見出し画像

福島のくだもの

皆さんこんにちは、Ray-GlittersコミュニティアピアランスメンバーのAYANEです。
今回は、くだもの王国ふくしまの知識を深めるべく福島市の「まるせい果樹園」さんにKANAKOとお話を伺いに行きました。
福島の果物の美味しさの秘訣や福島が誇る「もも」、そして震災からの復興についてお話しさせていただきます。皆さんに少しでも福島の魅力が伝わる内容であること願って、ぜひご一読いただけますと嬉しいです。

シーズン開幕!秋の味覚

ついに2023-24シーズン開幕です!
B1昇格に向けた熱い戦いが始まり胸が高鳴る一方で、食欲の秋も到来です。
福島の秋は、様々な果物が集結する季節なんです。
極晩生品種の桃、梨やぶどう、そして早生品種のりんごや西洋なしなど多くの新鮮な果物を楽しむことができます。
果樹園では他にも果物狩り(ぶどう・なし・りんご)など、まるで果物のテーマパークのような楽しい空間が広がっています。
ぜひ皆さんも秋の味覚を楽しんでくださいね!

パフェ・森のガーデン

隣接しているカフェ森のガーデンでは、まるせいスペシャルパフェ、ぶどうパフェ、まるせいフルーツコッペサンドをいただきました!
まるせいスペシャルは、桃や梨、りんご、マスカットやぶどうなど10種類ものくだものが贅沢に使われており色鮮やかで、出てきた瞬間、2人でわぁ~!と思わず詠嘆せずにはいられない美しさでした。
そしてお味も、くだもののすっきりとした甘さとパフェが風味豊かで、様々な食感を楽しめる絶品パフェでした!
その他にもなしパフェやぶどうパフェなど、季節のくだものをふんだんに使ったパフェがあり、何度でも足を運びたくなるメニューばかりです。
また、まるせいフルーツコッペサンドのコッペパンは、お店で焼いているんです!
まるせい果樹園さんに行った際には、愛情とこだわりのつまったスイーツが楽しめる森のガーデンにも行ってみてくださいね!
(KANAKO)

西洋梨のラ・フランス

前述に西洋梨(ラ・フランス)も秋の味覚とご紹介しましたが、実は食べることができるのは11月下旬頃からなんです。
収穫期は10月上旬ですが、ラ・フランスは他の果物とは異なり約1ヶ月ほどの追熟期間が必要となります。収穫したばかりの状態だと食感も硬く甘さもありません。
私たちが普段食べているラ・フランスは、2週間の冷蔵期間と2週間の貯蔵期間を経て出荷されます。その中でも全てベストな状態とは限らず、柔らかさ加減を見極めるのが大切です。
ポイントは、付け根の部分を押して少しへこむくらいが食べ頃といわれています!

福島のりんご

秋から冬の時期まで楽しめるりんごは、蜜入りのりんごを好んで選ぶ方が多いと思います。
蜜入りりんごで有名なのは、「サンふじ」だと思います。太陽(sun)の日差しをたっぷり浴びて甘さが凝縮された人気の品種です。
りんごは日持ちする果物ですが、数十日間すぎると中の蜜が吸収されて、消えてしまうことがあるそうです。
これから長い期間楽しめるりんごは品種ごとに味や食感も異なりますので、福島のりんごもぜひご賞味ください。

福島が誇る「もも」

福島といえば桃。
近年、福島産の桃の人気が高まってきています。
福島の果物と桃が美味しい秘訣は、袋を掛けない栽培方法「無袋栽培」です。
太陽の日差しをたっぷり受けることで、より甘く香り高い美味しい桃ができます。
今年は雨が少なく、人工的に水を増やすことがあったそうですが、天気の良い日が続いたため、例年よりも10日前後早い収穫でしたが全体的に出来が良く美味しい桃ができました。

