する。大量に持ち込んだスリケンを握り、スシ職人ニンジャは決断的にニンジャの武器をバイオスズメに投てきする!

「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
「チュンッ!チュンッ!チュンッ!」

1羽、2羽、3羽とスリケンの前にバイオスズメが墜落していくが数が多く落としきれない!追加のスリケンをつかむと意を決して柵へと跳躍からのトライアルリープ!柵の目の前まで迫ったバイオスズメをスリケン撃墜!

何とか第一陣をしのぐも第二陣、第三陣がより厚さを増した陣形で襲いかかる!これでは1羽ずつスリケン殺していては追い付かない!
状況判断するとレインボーフードは連続側転からスズメ殺戮兵器スズメキラーの制御板に手をかけ起動!

「イヤーッ!」
『ヂュンッ!』

とてつもない身体に良くなさそうな毒音波がコメバタケに充満!即座に耳を塞いでなおレインボーフードのメンタルを削る!

だが効果はあった!柵へと群がり破壊工作を試みていたバイオスズメは一斉に滑落!コメバタケの柵の前はまるで焼き鳥屋の仕入れ現場だ!

しかしてなおバイオスズメの群れは圧倒的なまでの物量でもって押し寄せてくる。イナゴ禍ならぬスズメ禍はコメバタケ周辺をぐるぐる旋回し捕食の機会をうかがっていた。

「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」

そんなマッポー的様相に懸命にレインボーフードは立ち向かう!同僚ニンジャから預かった大量のスリケンを駆使しがむしゃらに投てき!一石二鳥ならぬ一剣十鳥とばかりにスリケン撃墜するもバイオスズメは一向にその数を減らすことがない!

(落ち着け……冷静に、ヘイキンテキを保つんだ……!)

スズメキラーは膨大な電力を消費する為に連発することはできない。今回は基本二回が限度という事だった。

(ギリギリまで引き寄せて全滅させるしかない……!許せよブッダ!)

コメバタケに襲いかからんと群がるバイオスズメに対してスリケンを狂ったように投げつけ、あるいはカラテによるチョップで叩き落として時間を稼ぐもバイオスズメもさるもの。

なんと、一部の個体はニンジャのスリケンをも能動的回避を試みた上に少なくない数がレインボーフードのスリケンを避けていた。
げに恐るべきはバイオ強化である。

コメバタケの柵が破壊されて内部にバイオスズメが殺到し始めたのを見逃さず、ここを機と見て二度目のスズメキラー起動!

「イヤーッ!」
『ヂュヂュンッ!』

暗雲のごとくコメバタケを覆っていたバイオスズメは一斉に大音量の毒音波を受け墜落!壊滅状態となった!

「ハーッ!ハーッ!ハーッ!……」

ギリギリまで引き付けた事が効を奏してバイオスズメの群れはことごとく地に墜ちたが……一息つくレインボーフードの前にプテラノドン並みのバイオスズメが悠々と姿を現した!

【サンシタデイズ スズメデイ4終わり:5へ続く

作者注記

いよいよやってきたリベンジの時。
ゲームプレイも行ったのでダイジェストでお伝えしよう。

・不安なのでスズメキラー二回使用可のハンディキャップを設定
・初回から東西両方に雀ポップ>まずは一羽スリケンで叩き落す
・続いて東にもう一匹、>スリケンを投げるも回避される。ナン…だと…
・さらに西に2羽ポップ>この時点で多いと判断しスズメキラー一回使用
・次に東に2羽ポップ>スリケンを再度投げるも回避成功、レインボーフード=サンは泣いていい。
・西に一羽ポップ、逃した東の一羽をカラテ殺。
・追加の東一羽ポップ、スリケンを投げるもまたまた回避される。何という事だ。
・さらに東西に一羽ずつ追加。この時点で仕留めきれないと判断し二回目のスズメキラー
・次に東に沸いた一羽にスリケンを投げるもこれまた回避される。
・仕方ないのでもう一度スリケン、今度は成功。西に一羽ポップ
・何とかボスが沸くところまで粘り連続側転で接近、生き残りをカラテ殺

恐ろしい事に合計4回スリケンを回避されている。何という事だ……回避判定は防御側次第なのでレインボーフード=サンに責はないのだが。

結果はC判定、万札7の所ハンディキャップ補正で-2となり結果は+5だ。

リザルトは以下の様になった。

ネーム:レインボーフード
カラテ:5
ワザマエ:4
ニューロン:3
ジツ:0
体力:5
精神力:3
脚力:3
生い立ち:36『○元イタマエ』、14『○信心深い』
万札:6 → 11に
所持:家族の写真
DKK:1

今回はここまでだ。またな。

プレイシナリオはこちらです、アリガトゴザマス!

現在は以下の作品を連載中!

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主にロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#小説 #毎日投稿 #ニンジャスレイヤーTRPG #TRPGリプレイ

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