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インフルエンサー選びで失敗しない!企業が盲点にしているポイントと戦略

1460万人ものフォロワーを持つメイクアップインフルエンサーのノゲイラさん。彼女は独特な訛りがある話し方が特徴的でした。しかし、最近、訛りを使わずに話している場面がフォロワーに見つかり、世間から注目を集めています。

彼女の訛りは、3年前に投稿を始めた当初から大きな魅力の一つでした。フォロワーが見つけたという彼女が訛りを抑えた場面は、仕事上の配慮だったかもしれません。(例えば関西の方が東京ではあえて関西弁を封印して、同郷の人と話すときについつい出ちゃうような感じです。)

実際にBuzzFeed Newsによると、TikTokerのレイチェル・レイ氏は、「何百万人ものフォロワーがいる時点で、これは彼らの仕事になっているのだから、我々はインフルエンサーをエンターテイナーや女優・俳優として見るべき」と同情的なコメントを述べています。

影響力のあるインフルエンサーを起用することは、良くも悪くも些細なことが話題になります。そこで今回のnoteでは、最近のインフルエンサーたちの騒動を踏まえ、企業がインフルエンサー選びで失敗しないために知っておくべきポイントや盲点について、具体的な戦略を考察していきたいと思います。

なぜノゲイラさんの訛りが炎上したのか?

実は22歳のノゲイラさんは、訛りが話題になる以前にも論争に巻き込まれていました。最初は今年初めに、TikTokでマスカラを宣伝する際につけまつげを使った疑惑で非難を受けました。さらにその後、YSLのファンデーションの有料レビューで、フィルターを使用したことがフォロワーから批判されました。「彼女の毛穴も見えないのに効果があるのか確認できるのか?」というコメントがReddit(オンラインコミュニティで、ユーザーが様々なトピックについて議論や意見交換をする場)で見られました。このような経緯から、彼女の他の投稿にも疑念が持たれるようになったのです。

セレブ8人が仮想通貨の違法宣伝で起訴

さらに最近、リンジー・ローハンやオースティン・マホーンなどの有名セレブ8人が、仮想通貨の違法宣伝で起訴される事態が発生しました。
CNNの記事によれば、彼らはプロモーションの報酬を受け取っていたことをフォロワーに伝えていなかったとのこと。米国証券取引委員会(SEC)によると、オースティンとソウルジャ・ボーイを除く6名は、容疑を認めることも否定することもせず、40万ドル以上の罰金を支払うことに同意したそうです。

このようなセレブによる暗号資産の宣伝問題は、近年ますます注目を集めています。2022年10月には、キム・カーダシアンが約120万ドルの罰金を払ってSECと和解する事態も起こりました。こうした論争が相次ぐ中、企業はインフルエンサーやセレブの起用にあたって、より注意深くならざるを得ない状況になっているのです。

企業がインフルエンサーを起用する際に気をつけたいポイント

では企業は、これらの騒動を教訓に、インフルエンサー選びで失敗しないためのポイントや戦略をどのように練れば良いのでしょうか?企業がインフルエンサーを起用する際に気をつけたいポイントをまとめてみましょう。

  1. エンゲージメント率: 単にフォロワー数が多いだけでなく、インフルエンサーとフォロワーとのエンゲージメント率が重要です。コメントやいいねの数など、実際にフォロワーが反応しているかを確認しましょう。

  2. 倫理を守り、コンプライアンス・ルールに従いましょう。透明性を重視し、正しい情報を提供することで、フォロワーとの信頼関係を築くことができます。

  3. 自分のブランドを大切にしましょう。一貫性を持って情報発信を行うことで、フォロワーに信頼される存在になれます。

  4. ターゲットとの適合性: インフルエンサーが企業のターゲット顧客と一致しているか確認しましょう。起用する前に彼らのフォロワーが、あなたの商品やサービスに興味を持っているかどうかを把握することが重要です。

  5. 信頼性と透明性: インフルエンサーが過去にどのようなブランドと提携してきたかや、その評判を確認しましょう。また、彼らが報酬を受け取っていることを適切に開示しているかどうかも重要です。

  6. コンテンツの質と適切性: インフルエンサーが発信しているコンテンツが質が高く、ブランドのイメージに適合しているか確認しましょう。また、過去に不適切なコンテンツや発言がないかチェックすることも大切です。

  7. 契約内容と期間: インフルエンサーとの契約内容や期間を明確にし、双方が納得できる形で合意しましょう。また、途中での解約や条件変更に備えて、柔軟に対応できる契約を結ぶことが望ましいです。

  8. 成果測定と評価: インフルエンサー活動の成果を測定し、評価する方法を事前に決めておきましょう。コンバージョンやエンゲージメントの向上など、具体的な目標を設定し、達成度を定期的に確認することが大切です。

これらのポイントを押さえたインフルエンサーとのコミュニケーション戦略を実践することで、企業は効果的なマーケティングを行い、インフルエンサーはフォロワーからの信頼を獲得し続けることができます。結果として、両者にとって良好なパートナーシップが築かれ、成功へとつながります。

適切なリスク管理を行い、透明性のある情報発信ができるインフルエンサーとのコラボレーションを重視することで、企業としても信頼を維持し、良好なビジネスを展開していくことが可能となります。企業のコミュニケーション担当者は、今後のインフルエンサーマーケティングのあり方に、影響を与える可能性があるこれらの事例を参考にしながら、正しい戦略を立てることが求められています。

参照元:
People Are Saying They’re “So Over” Mikayla Nogueira After The Makeup Influencer Was Accused Of Faking An Accent
Lindsay Lohan, Jake Paul and other celebrities charged $400,000 for violating disclosure rules


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