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過去の話をしたくない、と、カウンセラーの高石宏輔さんの文章がとても良いの話



私はほとんど自分から喋らなくて、喋ったとしても今見ているものの感想とか、食べた物の感想とかそういうふと思いついたことだ。過去のこと、エピソード記憶をしゃべることがほとんどない。途中で飽きる。言いたいことは紙に書いてる(≒ネットに書く。私は500字以上の言葉はネットに直接打てないのでまず紙に書いてからPCで打ち直すので、どっちにしろ感覚としてはまず「紙に書く」だ)。

ネットだけで私のことを知ってる人はすごい意外かもしれないけど私は全然自分の話をしない。聞き手に回ることが多い。彼氏は結構しゃべる。けっっっこう喋る。一週間ぶりに会うと、だいたいこの一週間であったこと――職場のウザい先輩がずっと「俺ビッグになるんだ」的なことを連呼してるからオモシロくこらしめた話とか、仕事で会った売れないおっさん芸人がすごく明るくて陽気で楽しい、とか、職場でどこまで雑務をサボれるかチャレンジしてる、とか、を一通り喋ってくる。なんかトピックがたくさんある。よくそんなにいろいろあるなあ、と思う。

私はこの一週間のことで彼氏に話したことっていうと、メルカリアッテでむかつく値引き交渉をされた、ってことくらいだ。

というのも今の私の生活だとそもそも人に合わないからそういった話題もほとんどおこらないのだ。

今の生活(週1,2回しかバイトに行かず、ライヴも減らし、ほとんど家にいて読むか書くかしている)はノイズが少ないのが良い点でもあり悪い点でもあるなと思っている。

会おうとした人にしか会えない。ノイズを極力減らそうとしてるので、会おうとする人も極力少ない。

だから良いことも悪いことも全部自分のおかげ/せいになってくる。だから自分で自分をほめるか、戒めるか、自己嫌悪に陥るか、くらいの選択肢しか無くて、すべて自己処理すべき感情になる。もともと特に話すこともないうえにさらになくなる。

良いことも悪いこともあるけどいろんな人とかかわって楽しんでる彼氏がちょっとうらやましい。

まあ他人に振り回されたり愚痴をもらす必要もないのが今の私の生活の大きな利点でもあるんだけど。あたりまえのことかいてるな。

ノイズがゼロだと全部自分のせいになっちゃうからそれはそれで結構きついですよ、のお話。



なんとなく、今の生活は3月くらいで終止符を打って、そのあとはバリバリ働くかもな、という気がしている。
めちゃめちゃ飽き性だからこの生活にもすぐ飽きる気がする。「読むか書くかばかりしてること」に飽きるんじゃなくて、「自分で生活のメニューを全部決めて、ノイズが入ってこないこと」「同じ場所にいること」に飽きている。他者から情報をババーッと流し込まれる場にいきたい。

でも何でもいいから働きたい、と思うほどに自分の天命に無自覚な状態ではもはやない。渋澤怜業につながる、というか直結する仕事が理想だ、そううまくいくかわからないけど(半年前は不動産屋とか、2年前は新聞配達とかよくできたなと思う、今はもう無理だ)。

もともと4年以上同じ場所に住めない/働けないくらい飽き性な気質なのだが、今年の4月から住み始めた今の家はもう飽きてきてしまった。たぶん在宅率が長いからだと思う。

https://note.mu/lesyeuxx/magazines

高石宏輔さんのnote、すっごく面白い。読むだけで心が落ち着く。思考の深さやゆっくりさが自分に流れ込んでくる。読んでいる間は時間が濃く、もったりと流れる。
これが毎日ペースで読めるようになったのは嬉しい。以前はTwitterによく書かれていたけど、短文でウケをとる文化の中で明らかに異質で、目がいつも行き届かず、読み飛ばしてしまっていた。じっくりと彼の文章を読みたいけど、本は一年に一冊くらいしか出ないし、ああ待ち遠しいなあと思っていたけど、これからは毎日少しずつ読めるな。彼にnoteという場がしっくりきているようなら、嬉しい。

高石さんのnoteを読みながら、「きっとこの文章は家で書かれていないな」となんとなく思っていたら、いくつかめのnoteで「大体いつも、喫茶店でぼんやりしているときに頭の中を整理しながら、ノートパソコンで書く」という言葉が出てきた、やはりなと思った。
私は聴覚が過敏なので喫茶店ではなかなかものを書けないんだけど、家にいるとそれはそれで文章の質が規定されてしまう気がしているので、別な根城も作りたいなと思っている。

とりあえずこの文章はバイト先でサボりながら、紙に下書きせず直接PCで書いている。

高石さんが毎日のふとした、それ自体はなんでもないことを練り上げて文章を作ってくれるのが嬉しかったので、私も今日はそれに似た作り方にしてみた。


高石さんの新著「声を出す」への私の感想note↓



★『なんで東大卒なのにフリーター? 〜チャットレディ、水商売、出会い系サクラ…渋澤怜アルバイト遍歴とこれまでの人生~』
https://note.mu/rayshibusawa/n/nb6ca37670da8?magazine_key=mf858e39e18e9
★「アラサー・ミニスカ・延命計画」進行中! 短いスカートをリメイクし、アラサーも着れる丈に!お気に入りスカートでいつまでもしぶとく生きよう!
https://note.mu/rayshibusawa/m/m7509caa2e825
★アクセス最多コンテンツはこちら!「彼氏の話」シリーズ!
https://note.mu/rayshibusawa/m/mf4fa783d154a
★「ライヴができる小説家」渋澤怜の次回ライヴは12/8@新宿! 
http://blog.rayshibusawa.her.jp/?eid=373
★「渋澤怜の! メルカリで一万円でどこまで読めるか?」企画・進行中! 話題の新刊をメルカリで買い、値崩れしないうちに売る、を繰り返す!https://note.mu/rayshibusawa/m/m58d87efe5f5a
★2017年9月からバイトをやめて好きに生きる活動をしています!
https://note.mu/rayshibusawa/m/m8789734ad9cf
★渋澤怜のネットショップ開設してます~「アラサー・ミニスカ・延命計画」のスカートと、書籍販売中~ https://rayshibusawa.thebase.in

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