桃のオススメ品種

今回お話を伺った「まるせい果樹園」代表の佐藤清一さんに、農家さん側から選ぶオススメ桃の品種トップ5を選定いただきました。
 
 
5位 はつひめ(7月中旬)
桃のシーズンの先がけの品種。
早生種で生育期間が短いものの大玉で、滑らかで柔らかい桃です。
柔らかめの桃好きの方にオススメです。
 
4位 さくら白桃(9月下旬)
晩生品種で大玉な歯応えのある桃です。
酸味が少ない分、甘みが感じられるクセがない品種。
硬めの桃好きな方には人気です。
 
3位 まどか(8月中下旬)
硬めの食感で、追熟をしても柔らかくなりにくい品種。
真夏の桃でも硬くて甘くて美味しい!
こちらも硬めの桃が好きな方にもオススメです。
 
2位 暁星(7月下旬8月上旬)
あかつきの枝変わりとして発見された品種で名前に暁(あかつき)が入っています。
天候に左右されにくく、ハズレが少ない品種。
小玉ではあるものの、非常に甘くて濃厚な味わいです。
 
1位 あかつき(8月上中旬)
やはり福島の主力品種、人気品種でもあるあかつき!
桃の代表品種でもある「白鳳」と「白桃」のかけ合わせで、まさに桃界のサラブレッド。
収穫したばかりは硬めの食感で、3日ほど常温で追熟することにより滑らかな食感になることから、万人向けで多くの方に愛されています。
 
番外編!!
CX(シーエックス)
知る人ぞ知る、かなり硬めの桃です。10月上旬頃に旬を迎え、極晩生種。
この時期にも味わえる糖度の高い桃で、大変希少な品種です。
日持ちがするので、冷蔵保存をしておくとクリスマスにも食べることができます!
 
黄金桃
黄色い桃(黄肉腫)で8月下旬9月上旬が食べ頃です。
黄金桃を追熟して完熟にすると、とろっとした食感になります。
食べてみると、味も食感もマンゴーに似ていてトロピカルな風味の桃です!
 
 
今回は数ある品種の中から厳選していただきましたが、どの桃を食べてもとにかく美味しいです。大変デリケートな果物ですが、多くの人を笑顔にする力がある福島の桃を県内外の方に食べていただきたいです。

風評被害の先に

震災以降、福島全土の果樹農家さんが何年もの間、風評被害を受けました。
 
今回伺った「まるせい果樹園」さんも当時は1割以下の売り上げに陥ったそうです。
それまでは、インバウンドの需要も高く、観光客の方が多くを占めていましたが、最盛期でも車1台しか来ないこともあったそうです。
しかし、果樹園の皆さんは、これ以上のどん底はない、やればやるだけ上に行けるはずと前を向いて様々な取り組みをしました。
 
まずは、現状を知ること。
代表の佐藤さんは、GAP(農業生産工程管理)認証を受けることで、120を超える農場のチェック項目をクリアし、確実な「品質」「安全性」「環境への配慮」に取り組みました。
そしてスーパーや関東圏のイベントに出荷するなど、新しいことにも積極的に動きました。
震災があったからこそ、周りの人の温かさに気づき助け合おうという絆を感じ、より良い取り組みもできたそうです。

佐藤さんからのお話で一番印象に残っていることは、
震災後は笑顔が失われていて、むしろ笑ってはいけない状況だった。
それでも笑顔は何よりも大切で、うちに来てくれたお客さんには全員笑顔になって帰ってほしいから、福島の代表という思いで最高の果物と笑顔を届ける。
という言葉です。

厳しい状況を経験したからこその強い思いだと感じました。

福島の強さと温かさ

今回は、私がいつも果物についてアドバイスをいただいている「まるせい果樹園」さんにお話を伺いました。
福島の果物には、果樹農家さんが試練を乗り越え、愛情をたっぷり注いでいることが美味しさとして現れていると思います。
 
県内には多くの果樹園が点在しています。
福島ファイヤーボンズの試合とともに、ぜひ各果樹園に足を運んでみてください。
素敵な笑顔が広がりますように。


この記事が参加している募集

Bリーグ